日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

目的と目標・・・

2012-09-07 15:36:07 | Weblog
 昨日(木)の4時限目(14:50~16:30)と、今日(金)の2時限目(10:20~12:00)と3時限目(13:00~14:40)に、今年入学した看護専門学校の学生39名に、「発生学(3回)」の講義をしました。週3回で、それが連日となると、やはり、きついですね・・・。当初は、週1回で予定を組んでいたのですが、いろんな都合で、時間が合わなくて、集中講義になってしまいましたが・・・。
 39名もの人数のクラスに一人の教師が壇上から講義をする昔からの教育の仕方、遅れていると思いますが・・・(←まあ、昔の軍国主義の時代だと、目的や目標がはっきりとしていたので、それでもちゃんと出来ていたのでしょうが・・・?!)
 社会人の人が10人前後います。社会人は、真面目です。「目的・目標」がはっきりしているからでしょうか・・・それと対照的な感じで、高校卒業後に、迷った結果、周りから、「食いはぐれがないから・・・」って感じで看護師になる様に言われて、取り敢えずナースにって感じで入学してきたケースでは、瞳孔が縮小気味で、講義中、コックリコックリ・・・(もちろん、高卒で高い志を持って、真剣に講義を聴いている人も多いのですが・・・)?!
 で、私の講義では、初めに、「目的と目標」に付いて話しました。
 ・・・「生きる目的は?」と言われても、即座に答えられない人の方が多いでしょう・・・つまり、答えが決まっていないので、人それぞれ・・・人間、自分の為に頑張ると、どうしても最後まで一生懸命って感じで頑張れなくなる・・・他の人を幸せにする為と思えば頑張れる→そのことに早くから気が付くべきだと思っています・・・人間って、そんな風に出来ていると私は思っているのですが・・・いい目的を持つと、それを実行する為に、目標が出来ます・・・看護専門学校に入学した人の目的は、患者さんの為にいいナースになっていい看護をして、患者さんの笑顔がみたい→その為には、取り敢えずの目標として、看護師の国家試験に合格すること→その為には、しっかりと今勉強すること・・・→それには、「カキクケコ」が大事で・・・
・「カ」は、家庭学習(予習)
・「キ」は、教室(講義、講義を真剣に聴いてものにする、これが一番能率的)
・「ク」は、自分なりに(覚え方など)工夫をする
・「ケ」は、継続(継続は力なり)
・「コ」は、最も大切なこと、つまり、いい志(こころざし)を立てること・・・。
 せっかく入学しても、看護学生時代に1割がドロップアウトし、看護師国家試験前後で1割が更にドロップアウトして、そして、晴れて看護師の免許を手にしても、その1年後には、更に1割が離職している。
 なしか?!

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点 滴・・・

2012-09-07 15:35:14 | Weblog
 子どもの点滴は、プクプクと太って、血管が殆ど見えない時など、ホントに難しいことがあります・・・神業って感じで入れているナースやドクターがいますが・・・血管がしっかりと見えているのに、新生児・未熟児で血管が細くて、上手くいかないこともしばしばですが・・・。
 簡単にサッと入れば、親御さんが一緒にいてもいいのでしょうが、そうでない時、親御さんがいると医療従事者も人間ですので、(絶対に失敗してはいけないと思って)プレッシャーがかかって、入るはずが入らないって感じの事も現実にありますが(私の様に気が小さい者の場合は特にそうですが?!)・・・。
 病院によって、親御さんが同席していたり、そうでなかったりと、いろいろですが・・・(←ケースバイケースと思いますが・・・?!)。
 私の場合、老眼で近視で乱視があり、おまけに、流行性角結膜炎の後遺症で、左の角膜に傷があって、昔の様に上手に点滴が出来ません。幸いに、周りのナースが上手で、代わりに(より上手に)出来るので、幸いですが・・・。
 ある時、羊水混濁があり、感染を示すAPRのスコアが0→1→2と日増しに上がって、母親も熱が下がらず、細菌感染を疑って、(日齢3から)点滴をして抗生剤を入れることになりました。
 点滴が難しい、入らない、困った・・・→かなり時間を掛けて、やっと入りました。その間、母親、泣いていましたが・・・てっきり、こちらとしては、直ぐに点滴が入らなくて、赤ちゃんを長いこと泣かせてしまって、母親が我が子の泣き声を聞いて、涙したと思って、申し訳ない気持ちで一杯だったのですが・・・傍にいる旦那さんから、「自分のせい(40歳過ぎの初産)でこうなった、申し訳ないって感じになっているだけですよ・・・」と言ってもらえましたが・・・。
 医療は、どんなに優秀な医師がいても、医師だけではできません。ナースの力は、絶大です。それも、観察力があって、ホントに出来るナースであることが必須です。何故なら、赤ちゃんは、急変しますから・・・。
 昭和55年、大分県佐伯市の西田病院に、「ベビールーム」を改良して、「新生児・未熟児センター」を(私の案で)創設しました。当時は、院内に、小児科経験者のナースは誰もいませんでした。ちゃんした新生児センターが県南にはなく、それに、新生児医療に慣れたナースは、全くの皆無でした。
 初めの3カ月間、全て、深夜でも点滴が抜ければ、(私も30歳前後で若かったので)起きて行って、点滴をしていました(当時は、翼状針でしたが・・・)。その3カ月間、ナースは、誰も全く点滴をしませんでした。小児科一般入院も同じで、全て、私が独りで点滴をしていました。
 深夜、見兼ねて、ナースが私にポツッと言いました、「先生、私がしてもいいですか・・・」。私が長く待っていた言葉がそこにありました。それから、次から次へと、点滴名人のナースが西田病院から誕生して行きました。
 今は、もう、点滴は、ナースに頼りっ切りですが・・・(ナースの皆さん、ありがとうございます、点滴を入れ切れるナースは、私にとって、女神様です・・・合掌!)

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