元幸福の科学の会員で1987年より三十数年間、在籍し、活動をしてきました。その間を振りかえります。

最初は勉強会だったのに大川隆法氏は1991年に突然に自分は地球神・エルカンターレだと宣言し、宗教法人となった。

戦後70年安倍談話は「粉飾談話」だ

2015-09-05 19:27:13 | 日記

戦後70年安倍談話は「粉飾談話」だ 幸福の科学・大川隆法総裁が"診断"

 

 

安倍晋三首相が発表した「戦後70年談話」は、各方面に配慮し、多くの内容を盛り込んだ結果、いたずらに長くなった。

この安倍談話をどう見たらよいのか。幸福の科学グループ・大川隆法総裁は、「神武桜子理事長との対談『宗教の本道を語る』」において、安倍談話の問題点を指摘した。

 

 

本音を隠した「粉飾談話」

安倍談話発表翌日の各紙は、談話の内容からそれぞれ異なる部分を取り出して評価した。

朝日新聞は、「歴史総括として、極めて不十分な内容」としながらも、「侵略」や「おわび」に言及したことを報じた。

 

一方、産経新聞は、次世代に「謝罪を続ける宿命」を背負わせてはならないと述べたことについて「妥当である」と評価。今後、謝罪外交を断ち切ることに期待を寄せた。

 

 諸外国からも強い批判はなく、アメリカのホワイトハウスからは談話を歓迎する声明が出された。

 

 談話発表後の世論調査(※)によれば、談話を「評価する」との回答が57.3%に上り、「評価しない」の31.1%を上回った。発足後最低だった内閣支持率もやや回復している。

※産経新聞社とFNNによる合同世論調査

 

 安部首相は談話発表の記者会見において「より多くの皆様に賛同してもらえるものを作成したい」と語っていたが、世論調査を見る限り、その"作戦"に成功したことは確かなようだ。

 

 だが、安倍首相はかつて「河野談話」「村山談話」を見直すべきという立場を取っており、そのために新たな談話を発表すると述べていたはずだ。ところが今回の談話からは、こうした安倍首相の信念がまったく感じられない。信念なく、ただ多くの人に賛同してもらうことを狙ったのであるなら、ポピュリズムとの批判は免れない。

 

安倍談話では、過去の日本について、「日露戦争は、植民地支配のもとにあった、多くのアジアやアフリカの人々を勇気付けた」と評しながらも、「日本は次第に、国際社会が壮絶な犠牲の上に築こうとした、新しい世界秩序への挑戦者となっていった。進むべき針路を誤り、戦争への道を進んで行きました」と断じた。この歴史観は支離滅裂で一貫していない。

それどころか、日本を理想的な国際社会をかき乱した「問題国」に貶めたことは、「河野談話」「村山談話」よりも自虐的だと言えるだろう。

 

 本音を隠してさまざまな内容を盛り込んだ安倍首相の談話について、大川隆法総裁は、「政治の世界では、粉飾決算ならぬ、粉飾答弁みたいなものは、十分まだあり得るんだなと」「パッチワーク風にいろいろなものが入っているだけで、全体を通して見たら、筋が一本通ってないので、やや分裂的な意見のようにも読めるところはありました」と、嘘と欺瞞に満ちた政治のあり方に疑問を投げかけた。

 

 

「日本を取り戻す」という公約に違反

安倍首相は、第一次安倍内閣発足後の記者会見でも「戦後レジームの脱却」と憲法改正への意欲を示していた。

そうした首相の意気込みは、安倍首相が選挙で掲げてきた「日本を、取り戻す」というフレーズにも現れていた。自虐史観にまみれ、精神的主柱を失った日本が変わることに期待した人も多いのではないだろうか。

 

ところが今回の談話でその期待は裏切られた。「戦後レジームの脱却」は、「日本は先の戦争で侵略行為を行った犯罪国家である」という自虐史観から抜け出すことが前提となるからだ。

犯罪国家というレッテルを剥がさなければ、憲法9条改正や国防強化の正当性が失われ、他国に付け入る隙を与えてしまう。

 

大川総裁は、「『日本を、取り戻す』といった自民党の公約には、これは反していたのではないか、取り戻せなかったのではないか、戦後の自虐史観を、結局、肯定したことになったのではないか」と指摘した。

 

 

民主主義への失望を感じさせた

さらに大川総裁は、安倍談話の発表の過程について、「日本における民主主義の未来に対して、ある意味での失望感のようなものを感じた」と述べた。

 

一般的に「民主主義」といえば、国民の多数が支持したもので政治の方向性を決める体制であると考えられている。だが、その多数が間違った選択をすれば、過去の哲学者たちが危惧した「衆愚制」に陥ってしまう体制でもある。

