へんないきもの日記

今日も等身大で…生きてます😁

価値観を変えるコトになるかもしれない・・・

2017-04-04 07:53:34 | 旅とランニング


 正直、人混みが・・・「ニガテ」である。小さい時から、祭りがキライだった。自分より背の高い人の「群れ」に囲まれ、息苦しい思いをした。

 大人になってしばらくして、ランニングを始めた。当時は、隔週で全国各地の大会に出たが、最近は、「フルマラソンは出ないの?」と聞かれて、「出ないよ」

 もちろん、フルより長い距離を走るようになったから・・・というのも一つの理由だが、たぶん、本当のところは、人混みを避けたいからなのだ。きっと・・・
 
 最近のランニングブームで、もはやフルマラソンは(一部を除き)、エントリー開始と同時にクリック合戦!そして大会当日は、何千人、いや、「万」人という単位の人混みの中をそれこそかき分けるようにして走る。それが嫌なのだ。

 昨年9月、知り合いが主催する大会に行った。実家のある小樽から稚内まで、北海道の西側を海岸線に沿って北上した。参加者5名の大会は、走力や休憩のタイミングの「個人差」もあって、スタートして間もなく、前後に誰もいなくなった。たった一人で真夜中の、ホントに何も無い、あるのは手つかずの自然の中を走った。(幸いにも、北海道を走っている間、野犬には出くわさなかった。無理もない、人が住んでいないのだから、飼われていた犬がいるはずもない。ここでは、全てが「野生」なのだ)

 真っ暗な中、国道沿いの林から、得体の知れない野生動物の鳴き声を耳にした時は、仰天したが、北の果てに近づくにつれ、そう、サロベツ原野という、本当に何も無い、樹々も生えていない原野の一本道をひたすら走っていると、我が頭上に満天の星空・・・世の中にこんなに多くの星が輝いているとは思わなかった。いったいいくつあるのだろう?数えても数えきれないほどの星たちは、今にも自分の頭の上から降りかかってきそうなくらい、近くで輝いていた。

 あの時、私は、人生の「至福」を感じていた。だ~れもいない、車もほとんど通らない国道を、私と星だけの贅沢な空間・・・

 人混みとの対局にある空間・・・それが、あの星たちとの出会いだった。

 
 話変わって、今、小遣い稼ぎにちまちまとした記事を書いている。いくつかある案件の一つに、「沖縄の宿ベストランキング20」なるものがある。20軒出すのはなかなか簡単ではない。自身が訪れたコトの無い宿も選択しないといけない。いろいろな口コミを調べて判断するのだが、口コミというものは、その時の天候や周囲の人々(宿の人や一緒に行った人)によって印象が大きく変わるから、あくまで参考程度に過ぎない。

 それよりも、「比較の要因」を列挙して、例えば、「立地条件(利便性)」「ロケーション」「館内設備」「アクティビティー」「料理」「部屋の広さ・清潔さ」そして「価格」といったコンテンツを出し、それぞれに点数をつけ、総合点で判断していく・・・

 実は、これは幹部候補生学校で習った「戦術」の基本的な考え方である。まさか陸上自衛隊幹部候補生学校の知識が、こんなところで役立つとは思わなかった(笑)

 そんなコトをしている中で、口コミサイトで見事に賛否両論分かれた宿があった。

 日本最南端の島、沖縄県波照間島の民宿「たましろ」である。

 実は、旅慣れた人には超有名な宿である。何が有名か?というと・・・


 まず、外観・・・廃材置き場にしか見えない。

 そして、案内された部屋は・・・とにかく、「日本一きたない宿」と酷評されまくりのこの宿に、多くのリピーターがいる、そのワケは?

 二人分はあるんじゃないか、と思われるくらいの量の食事と、夕食後、宿泊者みんなで島酒(幻の泡盛「泡波」)を酌み交わす夜・・・そんな、いまどきの世の中ではほぼあり得ない、ディープな人間関係を構築させられる、そんな宿なのであった。ちなみに、私は、まだ泊ったことが無い。

 そして、この宿に対するコメントの締めくくりが・・・良かった。

 「人間としての器を、度量を試される宿」「日本の宿に対する価値観を変えさせてくれる宿」・・・


 気が付けば、「日本縦断走り旅2017」の出発まで、今日でちょうど2週間となった。

 2か月間、初対面の人を含む10人と、ずっと行動を共にすることになる。「人混み」に埋もれるコトは無いだろうけど・・・この旅は、ある意味、私のこれまでの価値観を変える旅になるかもしれない・・・

#welovegoo
#日本一汚い宿
#価値観を変える旅
#日本縦断
コメント
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