こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

「原発が許されない理由」

2012-02-11 15:40:50 | 読書


昨日、大阪から近江八幡へ移動中に読んだ。


森下議員おすすめの一冊。
昨年、3・11以来、原発について断片的な知識、情報がイヤでも目にも耳にも入る。
「わかったような、わからないような・・」と思っている人にはぜひ、読んで欲しいと思う。
「そうは言っても、原発をやめるのは無理」と思っている人にも、読んで欲しいと思う。


表題に「子どもたちに伝えたい」とある。
ページをめくるごとにグラフや図表で直感的に「わかる」工夫。
漢字には、ふり仮名。
わかりやすい言葉。

おとなよりもずっと放射線に対して敏感な子どもたちが、自ら身を守ることができるように、そして次の時代を創る子どもたちが本当のことを知って、地球と人類の未来のために間違いのない選択ができるように。

原発の危険性を訴え続けてきた著者が、そういう願いをこめて渾身の力をこめて書き下ろしたことを思う。

福島第1原発を囲んで広く色づけられた地図。政府が時間をおいて避難勧告を出した地域、ずいぶんたってから「計画的避難地域」とした地域・・・それよりもずっと広い地域が放射能に汚染された「放射線管理区域」(私たち一般の人間はX線撮影など、特別なときに最小限の時間で立ち入る。放射線量が一定以上で法令で定められた区域)に匹敵するという。

「あとがき」より・・・
「・・・私たち人間が膨大なエネルギーを使ってきた歴史は、ほかの生き物を追いやり、地球の環境をことごとく破壊してきた歴史と重なります。長い地球の歴史からみれば、ほんの一瞬ともいえる時間のなかで、私たちはあまりにも愚かなことをやってきたのではないでしょうか。」

「あまりも愚かなことをやってしまった」とはいえ、「いまなら、まだ間に合うと信じています。」とも・・・。


著者;小出裕章(京都大学原子炉実験所助教)
発行;東邦出版
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