昨年の3月末、この本が世に出たときには、これほど長引き、これほど広がるとは正直、思っていなかった。
感染症専門医である著者が鳴らした警鐘、いま読むと、思い当たることの数々。
この一年間、私たち人類は、地球的な規模で試されてきた。
ある意味では、得難い貴重な体験をしているのかもしれないという気持ちになった。
市民活動の制限や、息苦しいマスク生活、何よりもいつ自分や家族が感染するかわからない不安、こんな毎日の出口が見えない。
そんな中でも、そんな中だからこそ見えること、浮き彫りになることをしっかりと見て、考えていきたいものだと改めて思っている。
著者;岩田健太郎
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