入院している家族、施設にいる親しい人、会えないまま時が過ぎるコロナ禍。
2年半もの間、私たちはそんな日を過ごしてきた。
今も。
ひまわりホームにいる大好きなおばあちゃんに、一人で会いに行く主人公。ケイちゃんは、小学校の3年生か4年生くらいだろうか?
糸電話で伝わるおばあちゃんの言葉。
「会えない分、思いは強くなるよ。
その人のことを心のそこから考える時間が
タップリあるからね。」
「大切なことは人を思う心。
気持ちが強ければ、行けなくても
会えなくても、いろんなものが
キラキラかがやいて見えてくる。」
作 室井 滋
絵 長谷川義史
発行 小学館