奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

家造りと暮らしと資質、人生をつくる場所の価値観を大切に

2023年12月23日 | 暮らしの事イロイロ

 

 

もう25年以上前の事ですが

僕は当時、

設計事務所に勤めていて

勤務建築士でした。

 

色々理由もあって

一戸建ての住宅・専用住宅の

自邸を建てる事になり

当時は建物と配置、

外構プランと申請手続きの許認可だけを

自分でしようかと思っていましたが

せっかくなので、

家族との打ち合わせや交渉事

住宅ローンの事や

勿論、

土地の使い方から農地転用・地目変更や

色々な設計の過程・商品ショールーム巡りから

間取りのやり取りから

業者間との交渉・・・etc。

 

ですが、まだ20代だったこともあり

色々経験不足も重なりつつ

施主が自分でありながら

家族と住む家としての「家族関係」も

そこにはあり、

家族が勧める「工務店」があり

自邸を新築する際に

いろいろなモノゴトを学びました。

 

所謂「失敗」を経験した訳です。

工務店選びや

専門業者から聞く意見についても

色々な失敗。

 

専門業者だからよく知っている

のは「パーツ」だけの事であり

それと「空間」や「家の一部」としての役割等

もっと深い部分に関しては・・・色々な意味で

家の内容については

皆無に近いという事。

 

でも逆にそこから学べたから

良かったことも沢山あります。

 

全員が同じという

訳じゃないですけど

設計者としてロジカルにラテラルに

自分で考える事と

体感・体験は

大切だなと実感しました。

 

経験値が全てではありませんが

経験は大切です。

 

だけど、「それ」が全てではありません。

全員が同じではないので

それぞれの価値観や状況下により

様々ですから。

 

キッチンを実際に使わない人に

キッチンの事を聞いても

企業の接客マニュアル以上の事は

求められないし

普段から車の運転をしない人が

駐車スペースやガレージの設計事の注意点を

臨機応変に考える事は難しいですし・・・・・。

 

つまりそういう事も含めて

無知の知もそうですし

つくりてとして

考えるべきところも

そうです、

窓の結露についても

サッシ業者さんの知識と考え方、

サッシメーカーさんの知識と考え方、

工事業者の知識と考え方、

つまり商品単独とそれ以外との違いという

ところ。

 

音響でもそうですが

音響空間として捉えるのか

スピーカーの性能や特徴だけで

捉えるのかの違い。

 

スピーカーの説明と性能、

特徴を鵜呑みにしては

ダメですからね。

 

少し話しはそれましたが、

住宅設計者の皆さん、

家造りを請け負っている工事業者の皆さん、

車の運転していますか?

料理でキッチン使っていますか?

家で掃除や片付けしていますか?

窓拭いたりしますか?

庭掃除しますか?

洗濯やアイロン掛け

スチーム当て等してていますか?

ゴミ出しまでの過程を理解して

ゴミを出していますか?

趣味は何ですか?

家で過ごす時間にある

何気ないモノゴトの大切さを心で感じる事は

大切だと思いますよ。

 

僕はそれが設計事務所勤務をやめて

独立を考えるようになった

キッカケです。

 

人生には様々な

ターニングポイントがありますね。

 

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