昨年の12月12日、前教育長が任期満了で退任され、その後継の教育長の選任の議案が今日、議題となった。
2014年6月の法改正で、それまでの「教育委員長と教育長」のツートップの体制から、「市長が任命し、議会が承認する特別職としての教育長」が、教育行政全般にわたる責任者となった。
それに伴って、教育長の任期は、首長、議員の任期より短い3年とされた。
ひとりに集中する責任、権限の重さとともに、選任にあたっての議会のチェック機能も高まったことになる。
議案に対する意見表明で「教育行政の責任者不在」で、予算審査、教育行政に関わる議案も提案される議会が開催されたことは「任命権者と市長の責任」が問われる問題であることを改めて指摘した。
この間、市長が推薦する教育長の候補者に対して、多くの方から意見が寄せられた。
その多くは「不安、危惧、懸念」だった。大変強い意見も多かった。
それらの声に応えるためにも、本人の言葉を聞きたいと思った。
ところが、現在の仕事、他市での学校長の職務のために今日は出席されないと言う。
一昨日、20日の議会運営委員会でその説明を受け、「出席していただくために議会の開会を遅らせたらどうか」という提案もした。
「その必要はない。提案者の市長の説明で充分」という意見が大勢ではあったが、議運委員長の計らいで、再度の調整の努力はしていただくこととなったが、実現せず。
本人がいないところでの提案となった。
「賛否の判断ができない」ため、日本共産党議員団として意見を述べたあと採決に先立って退席するという選択をした。
市民トライネットも同様に退席。議長を除く15人のうち4人が採決を棄権する中で、新教育長、竹内 悟氏の教育長就任に議会が同意することが決まった。
以下、「棄権、退席」の表明にあたって述べた私の発言より。
この場に、もし新教育長の候補者、竹内氏がおられたら私は、是非お聞きしたいことがあります。
2月の初め、市民の方から議員全員に寄せられた匿名の投書に竹内氏に関して「若い時から暴力教師として有名」とあります。これは単なるうわさではなく、事実を裏付ける多くの保護者、元生徒の証言を聞いています。竹内氏が小津中学校に在職中、私は私自身の子どもが中学校に在籍する保護者の一人でした。竹内氏の「生活指導」の名による一方的で理不尽な暴力によって心身に傷を負っただけなくそのことを契機に、学校、教師、おとな社会への不信を募らせ、それを乗り越えるのに長い年月を要し、20年以上たった今でも「その名前は忘れることができない」と言う元中学生がいることを私は知っています。
人を育てる教育の営みにどんな状況でも、どんな理由があっても暴力は相いれないものです。
竹内氏が自らの若き日の教育実践をどう振り返り、総括し、本市の今後の教育行政に生かしていこうと考えておられるのか。それをご自身の言葉で語っていただきたかったと思います。それができないもとで、教育長の任命に同意することはできません。
したがって、教育長不在の不正常な状況は一日も早く解消する必要があることは充分に理解
するものの、この場で竹内悟氏の教育長任命の同意に賛否の判断をすることができないため、日本共産党議員団は採決に先立って退場させていただきます。
2014年6月の法改正で、それまでの「教育委員長と教育長」のツートップの体制から、「市長が任命し、議会が承認する特別職としての教育長」が、教育行政全般にわたる責任者となった。
それに伴って、教育長の任期は、首長、議員の任期より短い3年とされた。
ひとりに集中する責任、権限の重さとともに、選任にあたっての議会のチェック機能も高まったことになる。
議案に対する意見表明で「教育行政の責任者不在」で、予算審査、教育行政に関わる議案も提案される議会が開催されたことは「任命権者と市長の責任」が問われる問題であることを改めて指摘した。
この間、市長が推薦する教育長の候補者に対して、多くの方から意見が寄せられた。
その多くは「不安、危惧、懸念」だった。大変強い意見も多かった。
それらの声に応えるためにも、本人の言葉を聞きたいと思った。
ところが、現在の仕事、他市での学校長の職務のために今日は出席されないと言う。
一昨日、20日の議会運営委員会でその説明を受け、「出席していただくために議会の開会を遅らせたらどうか」という提案もした。
「その必要はない。提案者の市長の説明で充分」という意見が大勢ではあったが、議運委員長の計らいで、再度の調整の努力はしていただくこととなったが、実現せず。
本人がいないところでの提案となった。
「賛否の判断ができない」ため、日本共産党議員団として意見を述べたあと採決に先立って退席するという選択をした。
市民トライネットも同様に退席。議長を除く15人のうち4人が採決を棄権する中で、新教育長、竹内 悟氏の教育長就任に議会が同意することが決まった。
以下、「棄権、退席」の表明にあたって述べた私の発言より。
この場に、もし新教育長の候補者、竹内氏がおられたら私は、是非お聞きしたいことがあります。
2月の初め、市民の方から議員全員に寄せられた匿名の投書に竹内氏に関して「若い時から暴力教師として有名」とあります。これは単なるうわさではなく、事実を裏付ける多くの保護者、元生徒の証言を聞いています。竹内氏が小津中学校に在職中、私は私自身の子どもが中学校に在籍する保護者の一人でした。竹内氏の「生活指導」の名による一方的で理不尽な暴力によって心身に傷を負っただけなくそのことを契機に、学校、教師、おとな社会への不信を募らせ、それを乗り越えるのに長い年月を要し、20年以上たった今でも「その名前は忘れることができない」と言う元中学生がいることを私は知っています。
人を育てる教育の営みにどんな状況でも、どんな理由があっても暴力は相いれないものです。
竹内氏が自らの若き日の教育実践をどう振り返り、総括し、本市の今後の教育行政に生かしていこうと考えておられるのか。それをご自身の言葉で語っていただきたかったと思います。それができないもとで、教育長の任命に同意することはできません。
したがって、教育長不在の不正常な状況は一日も早く解消する必要があることは充分に理解
するものの、この場で竹内悟氏の教育長任命の同意に賛否の判断をすることができないため、日本共産党議員団は採決に先立って退場させていただきます。
このブログの本文にアップした意見表明は、6月議会で竹内氏が教育長に就任された初めての議会での質問の際に、本人の前でもう一度、述べています。
私の前に高橋議員も質問していますが、そのやり取りを聞いていて「生まれ変わった」とは、私には思えませんでした。
「その人にも悪いことはあった」ということでも暴力はダメですね。絶対に。