2月29日

日々の思いつき及び読書の感想

読書 三島由紀夫著『文化防衛論』(ちくま文庫)

2011-06-03 22:04:07 | 読書
本書は、「論文」、「対談」及び「学生とのディーチ・イン」の3部構成となっている。
「未来のための行動は、文化の成熟を否定し、伝統の高貴を否定し、かけがいのない現在をして、すべて革命への過程に化」すから、「よりよき未来社会」が「護るべき日本の文化・歴史・伝統の最後の保持者であり、最終の代表者であり、且つその精華であることを以て自ら任ずる」人々(三島さんと考えを同じくし行動する人々のこと)とは鋭く対立すると言う(11頁)。
なお、この文章での「革命」とは、「共産主義を行政権と連結せしめようとするあらゆる企図、あらゆる行動」に限られる(9頁)。
本書を読むだけでも、三島さんの文章が沢山の人々を惹き付けることがわかる。それは、三島さんが自らの美学を持ち、それに従い行動したからだろう。
しかし、私は三島さんの考えとは異なる。
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