「行くために 何をすべきか」
考え方をそのように変えてから、やるべき事が少しずつ見えてきました。
あとはその課題を一つずつ解決していくだけです。
まず、総重量20kg(できる限り持っている装備を活用しながら体力面も考慮して算出した重さ)のザックを担いで山道を3時間(一番ハードな行程に要する時間*山小屋間)登ることを想定し、体力づくりに励みました。
テント泊を想定しているので小屋泊まりに比べると持っていくものは多く(テント、寝袋、コンロ、食料他)、荷物は重くなります。
時間を見つけては近隣の山に登り、日課である夕食後の散歩の時間も少しずつ長くしていきました。
やっと、昨年の夏に20kgのザックを背負って山道を3時間登り2時間かけて降りることができるまでになりました。
装備に関しては、天候の急変等の最悪の状況を想定し、必要最低限の携行品を総重量20kg−2kg(水や行動食等の重量分を確保)という制限の中で一つずつ揃えていきました。
余談になりますが、お陰様でスマホでのネットショッピングや電子マネー決済ができるようになりました。
現地の情報は書籍やインターネットを使って集めます。
最新の状況を知るためにFacebook(現地を訪れている人がリアルタイムで情報をアップしていたり山小屋も登山情報を提供)もはじめました。
これも余談ですが、入山前のバス停でFacebookに顔写真入りでコメントを載せていたご夫婦を見かけ、思わず声をかけそうになりました。
もちろん国土地理院の地形図(等高線がビッシリと入った地形図を眺めているだけで現地を歩いている気分になれるのですからほとんど病気?)も準備しました。
夢を叶えるための準備は整いました。
人は目標をもつことで多少の困難も乗り越えられます。
目の前にある課題を一つひとつクリアしていくことは、一歩一歩夢に近づくことであり、
困難を乗り越える中で、経験が身に付き成長できるのではないでしょうか。
あとは出発を待つのみです。
NHKのデータ情報で雨雲の位置とその動きを見たり、天気図で前線や高気圧・低気圧の位置を確認したり、好天が続きそうな期間を予測し「ここが一番ベスト!」というタイミングで出発しました。
片道1000km、12時間かけて目的地近くの温泉町に到着です。
予定より早目に着いたので、学生の頃から一度は訪れてみたいと思っていた川岸の露天風呂に浸かり長距離運転の疲れをとることができました。
さあ、いよいよ明日から本格的な登山がはじまります。
(その3に続く)