大切なのは「正しさ」を中心に置くことだ。民主主義において多数決が肯定されるのは、あくまで「多数が選んだものは、神様の願いに近い正しいものだろう」という仮定があるからだ。

 

「正しさ」を中心に置くことが本来の民主主義だとするならば、現在の政治のあり方からは程遠い。憲法を守り、諸外国に卑屈な態度を示せば平和が守られるという「幻想」に支配され、国民はそれに踊らされている。

そうした「幻想」を中心になって作り出しているのは、第一権力にも位置づけられるほどの力を持ったマスコミだ。安保法案に反対する勢力のデモだけが取り上げられ、賛成派のデモや集会がほとんど取り上げられないことは、一つの証左である。

 

 真実を求める人たちの声が、こうしたマスコミの「全体主義的傾向」に抗えなかったとするならば、日本の民主主義は死に瀕しているといえるのかもしれない。

 

 

「何が正しいか」を追究する政治を

結局は、「何が正しいか」を追究する姿勢がなければ、多くの人を幸福に導くことはできない。多方面に配慮し、どこからも批判が出なかったことをもって「よくやった」というなら、政治は茶番に過ぎなくなる。

 

 また、安保法制の審議中にもかかわらず「いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争を解決する手段としては、もう二度と用いてはならない」と述べたことには「嘘」があり、国内の反対派や他国への配慮が見え隠れする。これが「政治的配慮」とするならばあまりに虚しい。多くの国民が政治に失望しているのは、そこにひとつの原因があるのではないか。

 

 今回の安倍談話は、中国や韓国がしかける「歴史戦」や「外交戦」の敗北であると共に、嘘や建前がまかり通る現在の政治の象徴でもあると言える。

民主主義を発展させるためにも、「嘘をつかない政治」に転換すべきときが来ている。

 

 

【関連書籍】

幸福の科学出版 『宗教の本道を語る 幸福の科学理事長・神武桜子との対談』 大川隆法著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1535

 

【関連記事】

Web限定記事 安倍"悩乱"談話を撤回せよ! 靖国に眠る英霊の冒涜は許さない

http://the-liberty.com/article.php?item_id=10033

 

2015年10月号記事 戦後70年談話 「安倍談話」で加速する 中国・韓国のゆすりたかり - The Liberty Opinion 2

http://the-liberty.com/article.php?item_id=10089

 

2015年8月15日付本欄 安倍談話で示したように日本は「新しい国際秩序の挑戦者」だったのか?

http://the-liberty.com/article.php?item_id=10034

 

2015年8月19日付本欄「ドイツ的論法」を使った安倍談話は 英霊の名誉をおとしめる

http://the-liberty.com/article.php?item_id=10047


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ヨーロッパに殺到する難民 難民問題の根本対策は安全保障の確立にある

2015-09-05 19:17:56 | 日記

◆ヨーロッパに殺到する難民  難民問題の根本対策は安全保障の確立にある
http://the-liberty.com/article.php?item_id=10134

中東やアフリカなどからヨーロッパを目指す難民や移民が急増している。特に欧州連合(EU)の東端に位置するハンガリーには今年、ドイツを目指す難民がすでに15万人以上殺到し、大混乱となっている。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、今年、地中海を渡りヨーロッパに上陸した難民や移民の数は、昨年総数の22万人を超え、30万人以上に上るという。

難民が増加した背景には、イスラム国の台頭や内戦などで、シリアやイラクなどの治安が悪化したことがある。その他にも、バングラデシュやアフガニスタンで起きている飢えや貧困なども原因とみられる。


◎欧州各国が難民対応に追われている

そして、危険を冒して国を脱出した難民が死亡するケースも頻発している。先月27日にはハンガリー国境近くの高速道路に放置された冷凍トラックから、乗り込んでいたシリア難民71人が窒息死した状態で発見された。また同日、シリアなどからの難民を約500人乗せたボートが地中海で転覆し、100人以上が死亡。今年に入り、地中海で死亡・行方不明となった難民は約2500人に上るという。

急増する難民問題に対し、EUはイタリアやギリシャ、ハンガリーに到着した難民のうち、最大16万人の受け入れをEU加盟国で分担する計画であると、9月4日付ウォール・ストリート・ジャーナル電子版が報じた。計画の詳細は9日に発表される見込みだ。


◎シリア内戦が長引いた原因は、アメリカの軍事不介入

この欧州の難民問題の根本原因をたどると、シリア内戦に関わるアメリカの対応の失敗がある。シリア政府が化学兵器を使用したという証拠が出たにもかかわらず、アメリカが軍事介入に踏み切らなかったために、内戦は泥沼化してしまった。

