マクロスは地球を出た。
地球統合政府並びに地球統合軍上層部に疎まわれ、地球外域出撃命令と言う地球外追放によって。
月面アポロ基地や月面クラビウス基地はマクロスが宇宙軍所属のためか親マクロス派が多く支援したかったが。
流石にアラスカに睨まれるので支援できず。
支援と見込んでいたARMDー03エンタープライズ.ARMDー04クレマンソー.ARMDー05アカギ.ARMDー07ラングレーの4空母と125隻からなるオーベルト級駆逐艦を地球衛星軌道上に展開させた。
そんな政治的にも不安定な中、多くの兵士達は束の間の平和を楽しんでいた。
マクロス艦内ではミンメイを主演とする小白劉と言う名の映画の製作が進められており。
もうそろそろ公開と言う所まで来ていた。
だが・・・・・・・・・・・・
三浦佐枝子「見に行こう茂人君。」
桐原中尉「いや見ない俺は映画が苦手なんだ!!」
桐原が小白竜を見に行かないと言う。
なんともめんどくさそうな顔をして欠伸をする。
三浦佐枝子「せっかく二人きりで見たいのに~」
桐原中尉「だ.からなんだが、俺は映画を見ると寝てしまうって言っているだろ・・・・・学生時代からずっとそうだったし。」
三浦佐枝子「栄養ドリンクでも買えばいいじゃん、カフェイン配合とかねぇ・・・・・・」
桐原中尉「うん・・・・・む・・・・・・・」
三浦佐枝子「どうする?行く?」
桐原中尉「ランチ奢るから映画だけ勘弁してくれ・・・・・・・・」
佐枝子から散々映画行こうと言うが眠くなると言う理由で何度も拒否する。
だがどうしても小白竜を見たいのでどうしても桐原と誘ってきておりもう断れるレベルではない。
映画は無理だとしてもランチを奢るぐらいならばなんとななるだろう。
と思ったが・・・・・・・
三浦佐枝子「ランチを奢る?そんなのはつまらない~」
桐原中尉「はぁ?」
三浦佐枝子「だから小白竜でも見ようよ~」
桐原中尉「ぬ~嫌だ・・・・・・・寝かせろ!」
三浦佐枝子「ちょっと茂人君茂人君!!」
結局、桐原は強行的に寝る事にした。
と言うより自室に籠城した。
だって正直映画はめんどくさいし疲れるしいろいろな意味で・・・・・・・・
だったら・・・・・・・・・・
桐原中尉「
あえて寝る!!」
と言う気持ちで佐枝子の誘いを断った。
その頃・・・・・・・・
【ゼントラーディ軍ラプラミズ艦隊】
デワントン達がいるゼントラーディ軍第1直衛艦隊ラプラミズ艦隊。
彼女たちもマクロスに対する攻撃命令がなくアドクラス艦隊と並んで退屈でしょうがない日々を過ごしていた。
ゼントラーディ人は戦いが資本、戦わない時期は暇で暇でしょうがない・・・・・・
モーア「敵を一気に崩し攻めやすくするにはまずは指揮官機を狙うべし、当然一発の奇襲でね。」
ミツル「へ~キヨラ隊にいた時そんな事を考える人がいなかったわ、流石ですモーア。」
モーア「それほどじゃないよ、でミツルは敵を何人殺した?」
ミツル「3個大隊分の兵士は殺したと思いますけど、正確には忘れてしまいました。」
モーア「案外やるな~」
案外殺すとか殺したとか物騒な話をしているがゼントラーディ人にとってはごく普通の世間話である。
ゼントラーディ人は人を殺した人間は殆どいないと言われる程必ず数人は殺した経験のある人ばかり。
戦争こそが正義であり戦いこそが娯楽・・・・彼ら彼女の生活の一部であった。
デワントン「やっているわね。」
モーア「あっ・・・・・すいません・・・それよりデワントン2級空士長、落ち着かれたのですね?」
デワントン「うんそうね、それとあなたも結構落ち着くようになったわね。」
モーア「いえ少しは改善されていない所もありますが・・・・・・・・」
モーアとミツルの会話の中にデワントンも混ざる。
デワントンも妙な気分から脱し通常の姿に戻る。
その姿を見たモーアとミツルは嬉しい顔をする。
デワントン「そうそう後輩を指導するのもいいけど、メフィアとエリアーノと最近構ってないでしょ。久しぶりに会話しなさい。寂しがっていたわよ。」
モーア「そうなんですか?エスケスタ・・・・・・・メフィアとエリアーノと話してきます。」
モーアは最近メフィアとエリアーノと喋らずずっとミツルばっかり構っていなかった。
あっと思ったのか直ぐ様モーアはメフィアとエリアーノに会いに行く。
無論メフィアもエリアーノもモーアに会いたいため喜んでくれるだろう。
デワントン「でミツル・ファレット3級空士長。」
ミツル「ハッなんでしょう?」
デワントン「もう我が隊に慣れたか?」
ミツル「慣れましたこれもモーアのお陰です。」
デワントンはライバル関係にあったキヨラ・テキーヴァの部下であった。
ミリアを敵視するラウラ・ベルタリアを抱え込んだミリア隊のライバル部隊である。
無論多くのミリア隊の隊員達もキヨラ隊を嫌っていた。
まさに犬猿の仲である。
そんなキヨラ隊から配属されたミツルも偏見の対象かと思ったが。
ミツル「案外皆優しいんですね、直ぐこの部隊に慣れました。」
とミツルは答えた。
ミツルは社交的な性格であり嫌われる要素がなかったので多少は嫌悪の目で見られていたが。
直ぐになれてしまい直ぐに仲間と打ち解けるようになった。
ミツル「デワントン2級空士長、私はこの部隊に配属されたからにはこの部隊の雰囲気に従います。不慣れ者ですが.....」
デワントン「よろしくなミツル。」
デワントンは感じがいいとミツルを評価した。
まぁ他の補充兵達も素直でいい子ばっかりであるがミツルはそこで一番だ。
もしラウラだったら.......
ラウラ「私がキヨラ隊のラウラ・ベルタリア3級空士長だ馬鹿野郎!元気にやろうなミリア隊のクソ野郎!」
『💢💢💢💢殺したろか💢💢💢💢』
見え透いた展開だ、血で汚れた光景になるだろう。
デワントンはこの人事に感謝する。
メール「ついでに私も忘れないでね。」