みなさん、子供のころの工作の授業を思い出してください。粘土の塊を渡されて、1時間で何か作りなさい。さて、あなたは何を作りますか?
何を作ってもいいんです。問題は、いつ、作り出すか、いつ、とりかかるのか?
子供のころの私は、1時間ぼーっと粘土を見つめたまま、何もできませんでした。なぜか?
今思えば、それは、子供ながらに「完璧なものをつくろう!」と考えていたからだと思います。最初から、そう考えているとアイデアなんてこれっぽっちも浮かんでこない。それどころか、「完璧なものを」という考えが、せっかくのアイデアを制御してしまうんだと思います。
粘土細工の話はたとえですが、今の私に同じことをあてはめてみると・・・今の私は、逆に、さっさと作り上げてしまいます。今、粘土の塊を渡されたら、何も考えず、コネコネしながら思いつくままの形をとりあえず作って、そこでまた新たなアイデアが途中から生まれて、さらに発展、深化させていくことでしょう・・・
今の私は、とりあえず走り出して・・・走りながら考えていくタイプです。逆に、座ってじっくり考える、子供のころのあの慎重さはどこへ行ったのでしょうか?