こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

世界の憲法・・・そして「9条」を考える

2013-01-09 22:45:12 | 憲法・平和
今年初めての「泉大津9条の会」の月例学習会。毎月第1水曜日の定例だが、新年のため今日は特別に1週間ずれた。

市長候補の個人演説会があると聞いたので行って話しを聞きたいと思ったが、月例学習会の方を選択した。
演説会は11日にも市民会館であるそうなので。

テーマは12月に続き「世界の憲法」。
前回は世界の国々の憲法を制定順に網羅し、そのなかで様々な形で「平和条項」が盛り込まれている国が155ヵ国にのぼるというお話を聞いた。

きょうは具体的にいくつかの国の憲法条文を読む。
まずは「軍隊のない国 コスタリカ」。
1949年に制定された憲法の12条に「常備軍としての軍隊は廃止する。」と明記。この国は「大陸間協定か国防のために軍隊を編成することができる」として、自衛のための軍隊までは否定していない。
しかし、この憲法を制定して以来、外部からの軍事的脅威にさらされることがあっても、ただの一度も自衛権復活の発議はされていない。
軍隊がなくても、むしろないからこそ、平和が守られることをコスタリカは実証してきた。
軍隊をなくすことによって、その分の財源は福祉・教育の予算拡充にまわすことができる。

コスタリカの憲法78条には「高等教育も含め、国家の公教育費はGDPの6%以下であってはならない。」とある!

続いて近年、中米の国々で制定された憲法の平和条項を見る。
パナマ憲法310条(1994年)「パナマ共和国は軍隊を持たない・・・」
エクアドル憲法5条(2008年)「エクアドルは平和の領土である。外国の軍事基地及び軍事目的を持った外国の施設も許されない。・・・」
ボリビア憲法10条(2009年)「ボリビアは平和国家である。・・・ボリビアは国家間の紛争を解決する手段として、すべての侵略戦争を否定する。」
等々。

そして最後に日本国憲法9条を読む。
この国は世界の国々に先駆け、最も徹底して「戦争放棄」を明文化した憲法を持った。
だからこそ戦争の名により、ひとりたりとも殺されることも殺すこともなく歴史を刻んできた。

世界の国々が模索しながら、平和を求める大きな流れ。
「目指す山の頂に日本の憲法9条がある。」といえるのではないか?


来月は「自民党の憲法改正法案を読む」。「改憲」を唱える側は、何をどう変えようとしているのか?
毎月第1水曜日 夜7時から 勤労青少年ホーム。講師は市内在住の青山政利先生。
いつからでもどなたも参加自由です。
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