久野収さんの弟子である佐高信さんが選んだ文集である。
いくつかの文は読んだことがあったが、多くは読んだことがなく、その文章が何十年前に書かれてものであったにもかかわらず新鮮であった。
やはり、『「安全の」論理と平和の論理』の「憲法の平和主義は、平和を「安全」ととりちがえ、「安全」を「安全」保障と同視し、「安全」保障を軍事的安全保障に帰着させる思考の惰性ときっぱり手をきる決断を表現している」(199 . . . 本文を読む
土日祝日に、茨城県下館駅から栃木県茂木駅までの間を1往復するSL列車があります。
http://www.city.moka.tochigi.jp/mokasl/
今日はそのSL列車に子どもを連れて乗ってきました。約1時間半の長い乗車ですが、何とか無事に終点の茂木駅までいけました。茂木駅では、SLの方向転換を見ることができます。但し、茂木駅から下館駅へ戻るSL列車は、約2時間ほどの間隔があいてし . . . 本文を読む
子ども、若者、女性及び高齢者の観点から日本社会の不平等を論じている。用いたデータが少し古いため、2008年秋のリーマンショック後のデータを利用できれば、不平等の深刻さがもっと明らかになっただろう。
本書の残念な点は、到底看過できない不平等の状態に対する解決策があまりにも抽象的過ぎることである。 . . . 本文を読む
著者は、2001年の同時多発テロ以降、ブッシュ政権下でおかしくなった米国は、オバマ大統領を迎えても、状況は好転していないと言う。
また、日本については、日本が他の西側同盟国よりも「従属的」であり、米国は日本を「独立国であるなどとは認めていない」と指摘する(290頁)。だから、米国との対等な関係を目指した鳩山外交はうまくいくはずはなかった。それを間近で見ていた菅首相の外交が過去の自民党政権以上の米国 . . . 本文を読む