最近ではアサド政権とシリア全土の半数を制圧したイスラム国が協力し、反シリア政府勢力を潰しにかかっているとの報道もある。2015年4月までのシリア国民の死者は22万人を超えている。


◎日本にも起こりうる難民問題

難民問題は、日本にとっても人ごとではない。朝鮮半島で戦争が起こった場合や、フィリピンや台湾などの日本の友好国が中国の侵略の危機に瀕した場合、大量の難民が日本に押し寄せることも十分ありうる。また中国が日本に侵攻してくれば、日本人自身が難民になる可能性すらあるのだ。

結局、難民問題の根本的な対策は、各国の外交・安全保障体制を確立することにある。軍拡を続ける中国や北朝鮮をけん制するためにも、日本は安全保障を確立し、周辺国との協力を進める必要がある。それがひいては、難民の発生という新たな不幸を防ぐことにつながっていく。(泉)

【関連書籍】
幸福の科学出版 『「集団的自衛権」はなぜ必要なのか』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1213

【関連記事】
2014年4月号記事 アメリカが見殺しにするシリア国民 - The Liberty Opinion 2
http://the-liberty.com/article.php?item_id=7413

2015年7月30日付本欄 もう一つの欧州危機は、年60万人の難民
http://the-liberty.com/article.php?item_id=9985


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「水平権力」って、何? 一人ひとりの政治活動が「ヒトラー」の出現を防ぐ

2015-09-05 16:21:53 | 日記

「水平権力」って、何? 一人ひとりの政治活動が「ヒトラー」の出現を防ぐ
http://the-liberty.com/article.php?item_id=10133


来年夏の参院選から、18歳以上に選挙権が与えられます。これにより、新しく約240万人が投票権を得ることになります。

 

ところで、身分に関わらず、一人一票の投票権を得て政治に参加できる政治体制においては、「水平権力」が働いていると言えます。権力といえば、上司の指示に従う、首長が判断するなど、上から下へ働く力である「垂直権力」を連想します。それとは異なる、「水平権力」とは何なのでしょうか。

 

 

ハンナ・アーレントの「水平権力」

20世紀のドイツの政治哲学者、ハンナ・アーレントは「水平権力」について研究した学者の代表です。

 

ユダヤ人であり、ドイツからアメリカに亡命したアーレントは、全体主義の台頭を目撃しました。当時、ヒトラー率いるドイツの将来を懸念した人々はいたものの、社会の雰囲気に飲まれて反論の声を上げられませんでした。そのためアーレントは、市民がそれぞれの意見を自由に交換する「評議会」の重要性を実感したのです。

 

アーレントの言う「水平権力」は、この「評議会」同士の関係の中で登場します。一つの評議会において、誰かが暴力でその場を支配すると、他の人々の権利が奪われてしまいます。しかし、同じだけの権限を持つ評議会が複数あれば、そこで暴走を食い止めることができます。評議会同士がけん制しあうことで、人々の権利を守ろう、ということです。

 

ハンナ・アーレントは市民一人ひとりが政治的意見を主張することの重要性を訴えたのです。

 

「水平権力」とは、一人一票の選挙権をもって政治に参加することだけではありません。学校における委員会組織なども「水平権力」の一種と言えます。「水平権力」は、複数人で何かを行おうという時に生まれ、政治の自由をつくり出すものです。

 

大川隆法・幸福の科学総裁は水平権力について、次のように語っています。

政治空間をつくり出し、『自分たちの政府をつくり、自分たちの法律をつくることが大事なのだ』という意識を共有していくことが重要です。そういう水平権力というものを常に持っておかないと、間違った革命思想に乗っ取られる可能性が高いのです」(『政治の理想について』所収)

 

ある人が、地域や社会に対して問題意識を持ったとき、「忙しい」「他の人が解決する」と傍観してしまえば、影響力を持たない個人に過ぎません。しかし、もしもその人が、同じ問題意識を持つ人々に呼び掛けて協力して動き出せば、「水平権力」をつくり出すことになります。

 

明治維新が成功を収めたのも、日本の国防に危機感を持った武士たちが生みだした「水平権力」によるところは大きかったと言います。国防の危機といえば、現代の日本にも近いものがあります。今こそ、新たな水平権力が求められているかもしれません。(居)

 

【関連書籍】

幸福の科学出版 『政治の理想について』 大川隆法著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=112

 

【関連記事】

2015年8月29日付本欄 蓮如に学ぶ「水平権力」のつくり方 なぜ貧乏寺から百万人教団を組織できたのか

http://the-liberty.com/article.php?item_id=10114

 

2015年7月8日付本欄 明治維新の志士も育てた「読書会」「輪読会」が今、ブーム!

http://the-liberty.com/article.php?item_id=9873



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