(相手にどこまで自分の心のなかの“カード”を見せるか)ただ、段階を踏んで付き合っていくなかで、しだいに深い付き合いになっていくと、自分の心の内を見せ合い、お互いの友情を確かめ合うようになっていきます。お互いに、自分の思いや考え方など、持っている“カード”を順番に切っていき、「相手が、どんなカードを持っているか。強いカードを持っているか」ということを確 . . . 本文を読む
(人間関係を育んでいく「距離の取り方」とは)この距離の取り方を間違えると、うまくいかないことが多いのです。例えば、少しでも好意的な姿を見せたり、親切な言葉をかけたりして、こちらが扉を少し開くと、ダダーッとなかに入ってきて、あまりにも密着してくるタイプがいます。これは、自分が他の人に対してする場合も、他の人が自分に対してする場合もあるでしょう。そのように、こちらが少し関心を示したり、理解を示したりし . . . 本文を読む
(「長続きする友情、壊れやすい友情」の違いはどこにあるのか?)「友情と勇気について」というテーマで、学生や青年向けに述べていきますが、若い人に限らず、人生を生きる上での大切な心構えとして参考になる話をしてみたいと思います。私は、若い人むけに、「勉強は大事である。将来のための投資として、若いうちに、しっかり勉強しておきなさい」ということは伝えてきたと思いますが、「若いときに、人間関係をどのように築い . . . 本文を読む
㉖今回のシリーズは、石田三成についてお伝えします。三成は巨大な豊臣政権の実務を一手に担う、才気あふれる知的な武将です。――――――――――――――――――――――――「しかし、いまの石田三成には、不思議に悔いはなかった。それは彼がこの天下で実現しょうとした三つの目的、すなわち、・豊臣秀頼公を戴いて、織田信長公の政治路線を引き継ごうとしたこと。・徳川家康をはじめとする、嘘つきどもが練り固めたこの世の . . . 本文を読む
㉕今回のシリーズは、石田三成についてお伝えします。三成は巨大な豊臣政権の実務を一手に担う、才気あふれる知的な武将です。――――――――――――――――――――――――「なにをいう」三成は、背骨を立てた。頬は削げおちていたが、両眼に気塊をこめ、正則をにらみすえた。「うぬのような智恵たらずの男に、おれの心のありかがわかってたまるか。そこをどけ。めざわりである」と、ひくいが、しかしよく透る、底響きのする . . . 本文を読む