奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

二世帯住宅を賃貸併用住宅として使うメリットと注意点について、自己資金のみの場合は自由ですが住宅ローンの場合は注意が必要です、そのうえで将来設計とライフプランを考えた賃貸化という選択肢。

2024年12月06日 | 2世帯住宅

二世帯住宅を

賃貸併用住宅として使う

メリットと注意点について。

※将来的に賃貸計画も可能にある二世帯住宅での間取り提案(1階部分)法律上は一戸建て住宅ではなく長屋建て住宅にて申請を取り扱います

奈良県で計画の場合は奈良県条例などにも注意

 

一般的に二世帯住宅と呼ばれる家は、

親世帯と子世帯が

同居するための住宅です。

 

しかし、

将来的には家族構成や

ライフステージの変化により、

二世帯住宅の使い方も

変わってくるものです。

 

一般的に可能性が高いのは、

いつかは親世帯の

居住スペースが空くことです。

 

そんな時のために、

二世帯住宅を

将来賃貸併用住宅としても

使えるようにしておく

という選択肢があります。

 

二世帯住宅を

賃貸併用住宅にする

メリットや注意点を

すこしだけ書いてみたいと思います。

 

※個人住宅の住宅ローンで賃貸住宅の住宅ローン融資は不可です。

 

賃貸併用住宅とは、

一軒家で自分たちの住まいと

賃貸に出せる部屋を

両方設けた住宅のことです。

 

自宅の一部で自分たちが生活し、

残りの部分を

賃貸として貸し出す形をとることで、

家賃収入を得ながら

住むことができるのです。

 

二世帯住宅を

賃貸併用住宅として使うメリット。

 

二世帯住宅の場合、

親世代が他界したり

どちらかが別の場所に

移り住んだりした際に

空きスペースができてしまいます。

 

その空いたスペースを

賃貸に出せるような形の

二世帯住宅にしておくことは、

いくつかメリットがあります。

 

将来の収入源になる。

親世代が他界したり

別の場所に

移り住むことで

空いた部屋を賃貸に出し、

定期的な家賃収入を

得ることができます。

 

特に、

老後の生活費や

ローン返済に役立てることができるため、

経済的な安心感を

得ることができるのは

大きなメリットです。

 

柔軟に住み替えできる。

二世帯住宅は、

子世帯が独立して

別の場所に住む場合や、

親世帯が介護施設に入る場合など、

将来的にどちらかが

住み替えを検討することになる

可能性も高いです。

 

もしも空いたスペースを

有効活用できないような

二世帯住宅であれば、

スペースが無駄になってしまう、

ローンの支払い等で

家を維持するのが難しくなる、

といった状況になることも

考えられます。

 

家を建てる段階から

賃貸に出すことを

考慮した住宅にしておくことで、

住み替えを検討する際も

柔軟に考えることが可能になります。

 

賃貸併用住宅にする注意点。

二世帯住宅を

賃貸併用住宅として使う場合の

注意点を少し。

 

プライバシーをどうやって確保するか。

他人の世帯同士が

近接して暮らす場合、

プライバシーの確保は

何より重要です。

 

二世帯住宅を

賃貸併用として使う場合、

賃貸部分と自宅部分が

隣接しています。

 

今まで以上に

生活音が気になったり

出入りの際に

鉢合わせしたりといった

可能性もあるため、

当初の二世帯住宅の

設計時から

将来賃貸併用住宅にすることを

考慮してゾーニングしておく

必要があります。

 

賃貸住宅運営のための知識が必要。

賃貸併用住宅を

成功させるためには、

最低でも次のような

賃貸経営の基本的な知識が

必要です。

 

・賃貸契約の管理

・入居者とのコミュニケーション

・修繕・メンテナンス対応 など

賃貸において

必要な管理業務などもあるため、

賃貸管理業者に

物件管理を

依頼するのもおすすめです。

 

また、

いつかは賃貸部分が

空室になるリスクもあります。

 

その際は収入が途絶えてしまうため、

長期的な資金計画を

立てることも重要です。

 

初期投資が必要。

賃貸併用住宅にするためには、

初期投資も必要です。

 

いくら違う世帯とはいえ

家族同士であれば

それほど気にする必要が

なかった点が

気になることも考えられます。

 

例えばしっかりと

防音対策をしたり、

玄関の位置や

向きを考慮したりなど、

賃貸スペースを

独立させるために

ある程度事前のコストを

考えておくべきです。

 

親世帯と子世帯が

一緒に暮らした

二世帯住宅を

将来賃貸併用住宅として使うことは、

さまざまなメリットがあります。

 

