小室夫婦がアメリカに旅立つために出発した。私は、これは、日本国民こぞっての「いじめ」の結果であると思う。そもそも、皇族の女性の自由恋愛を認めないということがある。小室さんの問題は、彼自身の問題というよりも、彼の母親の問題である。また、仮に小室氏がダメンズであるとしても、ダメンズを好きになる女性など、そこら中にいるが、それが皇族の女性というだけで、何故、全否定に近い非難を浴びなければならないのか。マスゴミは、このような記事が好きであり、母親の元婚約者の代理人にマスコミ関係者がいることからしても、問題を長引かせて週刊誌などを売ろうという意図は明白ではなかっただろうか。ここには、皇族であれば、幾ら誹謗中傷しようが反論されないだろうという、さもしいマスコミ根性が見え隠れしているし、その背景には、結構面白がっている多くの国民の存在もある。これでも美しい国と言えるのだろうか。
日本生まれの無国籍者が多数いるという。DVでの避難者や、在日外国人の関係者などで、子供が生まれても出生届を出していない人が多数いるとのこと。その子供達は、健康保険もなければ、学校にも行けず、就職や結婚も難しいという。ひところ、中華人民共和国で、一人っ子政策に反して生まれたために戸籍を持たない子(ブラックチルドレン、黒孩子)がいるという記事を見たことがあるが、実際には、日本にも同じようなヘイハイツ(黒孩子)がいて、生きる為の様々な困難に直面しているのである。最近、熊本の赤ちゃんポストで有名な慈恵病院で、未成年者の妊婦が、匿名出産を望んで病院や熊本市も困っているというニュースがあった。戸籍法では、『人が生まれたときにする戸籍上の届出義務があり(戸籍法49条~59条)。出生があったときは、14日以内に、原則として、出産に立ち会った医師・助産師などの出生証明書を添付し、出生地などの市区町村役場に届け出なければならないとされ、 届出義務者は、父・母・同居者、出産に立ち会った医師・助産師などの順。』とある。 そして、出生届に母親の名前を記載しないことは、不実記載などの法律違反になる可能性があるという。しかし、現実には、妊娠、出産の事実を家族にも知られたくないという女性もいる。不法滞在の外国人との間に子供が生まれた場合もそういうことになるケースもあるだろう。先進国である日本で、このような人権を無視した環境にあることは嘆かわしいし、そういった人を救済することが出来ないということは恥ずかしい。入国管理事務所で、収容者が危篤になったのに適切な治療を怠ったということでも恥ずかしく思ったが、美しい国我が日本国には、この種の残酷さが存在する。母親が外国人で、日本で産まれたのに出生届が出されていないで育った子供が、成人した後で市役所などに相談すると、前例がないと言われたと言う。しかし、前例がなければ何もしないで良いのか。お役所仕事で追い返すのではなく、このような人に対しても人権を守るという意識を持って欲しい。
小室さんの件もそうだし、日本で産まれたのに出生届がないばかりに無国籍者となった人のケースでもそうだが、日本では、日常で綺麗ごとばかり言っても、本当の所は、人権意識などは無いのだろうか。