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とらんぷ 「その方が、日本国のいしばと申すか?」
いしば 「さようでございます」
とらんぷ 「苦しゅうない。面を上げい」
いしば 「大統領閣下におかれましては、ご機嫌麗しう、恐悦至極に存じま
する」
とらんぷ 「その方は、昨年末、余に目通りを申し立てておったが、してその
用件は?」
いしば 「有り体に申せば、日本国への関税引き上げをご容赦願い奉りま
す」
とらんぷ 「そのようなことか。して、その方、がタリフマン(貿易男)と
呼ばれておることを、知っておろうの?」
いしば 「御意、存じております」
とらんぷ 「そうか、ではディールの見返りは何じゃ?」
いしば 「まず初めに、日本国より米帝国に1兆両の商い金を使わせていた
だきます。さすれば、米帝国の商いもますます栄え、大統領閣下の
ご威信も、天下に響き渡るかと存じます」
とらんぷ 「おお、そうか」
いしば 「トランプ様のご威信は、そこにありますお写真で一目瞭然。閣下
は不埒者の銃撃も物ともしない毅然としたお姿を拝見すると、神
のご加護があり、故に神に選ばれしとご確信遊ばされたのも道理か
と思いまする」
とらんぷ「その方にも、それが分かるか。愛い奴じゃ、もそっと近う寄れ」
いしば 「それからでござりまするが、日本国の隣には、シナと北チョソンと
いう国がご ざいまして、両国とも米帝国の威光に盾突く甚だしく悪
辣な国でございます。さらには、その後ろには、オロシャとかいう、
隣国のウ国に攻め込む国が控えております」
とらんぷ「そうじゃ、そうじゃ。オロシャという国、せっかくウ国が帝国の
手下となったのに、それに理不尽にも腹を立て、攻め込みおったの
だ」
いしば 「左様でございます。さすれば、我が日本国も、国の守護、延いては
帝国の守護を固めるため、帝国と力を合わせ、武器弾薬を大幅に増
量し、起こるべく戦に備える所存でございます。そして、いつかは、
シナ、北チョソンなど、成敗してくれようと思っております」
とらんぷ「そうか、それは良い考えじゃ」
いしば 「日本国といたしましては、総商い額の割合で2分のカネを費やし、帝
国からできる限りの武器弾薬を調達いたしたいと存じます」
とらんぷ 「何、2分では足りんだろう。3分に引き上げよ」
いしば 「ははあ、そのように致します」
とらんぷ「その方は、物分かりが良いのう。それに比べて、西のオイロパと
いう国々は、余の言動に重箱の隅を突つくように、文句を並べ立て
おる。けしからんこと、この上ない」
いしば 「我が日本国は、永遠に米帝国に忠誠を誓っております」
とらんぷ「おう、そうか。それは心強い。そなたは、良き男じゃのう。余は
気持ちが良いぞ。おう、そう言えば、その方の国に、良き男がもう
一人、しんぞうとかいう男がおったが、元気でおるか?
いしば 「しんぞうにつきましては、不届き者の毒牙に……」
とらんぷ「おう、そうであった、そうであった。そのようなこと、余も聞き
及んでおる。痛ましい限りじゃ」
いしば 「痛み入ります」
とらんぷ 「よし、ここで良いことを教えよう。世の中には、お上に盾突く不
逞な輩がうようよしておる。その不逞な輩どもが度々使うのが、電
子瓦版じゃ。そこで、電子瓦版を味方に付ければよいのじゃ。帝
国では、電子瓦版を商いよる者たちは、皆、千両万両の貢金を持
ち、余に平伏しておる。皆、余の味方じゃ」
いしば 「羨ましい限りでござります」
とらんぷ「帝国の内外には、まだまだ、帝国の政道に難癖をつけ、帝国の繁
栄を邪魔しようとする者たちが沢山おる。その者たちをひっ捕ら
え、悉く首を刎ねなけれならぬ。そのためには、その方の国の助
けがいる。その方の忠心、余の心に染み入るぞ。きょうは晴ればれ
とした気分じゃ。日本晴れじゃ、いや、アメリカ晴れじゃあ。わっ
はっはあ……」
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