8月の初めに大阪社保協「事務局長ブログ」で紹介していただいた本です。
アマゾンで注文して手元においていましたが、別のことに関心が移っていて今日、やっと読みました。
日々市民の方の相談をお聞きしていて市役所の窓口に同行しながら、ずっと思っていたこと。
国保の窓口では国保の話ししかしない。
税の窓口では税金のことだけ。
生活保護のケースワーカーは消費者金融の過払い請求についてほとんど知らなかった。
「困っている市民」の生活を丸ごと聞き取って、あらゆる方策をアドバイスし支援する。
それこそ市役所の仕事。「公」だからこそできること。しなければならないこと。
私の抱えていた疑問や思いに答えてくれるヒントがたくさんあった。
税や保険料の徴収業務に現に携わっている職員さんはもちろん、自治体で働くひとりでも多くの公務員の皆さんに読んで欲しいと思う。
紹介されている自治体の取り組みについてもっと詳しく知りたいと思う。
滋賀県野洲市の全庁的な取り組みの相談支援事業を紹介した生水裕美さんの報告の最後の「まとめにかえて」。以下に引用します。
市役所には「命を守るサービス」が全てそろっています。そして、市役所には、地域の困っている人を助ける拠点として「命を守るサービス」を届ける義務があります。つながりがあるから安心して“おせっかい”ができる。そんな体制をより整備し強化して、地域の皆さんに少しでも感謝される市役所でありたいと思います。
読み終わって心のなかで拍手
編著者;瀧 康暢(弁護士、平成24年全国市町村国際文化研修所講師)
生水裕美(野洲市市民生活相談課 専門員)
他
発行;ぎょうせい