毎年恒例の「山口萩往還マラニック(250kmの部)」が昨日、終了しました。
15年前からエントリーし、今回、無事、12回目のゴールラインを踏むことができました。
初参加者を対象としたセミナー講師の一人として、今年も「完踏を左右する要因と処置対策」などという偉そうなテーマでお話しましたが、実際、自分自身が同様の要因に悩まされ、いつリタイアしてもおかしくない状況にさらされました。(実際、リタイアするタイミングを計っていました!)
何度参加しても、果たして今回ゴールできるのかわからない、それがこの大会の魅力?です。
実際、私自身、10回目の完踏をかけた2010年、途中、道を間違えて1時間近いロスタイムをしました。今回も予報外の断続的に降る雨によって、まさかのリタイア?まさかのタイムオーバーになりかねない状況でした。
(要因その1) まさかの雨・・・
週間予報では、この3日間(2日~4日)は、曇り時々雨・曇り時々雨・晴れ・・・でした!よって雨は降っても、そんなに長くは降らない、と判断しました。実際は・・・氷雨に打たれ、水たまりを踏んだ脚はグジュグジュ・・・心の中までグジュグジュになった自分を立ち直らせるのに苦労しました!
一番困ったのが・・・脚が水浸しになり、右の中指・薬指・小指の全体がダメージ(なぜか傷だらけ)を受け、まともに着地できない。よって、これをかばうべく左足に負担がかかり、軽い疲労骨折状態になったことでした。前もって、脚の指1本1本にテーピングをし、足裏全体にワセリンを塗っておくべきでした。
(要因その2) 不摂生がもたらした睡魔!
この大会は、48時間という制限時間の中、睡眠をとるのは個人の自由です。しかしながら、そのほとんどは睡眠をまともにとれない。なぜなら、制限時間に間に合わないからです。そんなギリギリのラインで自分自身を試すことができる・・・これも、この大会のいいところかもしれません。だから規則正しい生活はしない。毎日同じ時間に寝ていると、大会中にその時間がきたら無性に眠くなると思ったからです。しかし、私の場合、普段の睡眠時間(4時間~5時間)が短すぎました。強烈な睡魔に襲われ、静が浦キャンプ場で45分間寝て2日の夜8時半にスタート、宗頭に夜中の12時にたどり着き、入浴、食事、そして1時間仮眠して他人の目ざましで目が覚めた時は、一瞬、自分がどこで何をしようとしているのか思い出せませんでした。そうだ!まだ、ゴールしていないんだ。走らな きゃって思うのに多少時間を要しました。そして自分の中では、相当やばいと思われる最終日の午前2時に宗頭をスタート・・・最終的には佐々並を午後3時10分・・・おそらく、これがタイムリミットですね。でも、板堂峠は走らず歩きました。なぜなら、走るより歩いたほうが速い、と思ったから・・・最後は自分を信じてなんとか制限時間内にまとめました!(スタッフからは、相当頑張らないと間に合いませんって言われたんですけどね。最後は自分を信じて正解でしたよ!)
いろんな意味で今回も勉強になりました!来年のセミナーテーマも決まったし?(やる気満々!?)
来年のテーマは「ギリギリのラインで踏みとどまる」です。T-Mさん、ヨロシク!