◎◎ 〔マーケットアイ〕株式:前場の日経平均は続落、値がさ株軟調 米上院決選投票にらみ様子見
2021/01/06 12:00
[東京 6日 ロイター] -
<11:47> 前場の日経平均は続落、値がさ株軟調 米上院決選投票にらみ様子見
▼▼ 前場の東京株式市場で、日経平均は続落した。前営業日比39円07銭安の2万7119円56銭で
午前の取引を終了した。ドル/円相場が昨日の場中の水準からやや円高に振れていることが重しとなったほ
か、値がさ株の一角が軟調に推移し、日経平均は軟調なスタートとなった。米ジョージア州の上院決選投票
を見極めたいとの思惑から、上値の重い展開が続いた。
△△ TOPIXは0.34%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆1003億円と薄商い。
東証33業種中、鉱業、海運業、石油・石炭製品、保険業など28業種は値上がり。一方、電気機器、化学
工業、食料品など5業種は値下がりした。
¤¤¤⇨ 市場からは「米ジョージア州上院選の結果は日本時間の今晩まで分からない可能性が高く、きょうは
上院選の結果発表を見極めたいとの思惑から上値が重い。さらに、内部要因としては、値がさ株の一角に下
落が目立ち、相場全体の重しとなっている」(野村証券のエクイティ・マーケット・ストラテジスト、澤田
麻希氏)との声が聞かれた。
¤¤¤⇨ また、値上がり銘柄数が6割以上となり、「全体的には買われている銘柄の方が多い。ただ、薄商いの
中では指数寄与度の高い銘柄の動きに左右されやすい」(澤田氏)との指摘もあった。
□□ 個別では、コスモエネルギーホールディングス<5021.T>や三愛石油<8097.T>など石油株がしっかり。5
日に、ニューヨーク市場で原油先物が一時5%上昇し、10カ月ぶりに1バレル50ドル台を付けたことが
材料視された。
■¤¤¤⇨ 一方、ファーストリテイリング<9983.T>は続落し1%安。日経平均を50円ほど押し下げる要因となっ
た。同社は、2020年12月の国内ユニクロの既存店売上高が前年比6.2%増加したと5日に発表した
が、「好調な売り上げは既に織り込み済みで、4日に上場来高値を更新したことの反動で、きょうは軟調に
推移しているようだ」(国内証券)との見方が聞かれた。
東証1部の騰落数は、値上がりが1480銘柄に対し、値下がりが599銘柄、変わらずが99銘柄だ
った。
<10:58> 日経平均はマイナス圏、指数寄与度高い銘柄の下落が重し
▼▼ 日経平均はマイナス圏、前営業日比80円ほど安い2万7000円台前半で推移している。一時下げ幅
を拡大し、120円安となる場面もあった。
¤¤¤⇨ 市場からは「米株先物が軟調に推移するなるなど外部要因もあ
るが、値がさ株がさえない動きとなっていることが相場全体の重しになっているようだ」(国内証券)との
声が聞かれた。
▼▼ 指数寄与度の高いファーストリテイリング<9983.T>、東京エレクトロン<8035.T>、アドバンテスト<685
7.T>の3銘柄で日経平均を70円ほど押し下げている。
<10:09> 日経平均は小幅高、景気敏感セクター中心に物色活発
△△ 日経平均は小幅高、前営業日比10円ほど高い2万7100円台後半で推移している。昨日に米サプラ
イ管理協会(ISM)が発表した2020年12月の米製造業購買担当者景況指数(PMI)は60.7と
なり、2年4カ月ぶりの高水準だった。
¤¤¤⇨ これを受けて、「景気回復への期待から日本株市場でも景気敏感セ
クターを中心に物色が広がっているようだ」(国内証券)との声が聞かれた。業種別では、パルプ・紙、鉄
鋼などが値上がり率上位に入っている。
<09:10> 寄り付きの日経平均は小幅続落、円高が重し
▼▼ 寄り付きの東京株式市場で、日経平均は前営業日比55円78銭安の2万7102円85銭となり、続
落した。ただ、寄り付き後はプラス転化する場面もあり、一進一退の値動き。
◆◆ ドル/円相場が102円台後半で推移するなど円高が重しとなっているが、前日の米国株が上昇したことが支援材料となっている。
東証33業種では、鉱業、海運業、鉄鋼などが値上がり率上位となっている。半面、食料品、電気・ガ
ス業、精密機器などは値下がりしている。