こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

消費税は「親のかたき」

2012-03-30 23:57:17 | つぶやき
消費税増税法案、閣議決定。

ここに至るまでに、すでに政権与党はボロボロ。
いかに大義がないかを、あらわしているのではないでしょうか。

1989年4月、国民の怒りに包まれて消費税が税率3%でスタートしたその日。
23年たった今でも覚えている、ふたつのこと。

そのころ、いっしょに暮らしていた母が、ぽつりといいました。
「高齢化社会のためって言われると、“年寄りは、じゃま”って言われてるような気がする。なんだか肩身がせまいね」
そのときは母は66歳。

もうひとつは、夕方、通りがかったお弁当屋さんの店先で。
おばあさんがお弁当を買おうとしてました。確か300円のお弁当でした。
100円玉3つで、300円のお弁当が昨日までは買えたのに、店員さんが申し訳なさそうに
「きょうから消費税がつくんです。」と説明するのですが、おばあさんには通じません。
おばあさんは、少し余分に払うとお弁当に味噌汁でもおまけにつけてくれると思ったみたいで、「私、弁当だけでいいんです」と言います。若い店員さんも困った顔して、同じ説明を繰り返します。何度言われても、おばあさんは「弁当だけでいいんです。」と言い、そしてとうとう買うのをあきらめて帰っていかれました。
小さな悲しい背中でした。

この国は「高齢化社会のために」といって、ほんとに「高齢者を大切にする医療・介護・福祉の充実」をすすめるのではなく、負担ばかりを増やして、医療も介護も受けにくくなりました。


後期高齢者医療制度がスタートしたとき、母が言ったのは、「あんまり長生きすると今度は“末期高齢者”っていわれそうだね。」

幸い、母はますます元気で、人生を楽しんでいます。

消費税は、母を悲しませた「親のかたき」です。

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