◎◎ 日本株小幅続落へ、米国株不安定でリスク回避-電機や原油関連安い
長谷川敏郎
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米S&P500種は2週間ぶり安値、米原油先物は3.9%安と続落
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米国の8月非農業部門雇用者数は市場予想上回る、米長期金利0.72%
★★ 7日の東京株式相場は小幅続落の見込み。テクノロジー株を中心とする米国株の不安定や原油関連株の下落からリスク回避の動きが強まり、電機や化学、鉱業などの原油関連株が安くなる。半面、米国の雇用改善や長期金利の上昇が好感され、自動車や機械のほか、銀行や証券など金融株は高くなって指数を支えそう。
〈きょうのポイント〉
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¤¤¤⇨ 東海東京調査センターの平川昇二チーフグローバルストラテジストは「米グロース株の右肩上がりは変わらないものの、勢いが強過ぎた。オプション取引中心に需給主導で乱高下するリスクは残り、グローバルでの換金売りの影響は日本のグロース株にも影響しかねない」と指摘。ただその一方で、「雇用統計が示すように米経済は緩やかながら着実に好転している。ファンダメンタルズは悪くないことで、日本株が崩れることもない」ともみていた。
- 米シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物(円建て)の4日清算値は2万3175円と、大阪取引所の通常取引終値(2万3170円)に比べて5円高
- けさのドル・円相場は1ドル=106円20銭台で推移、前日の日本株終値時点は106円16銭