急に来る「女性からのメール・・・・」
には、いつでも驚く・・・
そんな俺だが(笑)
内容は以前、当店でお買い上げ頂いた
「オメガの高級アンティーク時計」
について、だったのよ。
「ダイアモンドが綺麗ですね!」
そう!この
「美しい逸品」
を大変気に入って頂き
購入された方からのメールであった。
しかし、この腕時計に異変が?
そう、本体とベルトが「一体型」の本タイプ
(写真下の様にベルトが時計本体に直付け状態)
では「ベルト交換」が出来ず、
「ベルト詰め」も出来ない・・・
(金無垢ベルトの場合、ベルト詰めは可能)
そのベルトが
「切れ始めた!」
と言うではないか・・・。
本品は「金無垢ベルト」ではない為
「補強して留めるアイデア」しかない・・・
とは言え「ロジウム加工」された本ベルトでは
「ロウ付け溶接」は出来ない・・・・。
うーん困ったゾ。
その旨を伝えるも
「どーしても使える様にして欲しい!」
とのこと・・・。オマケに
「出来栄えは気にしない!」
だってぇ?
しかし、そーは言われても
「切れ目のある箇所」
は
「特に強度が掛かる部分」
だ。
例え上手く接着しても
そう長くは持たない。
お客様は
「それでもイイ!」
とのコトで、
「それならトライいたしましょう!」
と「時計本体」をお送り頂いたんだ。
とは言え、
色々考えて、試したものの
やはり予想通り上手くは行かない・・・
接着部分は「曲がる箇所」なので
どーしても柔軟性に欠ける・・・
柔軟性?
そこで思い立って
「ある方法」をトライしてみた!
「柔軟性」と言えば
「ゴム」だ!
「物は試し!」
ってコトで
「形成ゴム」
を用いてみた。
コレは「ゴムを造り出してくれる」からね!
その結果、思ったよりもイイ!
柔軟性も有り、
曲がりにも問題なく対応してくれた。
ゴムだから内側の仕上げは
「ゴムが思いっ切り付着している」
様にしか見えないのは仕方ない・・・
ココの強度を上げておかないと
お話にはならないからだ。
一方で人目に付く
「ベルト表面」
にも薄く目立たない様に
ゴムを亀裂に忍ばせることに成功!
そして数日間
「ジックリとクランプ留め」
だ!(写真)
これで
「亀裂の表面と裏面」
に無事
「形成ゴム補強」
が出来たことになる!
写真を見て頂こう!
ゴムたっぷりの裏面
出来るだけ薄くゴムを造った表面
どうだい?
表面は「補強箇所」さえも
余り分からないくらいでしょ?
ふぅ~。
とりあえず
「納得のいく出来栄え」
になった。
ホント、無い頭でも
「振り絞ってみる」
もんだね(笑)
喜んで頂けて嬉しいゼ!
しかし
「一体どれくらい持つものか・・・」
コレばっかりは神のみぞ知る・・・
からね。
「今後の異変」は、
お客様から「知らせて貰う」コトとをお約束し
何か有り次第「続編記事」を書く予定!
とは言え、何も無いことを切に祈るだけだよ!
《 編集長「MASH」筆 》
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