(「長続きする友情、壊れやすい友情」の違いはどこにあるのか?)
「友情と勇気について」というテーマで、学生や青年向けに述べていきますが、若い人に限らず、人生を生きる上での大切な心構えとして参考になる話をしてみたいと思います。
私は、若い人むけに、「勉強は大事である。将来のための投資として、若いうちに、しっかり勉強しておきなさい」ということは伝えてきたと思いますが、「若いときに、人間関係をどのように築いていけばよいか」ということはあまり述べていなかったと思います。
それでは、若いときには、どのように人間関係を結んでいけばよいのでしょうか。
私が青年のみなさんに述べておきたいことは、「友情というものは、ある程度、自立した人間同士が付き合うときに、うまく成立しやすい」ということです。
みなさんは、ベタベタした関係が友情だと思うかもしれませんが、意外に、そうではないのです。あまりにベタベタと密着しすぎる関係は、良いときもあるのですが、あとで喧嘩になったり、別れる結果になったりすることが多いのです。
適度な友情を育み、長く付き合っていくためには、ある程度、一人ひとりが「自立」している必要があります。自分が個人として一人でも十分に生きていけるような人である場合には、友情を結びやすいわけです。また、友情を結ぶ相手も、そういう自立した人であるほうがよいのです。
それぞれが一人でも十分に生きていけるような人であってこそ、適切な友情関係が成り立ち、長続きしやすいわけです。
しかし、「一方が他方を全面的に援助し続けなければならない関係」や、「欲得がからんで強烈に密着した関係」などは、とても壊れやすいのです。
---owari---
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