ぽっかりと空いた心の空間。
子供たちが巣立つ日がやってくる。
いつかはその日がやってくると身構えてはいたが、
ついに心の準備が整うことはなかったであろう。
親という者は、子供たちの小さな頃のことばかりを思い出す。
かわいい子供であればあるほど、別れは切なく悲しい。
もう二度とは戻らない時代、時間は矢のように過ぎ去っていく。
しかし、それでよいのだ。
人は生まれ、育ち、大人となり、親から離れて、家庭を営む。
老い、病になって、死んでゆく。
何万年も、何十万年も、何百万年もそうであったのだ。
切なさを抱きしめて生きよ。
やがて、子も同じ思いを抱くようになるのだ。
---owari---
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