日本の医師の大半は、当直明けも普通に仕事をしている。それは今まで当たり前って感じだった。しかし、最近、状況が変わってきた。もしも医療事故が起きた場合、そのことが問題になってくるからである。で、そんな職場を去る勤務医が増加している為に、病院にとっては、医師確保に大変だ。
例えば、パイロットが日本からヨーロッパまで沢山の乗客を乗せて飛行して目的地に着いたとしよう。数時間後に、再び、休むことなくそれに乗って同じパイロットが又別の沢山の乗客を乗せて日本に帰ったとした場合、大問題になるだろう。パイロットが少なかったとの理由で済まされる様な問題ではない。
しかし、医療では、それが堂々と今もまかり通っているのだ。パイロットも医師も共に命に直接関わる職業ではないか。外科の先生が当直明けでも、翌日の午前中の外来をしている。午後には、手術まで。これが多くの病院の現実の姿なのだ(現在、外科系の勤務医のドクター確保で、多くの医療機関が難儀している様だが)!
何故って、それは医師が少ないからだ。それが一番の大きな理由だろう。少ないから、当直回数も多くなるし、仕事がきつくなる。そして、仕事がしにくくなって挙げ句の果ては続かずに辞めてしまう。何故、医師を充分に集め様としないのか。それは、やはり、お金が掛かるからだと思う。
保険請求上は、病院にとっては、経験を積んでいる医師もスーパーローテートの医師も、1人としてカウントされて医学管理料が請求出来る。それが理由で、北海道大学で大騒ぎになるまでは、名義貸しの必要悪が裏でまかり通っていたとの噂もある。しかし、今は厳しくなって、それが出来なくなってしまった。と言うことは、名義貸しの病院で実際に働いていた医師は、高給を理由に、その人の分までこき使われていたことになる。
医師の生の声がマスコミを通じて聞こえて来ない。マスコミは、しばしば、最先端の医療をしている有名な医師をクローズアップして取り上げて、視聴率を上げようとしている。しかし、皆が皆、そんな高度医療を受けられる訳ではない。医療の多くの問題は、ありふれた病気になっても安心して医師にかかれない状況にあることだと思う。そして又、医師も、いい医療をしようと思っても、いろんな障害が立ちふさがって、出来ない状況にあるということであろう。
神戸の市民病院で、医師処遇の改善を試みているが、実際は、かなり難儀している様である。
(参考:全国自治体病院協議会雑誌の特集「勤務医医の処遇改善に向けた取り組み」、2007年11月号発行)
http://blog.m3.com/syumi-syounikai/20071130/3
例えば、パイロットが日本からヨーロッパまで沢山の乗客を乗せて飛行して目的地に着いたとしよう。数時間後に、再び、休むことなくそれに乗って同じパイロットが又別の沢山の乗客を乗せて日本に帰ったとした場合、大問題になるだろう。パイロットが少なかったとの理由で済まされる様な問題ではない。
しかし、医療では、それが堂々と今もまかり通っているのだ。パイロットも医師も共に命に直接関わる職業ではないか。外科の先生が当直明けでも、翌日の午前中の外来をしている。午後には、手術まで。これが多くの病院の現実の姿なのだ(現在、外科系の勤務医のドクター確保で、多くの医療機関が難儀している様だが)!
何故って、それは医師が少ないからだ。それが一番の大きな理由だろう。少ないから、当直回数も多くなるし、仕事がきつくなる。そして、仕事がしにくくなって挙げ句の果ては続かずに辞めてしまう。何故、医師を充分に集め様としないのか。それは、やはり、お金が掛かるからだと思う。
保険請求上は、病院にとっては、経験を積んでいる医師もスーパーローテートの医師も、1人としてカウントされて医学管理料が請求出来る。それが理由で、北海道大学で大騒ぎになるまでは、名義貸しの必要悪が裏でまかり通っていたとの噂もある。しかし、今は厳しくなって、それが出来なくなってしまった。と言うことは、名義貸しの病院で実際に働いていた医師は、高給を理由に、その人の分までこき使われていたことになる。
医師の生の声がマスコミを通じて聞こえて来ない。マスコミは、しばしば、最先端の医療をしている有名な医師をクローズアップして取り上げて、視聴率を上げようとしている。しかし、皆が皆、そんな高度医療を受けられる訳ではない。医療の多くの問題は、ありふれた病気になっても安心して医師にかかれない状況にあることだと思う。そして又、医師も、いい医療をしようと思っても、いろんな障害が立ちふさがって、出来ない状況にあるということであろう。
神戸の市民病院で、医師処遇の改善を試みているが、実際は、かなり難儀している様である。
(参考:全国自治体病院協議会雑誌の特集「勤務医医の処遇改善に向けた取り組み」、2007年11月号発行)
http://blog.m3.com/syumi-syounikai/20071130/3