奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

住まいと暮らしの場所を丁寧に考える大切な事・・・新築、建て替え、リフォーム、リノベーション、改築など様々な要件、構造面や性能面も含めてデザインの大切な役目と建築の持つ意味。

2017年05月26日 | 建築家 設計の仕事 監理の仕事

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今日は少し「かたい」話しを・・・・・。

 

 

最近よく・・・・現代的ないい方で書くと

「駆け込み寺」的に「僕の設計案件」ではない

建物(住まい)に住まれている方、

新築やリフォームされた方からの

相談事も多いので、

少し意見として参考になればと思い、

「かたい」話題を・・・・・。

 

 

新築、建て替え、リフォームやリノベーション

改築に増築という建築の工事にも色々とあり

その中に・・・住まい手さんの想いも

それぞれに存在しますよね・・・・・。

 

 

本当に住む場所、環境で、

暮らしの様々なモノゴトが変化しますから。

 

そしてそれは「良い意味」でも「悪い意味」でも。

 

例えば・・・・・・。

おしゃれで素敵なリビングにしたい!

大きな窓で明るく開放的にしたい・・・・・。

壁が無い広くてのびのびしたLDKにしたい。

など・・・様々。

 

新築でも、建て替えでも

リフォーム、リノベーションの時にも

デザインにこだわるのは大事なことだと思います。

 

最近よくみるリビングなどの

デザインリフォームの事例に、

天井壁にコンクリート打ちっぱなしで

床に無垢材を使うデザインを

見たことはありませんか?。

 

 

とてもかっこいいですよね・・・・・。

でもマンションリフォームの場合でも

新築や木造住宅での事例などでも

その計画内容によって・・・・・本来あるべき

最低限の基準や、性能が確保されなくなる

場合もあるんです・・・・・。

 

僕のホームページやブログを通じても

他業者さんの工事が終わった後

住んでからの経緯で・・・・「ご相談」等もあったりします。

 

困っているので助けてほしいですと・・・・。

 

例えばですけど、コンクリートの住宅の場合や

マンションの場合・・・・・。

この天井壁がコンクリそのものだけ、

躯体をむき出しにしただけの工事だとしたら、

※躯体とは建物の構造体の事です。

 

これは、人が住むには、

限界を超えた寒さや暑さになってしまう

建物(住宅)になってしまっています。

 

しかも、リノベーションやリフォーム等で

もしも・・・元の住まいの断熱材を

解体してコンクリを出したとしたら、

デザインリフォームによって

住宅性能を著しく低下させた

リフォームとなってしまっています。

 

 

以前より、このblogでも何度か「断熱」や「防音」、

「結露」と「断熱」の関係等についても、

書かせてもらっていますが、

RC構造「鉄筋コンクリート」の建物の場合、

機密性が高いというメリットと同時に

コンクリートによって外気の寒暖の影響を強く受け、

さらに蓄熱する性質を持っているため

室内に温度差を発生させ、

結露を出しやすい住環境になりえるんです・・・・・。

 

 

1981年以降、RC構造(鉄筋コンクリート構造)での

断熱という概念が生まれましたので、

断熱性能が十分とは言えませんが、

以前の無断熱とは雲泥の差です・・・・。

 

 

それなのに、このようなデザインだけを

優先させたリフォームを

提案している業者さん(設計者・工事業者共に)って、

どういうつもりなのかなと

思ってしまいます・・・・・。

 

売れれば良いのでしょうか?

 

 

しかもデザインを優先した

このようなリフォームは

他の部分での住宅性能が著しく低下することを、

住い手さん、お客様に伝えた上で、

合意しているのでしょうか?

 

 

これは推測でしかありませんが、

そのような業者さんは

都合の悪いことは言わない。

というか・・・性能が低下することすら「知らない」

のではと思うのです。

 

同じ建築業界者として非常に残念です。

 

 

せっかく高額の工事費を支払って

出来たおうちが、

工事前より夏暑くて冬寒くなり、

さらに光熱費はあがり、

結露とカビや温度差によって

身体に害のある住まいになってしまう可能性。

これでは何のためのリフォームなのでしょうか?

 

 

さらに断熱性能だけではなく、

遮音性能をも低下させる事も・・・・・。

 

 

住まいをリフォームして

快適に住まえるようにするには

デザインは重要です。

 

 

しかし・・・住まいの本来の役割は

命や財産を守り育む為にあると思うのです。

建築基準法の法の第一条(目的)にも

そう指し示されています。

 

以前にも少し書いたのですが、

リフォーム業界は敷居が低い故に

知識や技術がない業者が横行しています。

 

 

もちろん優秀で

心ある業者さんもたくさんいます。

 

 

まずはそんな良い業者さんを

見極めなければなならないと考えると、

住まい手さんやお客様自らが、

学んでいただき、

賢くなって頂く事が大切なのではないかと思います。

 

どうか、リフォームやリノベーションを考えている

皆さんにこのblogの一部でも、

これからの住まいについての「考え方」の

お役に立てれば嬉しい限りです・・・・・。

 

 

 

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