日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

年齢何て・・・?!

2018-05-31 12:57:14 | Weblog
 60歳になった時に、人により、20歳の差が出来る。精神的にも肉体的にも。つまり、60歳でも、40歳の精神と肉体を持っている人がいるかと思えば、60歳で、80歳の精神と肉体になっている人もいる。60歳よりも70歳が、70歳よりも80歳が、80歳よりも90歳が、もっともっと差がつく。何て、以前よく言われていた様ですが・・・?!
 又、以前は、脳の神経細胞は、20歳前後を過ぎると、どんどん減少して行くとも言われていた様ですが、今は、歳を取っても、努力次第では、増えるケースがあることが実証されています。又、筋力も、50歳過ぎても、鍛えれば、どんどん能力が増すとの新しい見解が最近言われています。
 人は、出来ない時、現役との時は、忙しくて暇が無いからと言い訳し、退職すると、歳だからと言って、又、言い訳する傾向にありますが、今からは、人工知能も発達してくれば、暇な時間も増え、高齢になっても、努力次第で、精神も肉体も若く保てる訳で、もう、あまり年齢にこだわる必要、なさそうですね。
 人間、誰しも、生きた瞬間に、死ぬ運命にある訳ですが、この期間に(誰しも、どんなに長生きしても、平均寿命の倍も生きれる人、いない訳で)、どう、自分なりに生きるかですね。
 平成30年5月25日(金)の朝日新聞には、「妻より先に死にたい」が、男性の8割に達しているとありましたが・・・。(←充分に納得です!)
 日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団(大阪市)がまとめた内容からですが・・・→、「自分が先に」と答えたのは男性は78%、女性50%と大きな差があります(←インターネット上で昨年12月、20~70代の計1千人に実施した結果)。
 男性ではどの年齢層でも「自分が先に」が多くなっていましたが、女性では、50代までは男性と同様に「自分が先に」が多く、60代以上で逆転し、「自分が後に」が多くなり、70代では67%を占めていました。
 「自分が先に」と答えた人にその理由を聞くと、男女とも「パートナーを失う悲しみに耐えられない」が最多となり、「死ぬ時にそばにいて欲しい」「パートナーがいないと生活が難しい」が続いていました。
 「自分が後に」を選んだ人に理由を聞くと、男女ともに6割が「パートナーの最期を見とってあげたい」を挙げていました。
 理想の死に方を全体に尋ねると、心臓病などでの「突然死」は8割が望み、病気などで徐々に弱る「ゆっくり死」は2割でした。一方、大切な人の死の場合は、ゆっくり死が4割に増え、20代では過半数を占め、年代ごとに開きがありました。
 「ネンネンコロリン」の死に方よりも、「ピンピンコロリン」の死に方の方が、私にはいいですし、最後は、あまり苦しまなくて、眠るが如くに、あの世に行きたいものです。が、実際には、どうなるのか、分かりません。父は、悪くなって1ヶ月余で、母は、13年間、認知症でした。精神と肉体が、同じ感じで衰えていくのが楽みたいですが?!
 家内と私の年齢、3~4歳開いていますが、しばしば、「私が先に亡くなるので・・・」、何て、言っていますが・・・(←ホントにそう願いたいです!)。
 「年齢何て・・・」、と以前はよく言っていましたが、今は、こんな内容を切実に考える年齢に達しました。

