(仮称)古風な暮らしに和のエスプリを感じる高台の家新築工事。
現場は工事用の仮設足場が外れて
佇まいも和の雰囲気が
感じられる仕上がりも徐々に。
今回計画した
1階と2階の格子には
外側を整える意味と
もうひとつ内部空間と
その周辺における役目を
いろいろと持たせています。
詳しい話は完成後の際に・・・・・。
今回は室内に入る前段階
玄関ポーチと玄関
そして人の動きである「動線」を
3重に設計したうちの一部
家族玄関周辺を
少しだけ書いてみたいと思います。
和の雰囲気を味わう際に
土間を活用する事が多いのですが
今回は和風住宅の趣を重視しながら
モダンなイメージを味わう
コンセプトもありましたので
洗い出しをモチーフにした
リンクストーンを
玄関+玄関ポーチ周辺に採用。
リンクストーンとは
四国化成建材という
商品メーカーの舗装材
骨材とよばれるものを
無黄変ウレタン樹脂で固めたものです。
サイズもS/M/Fとあるのですが
今回はこのような使い方を。
和の代表である
数寄屋の家にも
基礎の周辺に使う事もありますが
よく提案する「洗い出し」と
雰囲気も近く
採用するサイズと内容によって
雰囲気もガラリと変わるので
今回の風情には最適解でした。
足もとの雰囲気が変わるだけで
和の味わいも随分変化します。
そのまま玄関に入ると
間取り設計時に
いろいろな相談を経て
デザインを施した
複数のリビング前動線が
暮らしやすさを
意識できるように
完成しています。
ひとつはメインの
玄関ホールを通じて
ダイニングを経て
LDKへ・・・・。
そして玄関ホールを通じて
廊下を経てキッチン側からの
LDKへの動線。
最後に家族玄関、
シューズクローク兼
ウォークスルークローゼットを経て
玄関ホールに続く廊下に入り
リビング側、キッチン側の
どちらからも出入りできる
回遊性を持ちつつ「クローバー動線」を
備えた複合的な玄関。
今回の間取りの中に
投入したこの仕掛けは
過ごし方から割り出した
間取りの使い方。
それぞれの家庭や
生活文化の価値観により
好ましい間取りは変わります。
ですが朝の時間や帰宅の時間に
どのような動きが
万能に近くなるのか?
という事を考えると
玄関やホールが
綺麗な状態で保たれている
というのは
ある意味「気持ちの良い朝」や
「家に帰るとホットする」という
感覚に対して
素直な状態に
なりやすいと思います。
そんな暮らしのポイントを
暮らしの風景に馴染むように
カタチと素材をととのえた住まいも
もうすぐ「家」というカタチが
完成します。
暮らしの空間に
味わいを生み出す仕掛けが
いろいろと備わっている
住まいのカタチは
理想だけではなくて
現実的な背景+「こうあればいいいな」
という意識の部分を
程よく融合した住まいです。
間取りのカタチだけではない
暮らしの風景を
デザインする住まいづくり。
続きはまたの機会に
書きたいと思います。
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