このゆびと~まれ!

「日々の暮らしの中から感動や発見を伝えたい」

「パパ、どうして、よその神様を拝むの?」――京都、伏見稲荷

2019年05月26日 | 日本
少年少女の「フランス代表団」をひきいて、伏見稲荷に詣でました。代表団といっても、十代の、例の私の長男長女と、甥っ子の三人だけですが。耐えがたい日盛りのなか、耳を聾(ろう:聞こえない)する蝉の声は、さながら天を穿(うが:つらぬく)って、そこから群青(ぐんじょう)を奪ってくるかと思われるばかり。赤い鳥居がどこまでも続く迷路を見るや、子供たちは一散に遊びはじめました。格好の、隠れんぼや追いかけっこの遊び . . . 本文を読む
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武士道精神が復活するとき

2019年05月25日 | 政治・経済
今日もフランスの作家、オリヴィエ・ジェルマントマの著書「日本待望論」よりお伝えします。―――――――フランスの作家であり、ド・ゴール政権で長く文化相を務めたアンドレ・マルローは、『反回想録』で、1974年に東京で昭和天皇に拝謁(はいえつ)したときのことを回顧(かいこ)しています。会話は、天皇がこのフランスの作家にご下問になったところから始まりました。「なぜ、いにしえの日本に興味をお持ちなのですか? . . . 本文を読む
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日本の世界的使命と危機(後編)

2019年05月24日 | 政治・経済
(自虐民族を待つ獄舎)そうです。いまや、何もかもが世界的規模で進展する時代であり、であればこそ私は、煩(わずら)うことをいとわず、また自分なりの論法で――ほかにどうできましょうか――混迷をきわめる現代世界がいかに日本を必要としているかを示そうとしてきたのです。先に、詩仙堂で大いに感ずるところがあったと申しましたね。かりに、日本のある指導者が、あの邸と庭園を発想した詩人のようにこの国を導くと想像して . . . 本文を読む
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日本の世界的使命と危機(前編)

2019年05月23日 | 政治・経済
今日はフランスの作家、オリヴィエ・ジェルマントマの著書「日本待望論」よりお伝えします。―――――――(日本よ、政治的に打って出よ!)日本には亀裂が生じています。その最大の原因は、現下の日本人が日本本来の文化と社会構造の素晴らしさを信じていないというという点にあります。しかも、この亀裂は大きくなる一方で、そのことを幾つもの兆候がさししめしています。贈収賄、理想なき若者たち、高年齢化社会、核家族、オタ . . . 本文を読む
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幸せな共同体をつくる知恵

2019年05月22日 | 日本
1850年の時点で住む場所を選ばなくてはならないなら、私が裕福であるならばイギリスに、労働者階級であれば日本に住みたいと思う。アメリカの歴史家スーザン・B・ハンレーの言葉であるが、今まで引用した欧米人の見聞録を読めば、その理由もよく分かる。我々の祖先は物質的には豊かではなかったかもしれない。しかし、富はなくとも幸せな共同体をつくる知恵を持っていたのだ。微笑をこめて挨拶をする、元気に愛想よく仕事に取 . . . 本文を読む
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