その日は誰にも平等にやってくる。
死の下の平等、たとえ人間の寿命が、
二百歳や三百歳に伸びたとしても、
死の恐怖や苦しみや悲しみは、なくならないであろう。
未来社会にも宗教は存続し続けるであろう。
この世がいかにバラ色に輝こうと、
医学がいかに発達しようと、
宗教なくば、死の恐怖を乗り越えることは難しい。
そしてまた、いち早く、死の恐怖を超越したものこそ、
英雄となり、覚者ともなるのだ。
人生の半ばを過ぎたなら、
少しずつ、この世への執着を減らしていけ。
名誉心を押さえ、利己心を透明なものへと変えてゆけ。
財産はあっても、持っては行けない。
怒り少なくして、穏やかな心となることを、尊ぶがよい。
あの世から見れば、この世は、束の間の旅にしかすぎないのだ。
---owari---
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