奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

暮らしの価値観と生活の基準値を考える事を大切に間取りと空間そして生活環境を整える設計デザインの基本を丁寧にひも解く意味、過ごす事で育む時間と空間の付加価値。

2022年05月08日 | 暮らしの事イロイロ

人生の潤いを生み出す暮らしの空間を

設計デザインのチカラで・・・・・。

やまぐち建築設計室ホームページ 

※中庭を取り込み程よい明るさと開放的で暮らす事をデザインした住まいの設計提案事例内観CG

 

よく考えられた家を建てると

暮らしが楽しくなる。

 

良い家ってどんな家なのか?

 

良い家とは、

高価な材料を惜しみなく使い、

贅の限りを尽くせば

良い家になるのか?

 

流行の最先端を行くデザイン?

 

それとも電気代の安い家?

 

建築家10人に聞けば

10通りの答えが

返ってくると思います。

 

ある基準で高性能といえるものも、

別の基準でみると

全く評価できないもので

あることもよくあります。

 

築100年の古民家では

冬の断熱性能は期待できませんが、

逆に現代の高気密住宅は

とても100年も持ちません。

 

ではどちらが高性能なのでしょう?

 

それは、

家を建てようとする人、

住もうと計画する人、

つまり「住まい手」さんが

何を求めて家を建て

住もうとしているのか?

 

何を求めるのか?

かによって決まるのです。

当たり前の事ですが

意外にそのあたり「目的」が

見えなくなる部分ですよ。

 

五感で味わう家づくり

冬暖かく、夏涼しい

当たり前のように

望まれる家づくりです。

 

夏の暑さを軽減し、

エアコンの負荷を小さくしようとすると、

日当たりの良い南面には

例えば、Low-Eガラスを

使うことがあります。

 

熱線反射による断熱効果は、

夏の日差しを和らげるだけでなく、

使い方により冬でも

室内の熱を逃さずに

保温効果が

期待できるとされています。

 

高気密高断熱の理想の家です。

 

しかし、

捉え方が違うと

全く望まれない家になってしまいます。

 

それは、

人によって求めるものが

大きく異なるからです。

 

ものさしが共通では無いという事。

皆さん、味の好みも

服装の趣味も

車の好みも好きな音楽も。

 

好き嫌い・・・・全て

個人差がありますよね。

 

高気密高断熱の理想の家も、

四季の移り変わりを

五感で味わいたい人にとっては、

少々物足りない家に

なってしまいます。

 

小春日和に

日向ぼっこをしても、

熱線は遮断され、

温もりを感じられないのです。

 

夏には風を通して

風鈴の音を聞きながら

昼寝したくても、

窓は閉め切って

エアコンがフル稼働。

 

確かに電気代が安ければ、

エアコンにより

一年中快適な室温で

過ごせるかも知れません。

 

屋内ではヒートショックの

心配もないかも知れません。

 

でも、家から外に出る時、

どうなるでしょうか?

 

最近の子供たちという表現は

あまりしたくはありませんが、

ちょっとした環境の変化で

すぐに体調を崩すそうです。

 

食べ物の影響なのか

普段からの過ごし方なのか

ストレス、負荷等の環境、

勿論生まれ持った部分も含めて

原因はひとつではない事が

多いですが・・・・・。

 

そんな悩み事も

住まい造りの際には

ご相談を受けます。

 

たどっていくと

どうやら今時の

高性能住宅も

問題がありそうです。

 

先人たちは、

家づくりにも様々な

工夫を凝らしました。

 

夏と冬の太陽高度の差を利用し、

庇の深さで四季を楽しめる

家づくりを可能にしました。

 

また、内と外との境界を

曖昧にすることで、

空間に多様性を持たせました。

 

いつからか、

そんな家づくりは忘れられ、

画一的なシェルターが

量産されるようになりましたよね。

 

どちらが優れているかではなく、

住む人の価値観や

暮らしの感度が

どちらを望むかが重要なのです。

 

どのような価値観の中で

くらしや未来を考えて

今を過ごしていますか?

 

あなたにとって

家族にとって

快適や過ごしやすさ、

環境がよい状態とは?

 

丁寧なデザインと設計が

丁寧な暮らしを生み出しつつ

蓄積される「環境」の意味を

紐解くように考える事も

住まい造りには

大切だと思いますよ。

 

時代にも程よく馴染みつつ

暮らしの本質、

暮らし全体を見渡すように

思考を整理整頓。

 

ご相談、面談のご希望は

ホームページ「お問い合わせ」から。

 

Produce Your Dream>>>>>

建て主目線+αの提案・・・・・。

明日の暮らしを設計する

建築と住まいとその暮らしを豊かに

URL(ホームページ)

http://www.y-kenchiku.jp/

<<<Yamaguchi Architect Office


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