石川で震度6強。
用事で出かけていて、帰りの車のなかでニュースを聞きました。
大きな被害のないことを祈るばかりです。
この機会に気になっていることを書いておきます。
4月23日の市会議員選挙の数日前のことでした。
「ただちさんに会ったら、聞きたいと思っていたことがある」と声をかけてくださったかたがありました。
パートナーの介護を一人なさっている夫さん。ご自身も高齢です。
ある日、市役所から届いた書類に「災害の時に、支援が必要かどうか?と問うアンケートのようなもので、『必要』と答えた。その後、半年以上たつが、誰も何も言ってきてくれない。確か『近々お訪ねします』と書いてあったのに」
(私の記憶なので、少々不正確かもしれませんが、こうした言葉だったと思います。)
「災害時要援護者支援制度」のことだろうと思われました。
災害時に自力で非難が困難な人を、あらかじめ名簿にして、各地域の支援者(自治会、自主防災組織、民生委員、福祉委員)などが共有、「災害時の避難支援や安否確認などに役立てるとともに、平常時の地域での見守り活動などにつなげる」ということです。
選挙が終わって翌週、担当課にまず電話で、そして責任者を訪ねて聞き取りをしました。
福祉関係部局(高齢介護課、障がい福祉課、生活福祉課、子育て応援課)で把握している名簿に基づいて、登録申請の呼びかけに応えて登録した人に対するその後の対応について。
答えは「一律に訪問などの対応はしていない」ということでした。つまり「半年たっても誰も訪ねてこない」のは、その方だけが忘れられていたわけでないということです。
地域によっては、「日頃の見守り活動」がされているようです。
私に声をかけてくださった方は、「もし災害がおきたときに・・・」と不安に思っていたところに、登録の呼びかけがきて、「誰かが応援に来てくれる」と期待をされたのだと思います。
郵送されたと思われる文書は市のホームページにアップされていますが、そこに次のように書かれています。
「後日、地域の支援者が、日ごろの見守りをかねて訪問させていただき場合がございますので、ご協力をお願いします。」
「近々訪問する」という言葉はないのですが、「期待の大きさ」が記憶のなかで言葉を置き換えたのかもしれません。
その方は「地域の支援者」の訪問を、ずっと待っておられました。
いざ災害がおきたそのときに、力を発揮する地域の防災力。
人と人との助け合いの仕組み。
それは、日ごろから作っておかなければならないものだと思うのです。
私の議員生活の最後にお聞きした市民の方からの声でした。
新しい日本共産党の議員団に伝えました。