松竹伸幸氏の問題が、いろいろ話題になります。
松竹氏の「9条が世界を変える」という本は、今も私の本棚の手の届くところにある1冊です。
私にとって、平和、そして憲法を考えるうえで刺激を受け、そして好きな本でもありました。
そういうわけで、氏がFBやブログで発信される内容にも関心をもってきました。
松竹氏の言動を「ルール違反」として除名処分としたことで「日本共産党は異論を認めない」「やっぱり怖い」などの見方があるようです。
もし「異論を認めない」ような組織なら、50年もの間、私はその中に居続けることはできなかった。それが実感です。
多数の意見と自分の考えが違うということは何度となくありました。
党中央委員会の決定に、全面的に頷くことができないこともありました。
「異論を持つ」ということは、時に辛いことでもありますが、ものごとをより深く考える機会でもありました。
自分が抱く「異論」が自分の知識や洞察力の足りないためであることが、時を経てわかる。納得できたこともありました。
「少数派」であった自分の意見が、徐々に他の人の理解を得ることもありました。
そうして、自分の考えを言葉にしながら、他の人の考えに耳を傾けながら、学びながら、行動の中で検証していく。
それは特異なことではなく、ある目的を持って力を合わせる集団なら、あたりまえのことではないかとも思います。
そういう組織を、本当の意味で強く、暖かい人の心が通う組織を創っていきたい。
松竹氏の問題を通じて、改めて思います。
それにしても、松竹氏は「この一年間、全力で闘う」と言われますが、いったい何と闘うのでしょうか?
何のために?
これほど平和が、暮らしが、憲法が壊されようとしているときに。