こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

知事選挙を目前にして

2011-11-05 22:35:40 | 大阪府政問題
大阪府知事選挙の告示が10日。
いよいよダブル選挙の本番を迎えます。

大阪市長選挙への、わたし孝一さんの立候補辞退の表明に、私のもとにも賛否両論の意見が寄せられています。


「評価できない」というご意見は、「有権者にとって多様な選択肢があった方がいい」。このブログのコメント欄にも、そういうご意見をいただいています。

「自治体の行政がこうあるべき」という主張は、候補者をたててこそ有権者に訴えることができます。だから、「主張」があるのなら、堂々と候補者をたてて闘うことが政党としても責任ある態度だと思います。

短い選挙期間中に有権者に十分な理解をしていただくことができないとしても、その努力は、必ず次につながるものと思って、いつの選挙も声を限りに訴えてきました。

泉大津の市長選挙や府会議員選挙でも「主張」「政策」がありながら、候補者を擁立することができずに見送る悔しさ。支持してくださる方々、また、有権者として一票の行使にあたって真剣に模索をされている方々にも、申し訳ない。そういう思いを何度も経験してきました。

「多様な選択肢があるべきだ」というのは、有権者としての、まっとうなご意見だと思います。

しかし、そういう大原則をあえて、ふりっきても決断しなければならない問題に今、直面しているのだと思います。
今回の知事・市長のダブル選挙にあたって、どうしても阻止しなければならないのは、橋下前知事が率いる「維新の会」の、「府・市のっとり」です。府議会はすでに「維新の会」が単独過半数。大阪市議会は「維新会」が過半数を占めてはいないものの、比較第1党。ここに、知事から鞍替えした橋下市長の誕生を許せば、とりかえしのつかない事態が予測できます。

3年9ヶ月前の知事選挙で、橋下知事の人気、若さ、行動力・・・「大阪を変える」の訴えに共感、期待した有権者の中にも、「ちょっと待って」という声が広がっています。いわゆる「3つどもえ」の戦いになったとき、現職市長とわたしさんの合計票が過半数を上回っても、橋下前知事が当選することになれば、その「結果」は、大阪市民にとってだけでなく、大阪府全体にとっても大変危険な道へと踏み出していくことになるでしょう。

私は「大阪・維新の会」が府議会に提案している「教育基本条例」案の全文を読むなかで、ますます強くそのことを感じています。
そこにあるのは「ひとりひとりの子ども」「ひとりひとりの人間」が、それぞれかけないのない存在であるという、ゆずれない原点、日本国憲法に「侵すことのできない永久の権利」として刻み込まれた「基本的人権」を乱暴にふみにじる思想です。

「政治に必要なのは独裁だ」と言い放ったかと思えば、「選挙で選ばれ、議会の審議も経て進めていることを、独裁と批判されるのは心外だ」と息巻く。言うことをくるくる替えながら、インパクトのあるワンフレーズの言葉で人をひきつける。マスコミを利用しカメラ目線で、自分を売り込む。そしてやってきたことは、徹底した弱者切捨て。
こういう人物に、これ以上、「政治家」として活躍する場を与えてはならないと思います。

わたし孝一さんの「決断」は、立候補の要請に応えたときの「決断」よりももっと重い、「巨悪を許さないために闘う」決意であるに違いないと思います。
きょうまで、わたしさんに願いを託してきた人たちの胸のうち、無念さもどれほど大きいことか・・・。


その「決断」を無駄にしてはならないし、「無念さ」にも、よりよい結果でこたえなければならないと思います。

今の選挙法では、マイクが使えるのは告示前の9日まで。
選挙が始まると「静かになる」というおかしな制度です。
その一方、テレビや新聞の洪水のような情報が、特定候補者への支持を誘導しているとしか思えないこともあります。

街頭からマイクで訴えるというのも、お昼寝のあかちゃんや病気の方や、好きなテレビ番組を楽しみにしている方にとって、ご迷惑かもしれない・・・といつも思いながらですが、9日までは、悔いなく出来る限りの訴えをさせていただきたいと思っています。
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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ただち恵子)
2011-11-06 21:26:28
ハリーさんへ

日本共産党が「平松氏への自主的支援」を打ち出したのは「独裁政治を許さない」という一点です。政策協定を結んだわけではないし、政策的な一致点を作り出すことは、困難です。

知事選挙に出馬予定の梅田さんが市長選挙で平末氏を支持するということは、今のところはないのでは?と思います。

知事選挙で梅田さんが掲げる「5つのビジョン」は平松市政とはかなり隔たりがあります。

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Unknown (ハリー)
2011-11-06 10:48:42
共産党と梅田氏が、平松支持になりましたね。
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訂正 (ハリー)
2011-11-06 00:38:39
維新が過半数ですし、共産党もいるので、倉田氏が当選してもオール与党になりませんね。
 梅田氏が当選するとオール野党に近い状態になりますね。私は、オール野党は支持できませんが、オール与党よりはましですね。「橋下傀儡」の松井氏の当選は困りますね。市長選挙は関心がありますが、『関係ない』と言う心境ですね。関係ないと思ってはいけないのですが、大阪市民でないので、そう思ってしまいます。
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Unknown (ハリー)
2011-11-06 00:26:32
わたし氏の判断は、ベストではありません。しかし、ベターかもしれないですね。ベターでもないかもしれませんが...。もし、橋下氏が勝てば、「ワーストな判断だ」、と言う批判がでるのではないでしょうか。私はポピュリズムを否定はしませんが、ポピュリストが独裁化(南米のチャベス政権。共産党は、チャベス支持でしょうけど...。ロシアのエリツィン政権、ナチズムなど)する危険があるので、あなたの橋下批判は、ごもっともだと思います。小泉内閣もポピュリズムの危険な政権でしたね。
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Unknown (ハリー)
2011-11-06 00:11:48
私は平松氏に失望しています。橋本氏の独裁的手腕など問題はたくさん(少なくなく多い)ありますが、公務員に厳しい姿勢は評価できます。組合の支持を受ける平松氏に改革はできません。
 知事候補は、松井氏だと『橋下傀儡』なのは、目に見えているし、府議会で維新の会が過半数なので、『独裁』の危険性があるので、梅田氏か倉田氏に投票するでしょう。倉田氏は、オール与党ですし、梅田氏は公務員に甘いのでは?と思うし誰に投票するか決めかねます。
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