このゆびと~まれ!

「日々の暮らしの中から感動や発見を伝えたい」

子供が可愛がられる国

2019年05月21日 | 日本
子供たちの姿も見てみよう。モースはこう書いている。世界中で日本ほど、子供が親切に取扱われ、そして子供の為に深い注意が払われている国はない。ニコニコしている所から判断すると、子供達は朝から晩まで幸福であるらしい。彼等は朝早く学校へ行くか、家庭にいて両親を、その家の家内的の仕事で手伝うか、父親と一緒(いっしょ)に職業をしたり、店番をしたりする。彼等は満足して幸福そうに働き、私は今迄(いままで)に、すね . . . 本文を読む
コメント

アングロサクソン人にとって日本は驚異と羨望の的

2019年05月20日 | 日本
働く時でさえ楽しげな日本人は、遊びの時にはもっと上機嫌だ。シッドモアは、花見の光景に目を見張る。日曜日は休息日なので、川面(かわも)は小舟でいっぱいとなり、岸辺では、しかつめらしい表情をした小柄(こがら)な巡査(じゅんさ)が花見客の流れを整理する。・・・・・妙(みょう)なかぶりもので変装した男たちを乗せた小舟が次から次へと川堤(かわづつみ)沿いに、艪(ろ)やさおで進む。この男たちは、叫(さけ)んだ . . . 本文を読む
コメント

「陽気の爆発」

2019年05月19日 | 日本
働く女性の姿も見ておこう。クライトナーが染料の藍(あい)を作る工場を訪れた時のこと。工場の建物を出る前に、わたしたちは女工が朝食を食べているところを見物した。およそ100人が、ふだん着姿で、椅子(いす)や木机(きづくえ)に腰掛(こしか)けて飯を食べていた。わたしたちが入っていくとひとりの女工が笑い出し、その笑いが隣の子に伝染(でんせん)したかと思うと瞬(またた)く間に全体にひろがって、脆(もろ)い . . . 本文を読む
コメント

上機嫌な労働者たち

2019年05月18日 | 政治・経済
他人に対して愛想(あいそ)のよい挨拶(あいさつ)をし、微笑み(ほほえみ)を向ける日本人は、自分の仕事に対しても、上機嫌で取り組む。アメリカの女性旅行作家エライザ・R・シッドモアは、明治20年代の日本を、『日本・人力車旅情』の中でこう描いている。日も暮れて郊外(こうがい)を走る車夫(しゃふ)たちは、いろいろと注意を促(うなが)すことばを口走って進む。道のわだち、穴、裂(さ)け目などがあったり、交差点 . . . 本文を読む
コメント

日本人の微笑

2019年05月17日 | 日本
アイルランドからやってきて日本に帰化したラフカディオ・ハーンは日本の友人から次のような質問を受けた。「外国人たちはどうして、にっこりともしないのでしょう。あなたはお話しなさりながらも、微笑みを以って接し、挨拶のお辞儀もなさるというのに、外国人の方が決して笑顔を見せないのは、どういうわけなのでしょう」(ラフカディオ・ハーン著 池田雅之訳『新編 日本の面影』角川文庫より)ハーンはこの質問を受けた時の感 . . . 本文を読む
コメント