しかし、

その場合は二世帯住宅の

設計段階から

賃貸併用住宅を見据えて計画し

管理運営に関して

準備が必要です。

 

将来的に二世帯住宅を

賃貸併用住宅として

使うことを考えるなら、

資金計画においても

適切な選択を行う事が重要です。

※一般的な住宅ローンは事業ローンとしては使えません。

 

少し先の暮らしのことを

キチンと考えておくことは大切です。

 

住まいの新築・リフォーム
リノベーションのご相談・ご質問・ご依頼は
やまぐち建築設計室
ホームぺージ・Contact/お問い合わせフォームから
気軽にご連絡ください。
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 建築家 山口哲央
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
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暮らしやすさを意識した理想的な間取りを実現する事で過ごしやすい環境をつくりだす家としての効能提案に大切な間取りの要素と暮らし方の価値観、家造りの要素を整理する前に暮らし方を整理整頓する時間を丁寧に。

2024年12月06日 | 設計の事デザインの事

暮らしやすさを意識した

理想的な間取りを実現する事で

過ごしやすい環境をつくりだす

家としての効能提案。

※人それぞれに暮らしやすさの持つ意味は異なります。

 

生活スタイルに

程よく馴染む

間取りの考え方を大切に。

 

間取りは、

家を建てるうえで

最も重要な要素の一つです。

 

生活スタイルや家族構成、

価値観、

土地の特徴などを

考慮に合わせて、

暮らしやすくて

使いやすい、

そして何より家族にとって、

自分自身にとって

居心地がよい家となる

間取りを考えることが

大切です。

 

特に間取の要素については

空間の印象も

ドアや窓の位置関係、

サイズによって

大きく異なります。

 

オフィシャルホームページの

「お問合せ」からは

間取りに関する

悩み事相談も

よくご依頼をいただきますので、

せっかくの機会ですし、

少しだけ

間取りを考える際のポイントや、

時代背景も含めた

最近の全体的な傾向なども

書いてみたいと思います。

 

間取りの考え方・・・・・。

生活スタイルを整理する事。

間取りを考える前に、

まずは自分たちの

生活スタイルを

知ることが重要です。

 

そのため、

僕は設計のご依頼を

いただいた際には

間取り以外の周辺要素や

家具やインテリア等のお話しを

させていただくようにしています。

※家具やインテリアの趣味嗜好によって間取りの構成要素も変わります。

 

一日の生活の流れを

箇条書きにしてみると、

どのような空間が

必要かが見えてきます。

※独自に製作したアンケートシートに紐づけさせていただきます。

 

早朝に家を出る人、

在宅で働く人、

趣味に時間を割く人など、

ライフスタイルによって

必要な空間は

大きく異なります。

 

家族間でも

意見や理想が

一致するとは限りません。

 

普段の暮らしで

思っている事や

改善したい内容等を

「意見」として

話し合いを行い、

生活スタイルや

希望についての

意見の違いの有無を

家族間でも

確認することは大切です。

 

何を優先するのかで

間取りも変わってくるため、

共有し認識を

合わせることで、

より納得のいく間取りに

近づけます。

 

土地の特徴を活用する・・・・・。

土地の形状や方角、

周辺環境などの

特徴を考えて、

その特徴を活用した

間取りを考えることも

大切です。

 

例えば、

日当たりが良い土地ならば

どのような時間帯に

どのような日当たりが

家を建てる場所から

どのような風景が見えるのか?

という事など・・・etc。

 

その状況を加味して

建物と部屋の配置を考える事で、

充実した

生活空間を確保できます。

 

また、

土地の形状によっては、

通常の間取りではなく、

もっと特別な工夫が

必要な場合もあります。

 

最大限に

土地の特徴を活かした

間取りにすることで、

住みやすさや

日常生活の時間が

格段に向上します。

 

間取りの傾向・・・・・。

LDKの進化。

間取りの傾向としては、

LDK(リビングダイニングキッチン)の

進化が挙げられます。

 

家族が一緒に

時間を過ごしやす

いオープンな空間づくりが

一般化して、

キッチンとリビングの

境目がなくなりつつあります。

 

また、

リビングとダイニングの間に

立体的な収納や、

キッチンに隣接する

小さな家事室が

設けられることもあります。

 

こうした工夫により、

生活の利便性が

高まるだけでなく、

空間の美しさも

維持しやすくなります。

 

プライバシーと開放感のバランス。

プライバシーを

保ちつつも

開放感を享受する間取りも

一般時には広まっています。

 

