十二夜

京都の話をずっと書いてきて少しまだ残ってるんですが、東京で舞台を観てきたので、そちらの話を混ぜます。

最初はシアターコクーンで観た「十二夜」。

シェイクスピアの喜劇で様々形で上演されている作品。
私も何度か観ていますが、串田演出はどんな「十二夜」なんだろうと思ったのと、松たか子さんが演じるシザーリオが観てみたいというのが観劇の動機でした。

作品全体の印象としては音楽が溢れるおもちゃ箱の世界。
出演者の方の楽器演奏もあって、少し「上海バンスキング」を感じてしまったっけど、楽しい作品でした。

楽しみにしていた松さんのシザーリオ。
キュートで歯切れが良い演技が素敵。
途中、ヴァイオラがセバスチャンに語りかける場面で、ウルウルしちゃいました。
「十二夜」で、泣きそうになったのは初めて。

ラストにリコーダーを真面目に吹いている姿が何とも可愛く見えてしまいましたが、ヴァイオラに戻っての花嫁姿が観られなかったのはちょっと残念。

道化役の笹野さんは上手いの一言。他の十二夜でも道化をされているのを観た記憶がありますが、ぽんぽん飛び出すセリフと身軽に動きまわる姿は健在でした。

串田さんのマルヴォーリオは私的には意外なキャストだったんですが、にわとりの下りは笑わせていただきました。ただ、少しノドを痛めておられたように感じたのですが・・・。

その他、初めて舞台で拝見したりょうさんなど、どの方も喜劇を楽しんで演じておられて、物語はわかっていても楽しめる作品でした。