こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

社会保障全面改悪のプログラム

2013-08-22 23:46:14 | 社会保障
社会保障制度改革国民会議の最終報告書の提出を8月6日に受けた政府は、介護、医療、年金、保育の制度改悪の手順を定めた「プログラム法案」の骨子を閣議決定したという。



介護保険の「要支援認定者」を保険給付の対象からはずし、一定以上の所得があれば利用料を2割に。

70歳~74歳の患者負担を2割に。

10月から減額が始まる年金のさらなる引き下げと受給年齢の先延ばし。

今でも「医療費・利用料が払えないから医療も介護も受けられない」という高齢者がたくさんいるというのに。

23年前、消費税を導入するときに「高齢化社会のために」が口実だった。
自民党政権のもとで。

13年前、介護保険の導入のときに「老後の不安、介護を社会全体で支える」と言った。
自公連立政権のもとで民主党も賛成して。

「高齢化」は突発的におきた現象ではない。
充分に予測できた「想定内」の事態だ。

「医療難民」「介護難民」という言葉さえ生み出した政治の無策。

その間、長く政権を担ってきた自民党が、再び与党となって「改革」の名で社会保障切捨ての道を暴走することを多くの国民は願っているのだろうか。
断じて「否」!

しかも、介護、医療、年金、保育のひとつひとつが大問題なのに、それらをひっくるめて前もって「改悪プログラム」を決めてしまおうという。
「ねじれ国会解消」で「なんでも決められる国会」が何を決めようとしているのか?
早くも「正体みたり」ではないか!

社会保障の全ての分野の負担増、給付削減の「前さばき」に生活保護の改悪、切り下げが狙われようとしている。

昨夜、数年前に生活保護の申請に同行した一人親家庭のお母さんから電話。きょう、久しぶりで訪ねた。
相談の内容は具体的には書けないが、当時まだ幼かった子ども達が母親の背丈を超えるくらい大きくなっていた。
そして親子寄り添って、悩みながらも笑いがある暮らし。

思春期を迎える子どもたちを前に「生活保護を受けていることの引け目」を口にしたお母さん。
「生活保護を受けることが恥ずかしいことではない。フルタイムで働いて尚、生活できるだけの保証がない。そんな政治が恥ずかしい」と私は言った。

生活保護の制度改悪、切り下げを言う政治家たちは「真に必要な人の福祉は守る」と言う。
「真に必要な人」たちが、今でも虐げられている。
嵐のような生活保護バッシングのなかで「真に困窮している人」が今でも申請をためらっている。

この1週間の間だけでもそんな声をいくつも聞いてきた。




コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 初めての病気 | トップ | 幼保一体化で何が変わるのか »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
何と言うか。。 (tweety)
2013-08-23 20:34:35
社会福祉学科で多少勉強してたものでもややこしい問題。
欧州は、税金が非常に高いですが、そのかわり福祉の充実ぶりは日本と比較になりません。殆どの人が貯金をしない。老後、教育にお金の心配がないから。大きい政府と言う形をとっているし。
それに高齢化になるスピードも日本に比べゆったりとしていたため、法整備もしっかり出来ている。

はたして日本はというと、あっというまの高齢化。法整備する準備は出来ない。貯蓄が出来る状態かというとそうでもない。

生活保護問題においても車を持っては行けないとか言われると仕事も制限を受けてしまうし。ヨーロッパとは違い資源がしっかりしてないから増加の一途をたどる。
私の専門のホームレスからいうと、家に入ってしまえばいいってものではなくそこからが支援の開始っていう概念もまだない。。
働ける人を働かせてないという現状もあるのではないかなって思ってしまいます。
そのことによって保護を受けてるから減額だのなんだの言いだしてるきがしてなりません。

郵政民営化に隠れて行われた名ばかりの障害者自立支援法。応能負担ではなく応益負担に変わってしまった。
たった7000円の収入だけどその収入のために頑張ってる人がいるのに、施設使用料と称してお金を取る。
なんだか矛盾してます。

ずっと前にブログで取り上げたことがあり、同じ市内で障害者関係でブログ仲間の方が、自立し得ん法だと言ってました。現場では自立阻害ともよんだり。

そういや、大学にいたこと先生が言ってました。国庫財産が無いのはうそ。もう20年もたてば恩給をもらう人がいなくなるからこんなことする必要ないって話をしたこともありました。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

社会保障」カテゴリの最新記事