奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

東西南北の方位と建物の建つ条件と風景を間取りと外部の工夫にどのように反映するべきか?例えば北側に窓を考えるという設計デザインの方向性にも周辺と土地の環境の取り入れ方を上質に。

2023年03月03日 | 設計の事デザインの事

質の良い設計とデザインで

人生の潤いを生み出す

暮らしの空間を丁寧に・・・・・。

やまぐち建築設計室ホームページ 

※落ち着いて安定した方向に大開口(大きな窓)を設けてきれいな風景を眺めるデザインのLDK

 

住まい造りで窓を考える際に

日当たりの良い部屋と言えば、

やはり南からの光が

入ってくる窓がある部屋ですよね。

 

明るさと採光を考慮して

南に大きな窓を設けることは多々あります。

 

一方で、北側に窓を設けることを

理想的に考える人は少ないのかもしれません。

 

日中は、南側にシフトした状態で

太陽があるので仕方が無いことです。

 

※対岸の緑の多い借景を活用した暮らしの風景(道路と土地の段差を・視界を活用)

 

しかし、土地の状況や

ロケーション等によっても変わりますが

北側に窓を設けることによるメリットも存在します。

 

明るすぎない光を取り込み

落ち着いた雰囲気をつくりだすイメージ。

 

一部状況にもよろますが

北側に窓を設ける大きなメリットとしては、

一日中安定した明るさが

確保できるということや

風景がきれいに見える立地条件などの活用方法。

 

北側は、直接というよりも

どちらかといえば

太陽が間接的に関与するので、

採光できないと思いがちですが、

実際は、「間接的」なので

室内の間接照明と同じように

明るすぎない光を

取り入れることができます。

 

また、採光を考慮して窓を設ける際に、

南に大きな窓を設けると、

夏には室内温度を上昇させやすくしてしまいます。

 

その点で、

北側の窓は直接日光が入ってくるわけでは無いので、

比較的室内温度上昇も抑えることができます。

これも北側の窓のメリットです。

 

勿論「春夏秋冬」で環境は変わりますが

予防や対策ができる事での

範囲の違いがありますから・・・・・。

 

さらに北側に窓を設けると、

風通しの観点でメリットになります。

 

家の対角に窓を開けることで

効率よく換気を行えます。

 

夏の暑い季節の換気や、

冬の空気入れ替えのための換気に

一役買ってくれるという価値はあります。

 

北側に窓を設ける際には

注意するべきポイントも存在します。

 

ある意味住宅密集地の場合などでは

隣の土地からすると、

南側なので「大きな窓」を見ることになるかもしれません。

塀や壁などで近隣も対策などを考慮するかも知れませんが

ロケーション(風景)によっては、

曇りガラスにする

又はステンドグラスやガラスブロック等

特殊な素材・建材を活用して

生活の配慮をすることになるケースもあると思います。

 

それはどんな方位でも同じことで

住宅間が近いと、

相手の家の中が見えてしまいます。

 

道路の場合は道路からですし、

住宅や他の建物の場合はそちら側から見えますから。

 

それぞれの方位や立地環境によって

良し悪しを読み取り

間取りや建築の構成に

どのような仕掛けや工夫を配慮できるのか?

 

それらによって

暮らしの雰囲気や質感は

様々に変化します・・・・・。

 

土地の性格や特性を程よくデザインに

溶け組む理想の状態は

外構(庭)の計画と建築の計画による

融合の質が大切・・・・・。

 

個別の単体による「それ」だけを見るのではなくて

どれだけ広い視野で

状況をデザインできるのか?

というところが重要です。

 

その一つに「窓」という要素。

 

暮らしは家としての間取りだけではなくて

窓の外側と連動する計画と

暮らしに対しての価値観を紐解きながら

存在の意味を大切に。

 

暮らしの空間、

選択と検証の結果に

居心地をゆだねてみませんか?

 

◼️設計デザインの問い合わせ
ご相談・ご質問・ご依頼等は
やまぐち建築設計室
オフィシャルホームページ

お問い合わせフォームから
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やまぐち建築設計室
建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/
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