こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

“こんにちは! 赤ちゃん”事業が始まりました

2011-08-30 09:05:01 | 保育・子育て
昨日は、議員団3人で保健センターを訪ね、施設を見学させていただくとともに、主に乳幼児の健診やその後のフォロー体制などについてお話を聞きました。

嬉しかったのは、この7月から、生後4ヶ月まで赤ちゃんのいるお宅を看護師が訪問する、通称「こんには 赤ちゃん事業」がいよいよスタートしたとのこと
昨年の6月の市議会定例会の一般質問で、この事業の実施を求めました。児童福祉法の改正により「市町村の努力義務」とされ国の補助金事業でもあることから、すでに府下ほとんどの自治体で実施されていました。
親子が出かけていく集団検診と違い、「子育ての現場」へ専門職が訪問することに意味があること、国の基準では「子育て経験者からの人材の登用」、つまり有資格者でないボランティアでもよいということになっているが「ぜひ、保健師などの専門職を」と要望もしてきました。

助産師、保健師などの人材確保がなかなか難しかったようですが、この7月1日から看護師さんが、自転車にベビー用体重計を乗せて、赤ちゃんのいるおうちへ訪問してくれているそうです。そして赤ちゃんの健康状態をみて、おかあさんの不安や悩みに応えたり、子育て支援の事業の紹介、乳児検診の案内などをしています。

まもなく1歳になる男の子を育てている娘は「虐待する親の気持ちがわかるわ。だって、なにひとつ思うようにならないんだもの」と言ったことがあります。「思うようにしようとしないこと。子どもは自分で育つ力を持ってる。でも、寄り添うおとなが絶対に必要なんだから」・・・娘とはメールでやりとりしました。
最近は「こんなこともできるようになった」「子どもってすごいね」「成長振りをおばあちゃん(私のこと!)に教えてあげます。」というメールがきます。

出産直後、特に初めての子育ては毎日が戸惑いや不安、そして睡眠不足でパニックになったり、うつ状態になったりしがちです。
ちょっとしたアドバイス、「相談できるところがあるよ」という一声で救われることもあるのではないでしょうか。

4ヶ月、1歳半の健診も、入院中などをのぞきほぼ100%に近い受診率とのこと。決まった健診日にこられなっかたら、手紙や電話で案内するなどの努力の結果だと思います。今、韓国・ソウルで暮らす孫も、生後6ヶ月で初めて親子で里帰りしたときに遅れた「4ヶ月健診」を受けました。

問題もあります。1歳半の健診で発達の遅れなどが見つかったとき、その後の経過を見ながら保護者の相談にものる、「わんわん教室」がありますが、月に3回だけの開催です。もっと回数を増やすこと。そして、そこから先の「療育の場」が必要です。
発達障害には「早期発見・早期療育」が決定的に大切で、その後の成長、おとなになってからの生活にも関わります。
障害者福祉の現場で20年間働いてきた森下議員も、その大切さを言っています。
泉大津には、「専門的な療育の場」がありません。
福祉センターで「親子教室」が開設されていますが、定員枠も専門スタッフの配置も不十分です。
それは、この20年間ずっと言い続けてきたことですが、残念ながら改善されていません。

スタッフの努力によって乳幼児健診受診率、ほほ100%。こんんちは赤ちゃん事業も始まった。
でも、そこで「発達の遅れ」「発達障害」が発見されたときに、その子と親を受け入れる場がない。
そのことを、あらためて感じてきました。
コメント
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