読書 小出裕章著『隠される原子力・核の真実 原子力の専門家が原発に反対するわけ』（八月書館）

本書の「はじめに」のとおり、著者が「原子力研究の世界に住みながら、なぜ原子力に反対し続ける」理由が書かれている。
プルトニウムを減らすためのプルサーマル計画の危険性、日本広告機構（JARO）でさえ認めなかった原発の「クリーン」性（膨大な量の放射性物質を生み出すだけでなく、二酸化炭素も生み出している。）、発電効率の悪さ（約33％）、大量の温廃水による海洋への悪影響、青森県六ヶ所村にある再処理工場の危険性等が記載されています。
そもそも、「絶対的に安全」であるはずの原発が電気大量消費地である都会にはなく、都会から遠く離れた過疎地にあるという事実がその安全性に関する矛盾を露呈している。