例えば、

子ども部屋を

リビングから近い場所に

配置して、

プライバシーを

確保しながらも

家族が集まりやすい

環境を計画する事もあります。

 

また、

屋外の緑を取り込むために、

リビングやダイニングから

直接庭に出られるようにする

リビング玄関や

通り土間のような空間を

リビング内に

提案するケースもあります。

 

自然光を取り入れ、

庭とのつながりを

感じられる間取りは、

気分を穏やかにするキッカケにも

なる間取り構成としても

一考の価値はあります。

 

間取りアイデア・・・・・。

畳スペースの活用。

畳エリアのある間取りは、

日本家屋の伝統的な

要素を取り入れつつ、

現代の生活スタイルに

合わせたアレンジが

されています。

 

リビングの隅に

畳スペースを設けることで、

くつろぎの空間が生まれますし

逆に畳をリビングの中心に

デザインをして

和の趣があるモダンなLDKを

提案することもあります。

 

また、小上がりを利用して

畳スペースを

計画することもあります。

 

子どもの遊び場としても

使える畳スペースは、

ごろ寝が出来たり、

座面を低くして

普段とは

少し視線を変えて過ごす

特別な空間になったり

家族のコミュニケーションを

促進するポイントにも

なり得ます。

 

吹抜けのあるリビング。

吹抜けを取り入れた

リビングは、

開放感があり、

豊かな自然光が

室内を明るく照らします。

 

高い天井からの陽光が

生活空間を

温かく包み込みます。

 

また吹抜けの

デザイン次第では

明るさだけではなくて

素材の考え方や光の反射率、

質感を工夫することで

ホテルライクでありつつも

「陰翳礼讃」のような

程よい暗さの心地良さを

楽しむ空間も

生まれます。

 

家族の生活の中心となる

リビングに

吹抜けを設けることで、

豊かな空間の

広がりを

感じることができます。

 

見た目の美しさだけでなく、

空間の開放感を

楽しむことができるのが

魅力だったりします。

 

間取りの注意点・・・・・。

動線の考慮。

家の間取りを計画する際に

重要なのは、

人の移動を考えた

動線の考慮です。

 

家事動線、

生活動線、

来客動線など、

他にも色々とありますが

日々の活動を

スムーズに行えるように

間取りを設計する

必要があります。

 

例えば、

キッチンから洗濯機のある場所へ、

浴室への動線を単純化して

移動しやすく、

家事の負担を減らす事、

効率をよくする事も大切です。

 

また、

プライバシーを

保護するための動線も

考慮する必要が

あります。

 

例えば、来客時には

プライベートエリアへの

視線が入らないように

配慮した間取りは、

居住者の快適さを

保つために重要です。

 

収納の計画・・・・・。

使いやすさを考えた

収納計画も

間取りを考える際には

欠かせません。

 

単純に「広い収納」があるだけでは

モノの出し入れや

使いたい時に使えない

という事が起こったり

ストックの量を

把握できなかったりします。

 

収納の量や

配置を適切に計画することで、

生活空間を

すっきりと保ちつつ

収納物の管理もしやすくなります。

 

広さの目安としては

家の面積に対して

12〜15%程度の収納スペースを

確保することが

理想とされています。

 

ただし、

家族のライフスタイルや

趣味等に合わせて、

収納の量や

収納の種類も変わります。

 

収納に困る物の量や

種類などを

事前にリストアップすることで、

より効果的な

収納計画が可能になります。

 

間取りを計画する際には、

生活スタイルや

土地の特徴を

考慮することが大切です。

 

また、

おしゃれな間取りアイデアを

参考にすることも、

重要と考えられるかも

しれませんが、

憧れと現実的な部分では

ギャップが生じやすく

それが「暮らしの不自由」を生み出し、

日々のストレスに

つながることもあります。

 

家造りの際には

憧れだけではなくて

「掃除の得意不得意」や

「片付けの事」、

「家事の内容」など

現実的な範囲も意識する事は

理想も反映しつつ

暮らしやすさのある

住空間を実現するための

重要なステップです。

 

動線の考慮や収納の計画など、

間取りにおける注意点も

忘れずに

把握しておいてください。

 

さまざまな

間取りアイデアがある中で、

自分や家族の生活に

最適な間取りを見つけることは、

時間と労力を要する

プロセスかもしれません。

 

しかし、

本当に理想的なの家を

建てるためには、

結果だけではなくて

なぜそういう間取りが必要なのか?

というプロセスを大切にして、

慎重に構成要素を

選んでいくことが重要です。

 

皆さんも理想的でありつつも

暮らしやすい家造りを

実現できますように。

 

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