家造りをより良い方向に。
※住まいの新築計画で相談中のところ、今回はゾーニングも含んだ打ち合わせ
住まいの新築で
ご依頼をいただいている住まい手さん
ご家族との「間取り計画前」の
打合せをいろいろと。
今回の打ち合わせ後は
一旦間取りのイメージか
距離を取り
家具のイメージや
インテリアレイアウトの方向性、
住宅の設備機器類等
選択肢を吟味するのですが
その前に大事な「ゾーニング」の考え方と
暮らし方のイメージと
土地の特徴を活かす
間取り計画の基本を
相談中・・・・・。
家造りを始める際、
最初に意識するのは
「どんな家にするのか」
という課題です。
しかし、
その課題を現実的に
形にするためには
「ゾーニング」という
重要なプロセスがあります。
今回の打ち合わせは
そのゾーニングについて。
ゾーニングとは、
敷地の特徴や
暮らしの動線に基づいて
「家のエリア分け」を
計画することです。
これを適切に行うことで、
家族が過ごしやすく
快適に暮らすことの出来る
理想的な住まいを
実現できるようになります。
間取りの計画を
具体化する前に
大事な土地の特徴や
ロケーションを
最大限に活かした
ゾーニングの
考え方について・・・・・。
ゾーニングとは、
住宅をいくつかのエリアに分け、
それぞれのエリアに
どのような機能を
持たせるべきなのかを
決めるプロセスです。
一般的に
ゾーニングで考慮するエリアは
大きく分けて
次の3つです・・・・・。
パブリックエリア
(リビング、ダイニング、玄関など)
家族が集い、
来客を迎える「家の顔」
となる場所です。
敷地の中で
眺めが良い場所や
日当たりの良い場所に
配置するのが理想的です。
プライベートエリア
(寝室、子供部屋、書斎など)
家族が静かに
休むための空間、
趣味などに没頭する場所で
どちらかといえば
外からの視線や
騒音を遮ることが
求められます。
敷地の奥や
外部と隔てられた場所に
配置することで生活環境を
整える事が
出来るケースが多いです。
サービスエリア
(キッチン、浴室、収納スペースなど)
家事動線を考慮し、
効率よく機能するように
配置します。
キッチンとダイニング、
浴室と洗濯スペースを
近接させると比較的
移動や作業には便利です。
土地の特徴を活かす
ゾーニングのポイント・・・・・。
敷地の形状を活かす。
土地、敷地にも
狭小地、旗竿地、変形地など、
理想的な矩形も存在しますが
敷地にはさまざまな
形状があります。
それぞれの形状に適した
ゾーニングを行うことで、
無駄のない間取りが
生まれます。
例えば、
通路部分を多く持つような
旗竿地では、
玄関を竿部分に配置し、
家の中心付近を
プライベートエリアとする
ゾーニングで
静かな空間を確保できますし、
形の複雑な敷地の場合では、
クローバー動線のように
家の中心部分へ寄せた
近い位置に
サービスエリアを考えて
外側へ向かって
パブリックエリア、
その中間に
プライベートエリアという
外に向かって
展開するような
ゾーニングが有効です。
ロケーション
(眺望・日当たり・風通し)を重視
土地のロケーションを
最大限に活かすことも重要です。
たとえば、
借景となるような
眺めの良い自然公園や
眺望が楽しめる土地では、
窓のと距離感を
計算しながら
部屋からの眺望が良い側に
部屋を配置する。
南向きの敷地では、
逆に隣地側の状況を
ゾーニングに取り入れないと
敷地と方位だけを
意識する事では
「隣地のサービスエリアの外部」を
眺めながら過ごす状態に
なってしまいますから
「庭」との関係性も
意識することが大事です。
環境音やプライバシーを
考慮する・・・・・。
大通りに面した敷地では、
音や外からの視線を
遮るために、
パブリックエリアを
敷地の中央や奥に配置し、
窓の位置を工夫します。
中庭を計画して
ゾーニングを
変形させるような計画も
有効です。
一方、
近隣住宅と接近している場合は、
窓の配置や
目隠しの設置を
検討する必要もあります。
暮らしの動線とゾーニング。
ゾーニングを考える際、
暮らしの動線を
意識することが不可欠です。
動線がスムーズであれば、
日々の生活が
格段に快適になります。
家事動線。
キッチン、洗濯機、
物干し場を出来る限り
一直線に配置することで、
家事の効率が
大幅にアップします。
家族の動線。
家族の自由な移動が可能で
リビングにも集まりやすく、
日頃から
頻繁な移動が可能な
動線を意識します。
リビングを中心に
寝室や浴室へのアクセスを
計画することも効果的です。
来客動線。
玄関から直接リビングに
アクセスできるゾーニング設計や、
トイレなどの衛生関連の位置を
来客にも配慮した場所に
設置することで、
来客時の快適さを
向上させます。
先ずはゾーニングを
吟味することで、
敷地の内容を読み解きながら
間取りの可能性を分割する前に
大まかな位置関係を
検討する時間・・・・・。
そこから暮らしのポイントを
整理していくことで
広がりのある暮らしを
楽しむ間取りに
近づくことができます。
ゾーニングは、
家造りの基盤とも言える
プロセスです。
土地の特徴や
ロケーションを
しっかりと読み解き、
家族の暮らし方に合わせた
エリア分けを計画することで、
過ごしやすい
住まいの空間が完成します。
様々な角度や位置関係を
検討するプロセスは
暮らしの意識を育む時間にもなります。
結果にたどり着くまでの
大切な時間の密度を
いまは検討し始めたところです。
家造りを考える際には、
家族のライフプランを
重要視しながら
土地のポテンシャルを
引き出しながら
快適な暮らしを
デザインする視点を
持つことが重要です。
この考え方が、
家造りの際には
最適解に近づく
最良の選択肢を
引き寄せますから。
暮らしの環境をつくりだす
ゾーニングのイメージを
まずは意識する時間。
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