(いつもとは違う角度から見てみよう)
豊かな社会になればなるほど、人々の要求レベルは上がり、満足する水準もぐっと上がってきます。そして、人々は他人との比較の世界のなかで勝ち負けで苦しんだりします。
しかし、物事の見方は一つだけではありません。ときどき視点を変えて見ることによって、失敗や挫折などの「苦しみ」も、違ったものに見えてくることがあるのです。
以下に幾つかの例を具体的に述べていきましょう。
『視点を変える①』
(「環境」が変わると同じ景色も違って見える)――インドと比べると東京は未来都市に見える
まずは「環境」の視点です。
この記事を読んでいるあなたも、今、自分の置かれた環境に不満を抱き、苦しんでいるかもしれません。しかし、例えば、外国人が見たら、あなたの生きている場所は、まったく違う景色に映るかもしれないのです。
以前、私は、インドに二週間ほど行って日本に帰国した直後に、「未来都市に来たようだ」という感覚を持ったことがありました。成田から東京に戻ってくるときに、あまりにも日本の道路が滑らかなことに驚いてしまったのです。まるでUFOで空中を飛んでいるように思えるぐらい、車の揺れがないのです。
インドに行く前は、日本の道路について、「渋滞している」「車が多い」などと、いう程度のことは考えていましたが、「滑らかな道路を走っている」ということを意識したことはありませんでした。
しかし、インドで地方の仏跡などを巡ったとき、道がほとんど舗装されていなかったり、穴があいていたりして、タイヤが取れてしまいそうになるほどガタガタな所を走ったため、「日本の道路は、信じられないほど完璧に舗装されている」ということに気づいたのです。
そのように、物事は、違う視点から見ると、違うように見えるものです。
---owari---
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