2月29日

日々の思いつき及び読書の感想

読書 塩沢美代子、島田とみ子著 ひとり暮らしの戦後史 岩波新書

2021-08-22 16:39:00 | 読書
1975年初版の本書が復刊され、読んでみた。

副題に「戦中世代の婦人たち」とあるとおり、彼女たちについて面接などを通じて調査を行い、その内容がかかれている。

定年が男性60歳、女性が45歳という、今であれば考えられないような差別があった状況下で、更には低賃金、そしてその結果の低額の年金。

また、今とは違うことは、彼女たちが結婚したくても、戦争で同じ世代の男性が死亡したため、めぐりあう機会が圧倒的に少なかったことです。

もちろん、結婚しなくてもよいのですが、したくてもできなかったというのは、家族前提となっている社会では、とても困難な結果をもたらしたことは間違いありません。

そんな女性たちのことを忘れてはいけないと思います。

岩波新書のリンク




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