こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

堺泉北港堺2区に防災センター視察

2013-01-30 22:44:15 | 市政&議会報告
泉大津市議会臨海地域整備対策特別委員会の呼びかけで、堺泉北港堺2区に整備された「基幹的広域防災拠点」の視察。


上町断層帯地震や東南海・南海地震等の京阪神都市圏をおそう大規模災害に備え、災害応急活動の核となる施設として国土交通省近畿地方整備局が整備を進めてきたもの。
災害時には全国からの支援物資の中継基地、全国から集結する支援隊のベースキャンプ、ヘリコプターによる災害医療支援などの機能を担う。
また、27.9haの広大な緑地は、平常時には、海辺の散策、野鳥観察など自然とふれあう憩いの場として、市民に開放されている。

緑地の一角に建設された防災センターは、支援施設棟、倉庫棟、車庫等で構成され、昨年4月に供用開始されたもの。
自家発電施設は9950ℓの重油を備蓄し、1ヶ月程度の電力供給が可能。海水淡水化装置は17㎥/日(5千人分の飲料に相当)の能力を有するという。

目の前が海・・・どうしても、東北被災地で見た忘れられない風景、津波が全てを押し流し、建物の影ひとつない広大な「空き地」を思いだす。
しかし、内閣府が発表している「最大規模の津波」にも充分耐えられる設計だという説明を受けた。

施設へのアクセス道路、約3.5kmの臨港道路の整備も含め、全体事業費は187億円。

施設は「24時間、365日の職員常駐体制」とのこと。
「30年後かもしれないし、明日かもしれない」・・いつおこるかわからない「そのとき」に備えて防災拠点を守る。
大変な仕事だと思う。

帰り際に「ここの職員さんは、何人?」とお聞きしたら「4人です。」という答え。
4人で「365日、24時間の常駐?!」
「災害発生時には、近畿2府3県から70人が集結」して、物資の搬送等にあたるということだが、和歌山や京都から人が到着するのは、通常でも数時間かかる。
それまでの間は、わずか数人でこの施設を動かすのだろうか?
そんな疑問が浮かぶ。
施設を守り動かす「人」についてお聞きしたかったが、帰りのバスの出発時間。

大規模で高度な機能を持つ「基幹的広域防災拠点」も必要なのだろうが、それが本当に役にたつためには、より身近に分散する防災施設とそれを結ぶ「人の力」がいるのではないだろうか?
人が暮らしているところに、届かなければ意味がないのだから。
コメント
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