(本を読むことが私の出発点だった)
私の大学時代を振り返ってみると、大学には、けっこう頭のよい人が大勢いて、田舎(いなか)から出てきた私には、「こういう人たちは生まれつき頭がよいのだろうな」と思って引け目を感じることが、ずいぶんありました。
しかし、この「知は力なり」ということを知り、「いや、知識を持っていれば、きちんと追いつき、追い越(こ)すことができるのではないか」と考えたわけです。
そして、「能力のあるなしについて考えることに時間を使うのは、もうやめよう。それよりは、まず勉強をすることだ」と思い、「知識を増やす」ということに励(はげ)みました。
これは、具体的には、「本を読む」ということになります。当時の私は、「とにかく本を数多く読もう」と考えたのです。「自分より頭がよいと思える人たちよりも、たくさん読書をしよう」と考え、その努力をしました。
知識が増えてくると、本当に力関係が逆転してきます。「知らない人」は「知っている人」に勝てません。議論をすると、勝てないのです。頭がよい人の場合、ほとんど自分の考えを述べているだけであっても、さすがに議論での切れ味はよいのですが、実際に勉強し、いろいろなことを知っている人と議論すれば、相手のほうが勝ってしまいます。
勉強を続け、知識が二倍や三倍になったら、優劣(ゆうれつ)が引っ繰り返ってくるので、「頭がよい」と思った人に勝ててしまい、「あれ? こんなことが世の中にはあるのか」と不思議に思うわけです。
最初は「要領のよさ」を頭のよさだと思うのですが、実際には、そうではなく、「知は力なり」で引っ繰り返すことができます。
私にとっては、「本を読む」ということが、その出発点でした。
---owari---
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