サブタイトル ~地域医療をつくる政策と行動~
まだ読んでる途中です。
公立・公的病院も、民間病院も、多くが赤字経営の上、コロナ禍で受診抑制、患者減、収益減少。
「医療機能の集約化」で、近隣の病院と重複した診療科目は、整理・統合しなければ、病院が生き残れないとという。424の病院を名指しした、国が旗をふる「再編・統合」であり、名指しされていないけれど、その道を行こうとする泉大津の「地域医療連携推進構想」だ。
なんのために「病院の生き残り」が必要か?と言えば、その病院を必要としている市民、患者がいるから。
市民、患者の視点で考えることで見えるものがある。
本書、巻頭のコラムより。
「・・・医療機能集約化が進むということは、患者の受領権が奪われるということにつながる、ということだと思いまいます。
医療の集約化は、住んでいる場所によっては、距離的にアクセスが悪くなる、というだけの問題ではありません。集約化された医療機関によって選ばれた患者さんしか診てもらえななくなる危険がある、ということです。
また、圏域内に競合する医療機関があり、患者さんから選ばれようと互いに切磋琢磨することにより、医療の質も保たれるのではないか、と思います。
医療の質を担保するうえでも、医療機関の集約化の流れには、警鐘を鳴らす必要があります。」(民医連副会長・松江生協病院副院長 眞木孝之氏)
横山壽一
長友薫輝 編著
自治体研究社