こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

命の水・・・

2019-08-27 21:43:55 | つぶやき
泉大津、高石、和泉の議員有志の、水道問題についての勉強会に参加しました。

その中で、長野県上田市の染谷浄水場を視察した議員さん達からの報告がありました。

視察については高石市の山敷めぐみ議員がブログに書いておられます。


     自然にも人にも優しい「緩速ろか」方式

私たちが毎日使っている水道水の25%は信太山浄水場から、75%は淀川からの水です。

光明池を水源とする信太山浄水場は、「緩速ろ過」(砂や微生物の力で、ゆっくり濾過する)と言う方式をとっています。

緩速ろ過の研究で著名な信州大学名誉教授の中本信忠氏が7月、議員有志の招きで信太山浄水場に来られ「是非とも存続を」との意見を述べられたとのこと。

上田市への視察は、中本氏の地元で緩速ろ過方式の優位性について学ぶためでした。

私にも声をかけていただきましたが、他の公務で参加できなかったので、今日の報告はありがたいものでした。


     なぜ信太山浄水場の廃止?!

6月に「泉北水道企業団ついて」という文書が、議員に配布されました。それによると「施設が老朽化している。2020年以降も自己水として浄水場を存続させる場合、急速ろ過方式での全面更新が条件。(更新のために)70億円を投資するという選択肢はない」としています。

要するに「老朽化⇒更新するなら70億円かかる⇒廃止するしかない」ということです。

「更新=急速ろ過方式への転換」を前提にしていますが、急速ろ過に対し、現在、信太山浄水場で行われている緩速ろ過は、機械や薬品に頼らず、より安全で自然にも人にも優しい方式であることが、今日の報告で良くわかりました。

それを継続するなら「70億円の更新費用」など必要ないということです。

「70億円かかる⇒そんな負担はできない」として、せっかくある浄水場を廃止して、淀川から水だけに頼ることは、あまりにもったいないのではないでしょうか。

災害時、特に津波や原発事故(原発が稼働している限りその可能性は否定できません。)で淀川からの取水ができなくなることも想定しなければなりません。



信太山浄水場は、泉大津・高石・和泉の3市が構成する泉北環境企業団が運営しています。

高石、和泉では「信太山浄水場の存廃問題」について、議会に対する説明があったそうですが、泉大津では今のところ、そうした機会もなく文書の配布だけです。

「水」は市民の命の問題。しっかりと情報を公開し、市民が知り考えることができるようにすることが今、一番大切だと思っています。
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