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好き嫌い・・・

2018-05-30 17:47:46 | Weblog
 食べ物の好き嫌いって、不思議ですよね。
 ある人には、超大好きなものが、別の人には、大嫌いなこともある何て・・・。
 タバコがそうですが、お酒にしても・・・魚が嫌いな人もいますし、お肉が嫌いな人もいますが・・・。
 メロンって、とても美味しいと思っているのですが、どこで私の遺伝子が変化したのか、私の子どもの内の一人、美味しくないと言って、食べないのです。小さい時から。
 私は、チーズとウニ、食べられますが、何故か、美味しいと思わなくて、家内が私の分を食べて(家内の卵と交換して)、喜んでいますが・・・。
 食べることだけでなく、いろんな事で、好き嫌い、人によって、千差万別ですね。同じ人間なのに、何故、こんなに違うのかって感じることも、しばしばです。
 パチンコ、競馬、競艇などの賭け事が大好き人、私の周りにも、少なからずいますが、(時に大金が動くだけに)それなりに上手に付き合わないと、家庭トラブルにもなりかねませんね。
 いろんな趣味に凝っている人、多いですね。スポーツや将棋や囲碁などの勝負事や、スマホやパソコンを1日中、見ている人、いろんな楽器や書き物やゲーム以外に、釣り三昧の人、写真を撮る人、石を集める人、トンボを追っかける人、蝶々を追っかける人、(毎晩)飲み屋街に入りびたりの人など、いろんな人を知っています。
 皆が同じものだけに興味を持っていたとしたら、世の中、何か、面白くないですね。
 自分の伴侶を探す時にしても、何となく合いそうだなあと感じるケースと、その逆のケースもあるんじゃないでしょうか?一方が、合いそうと思っていても、相手が、絶対合わないと思っていれば、合いそうと思っている方がどんなにアタックしても、上手くいかないケースが多いはずですね。
 医療界では、患者さん中心で行くことが要求されますが、医療は、医師だけで出来るものでなく、薬局や看護師さんや事務員さんなど、多くの人の協力が要ります。それに、病院側とも、上手くやって行かなければなりません。皆に良くするのって、しばしば、難しいことがありますね。例えば、夕方5時まで診療となっていても、ちょっと過ぎるけど、どうしてもお願いしますと患者さん側から言われると、対処の仕方、いろいろですね。
 又、職場でも社会でも、程度の差こそあれ、気が合う人とそうでない人がいると思うのですが、それなりに上手くやって行かなければいけません。それなりの知恵が、大人には、必要ですね。

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信頼関係・・・

2018-05-29 17:39:44 | Weblog
 金正恩委員長とトランプ大統領の攻防が激しくなっていて、緊張状態にありますが・・・。
 早い話が、お互いに、根っこは、芯からは、信用してないんですね。
 ダッカに行った時、独りでシリアから韓国まで旅をしていた韓国の延世大学の男子学生さんと話したことがありました。その時、彼が、北朝鮮に付いて、次の様に言われていましたが・・・→「韓国人は、金正日(←当時は、まだ、金正恩ではなかった)何て、怖いと思っている人は、まず、いない。北朝鮮を見る時、民衆と軍部と金一族の3つの集団として見るべき。金正日だけが、民衆と軍部の間に立って、両者をコントロール出来る立場にある。軍部が突っ走ると危ない。」と。
 今の金正恩、軍事よりも経済を優先したいと考えても、今まで、軍事を優先してきているだけに、急に、非核化出来るだろうか。そして、今後も、軍部を上手くコントロール出来るだろうか?軍部も、中央と末端では、軋轢があるらしいのですが・・・?
 今の北朝鮮の民衆の多くは、軍事よりも経済優先の考え方の人が多いのでは?軍部の末端の兵士にしても、食料も充分に与えられてなく、寄生虫をお腹に住まわせている状態なので、軍事よりも経済の方がやはり大切と思っているのでは?
 アメリカ側は、今まで、北朝鮮から騙されて、核開発をされて来ているだけに、北朝鮮のすることを信じ切ることは、難しいはず。「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」となると、具体的には、どうすればいいのでしょうか?
 北朝鮮側は、体制の保証を強く求めていますが、それって、軍部や民衆から金一族を守ることも、含まれているのかなあ・・・?!
 北朝鮮は、ロシア、中国、韓国、そして、アメリカと日本と、上手くやって行かないといけません。防衛上、ロシアも中国も、北朝鮮の存在は、大きいはず。
 しかし、元々、北朝鮮も韓国も、1つの国だったのに、朝鮮戦争により、アメリカと中国により、分断された感じになっています。日本も、第二次大戦後、ロシアとアメリカにより、東日本と西日本が分断されなくて良かったです。
 国連、5つの常任理事国が拒否権を持っているので、軍事力を行使することは、なかなか難しい。だいたい、常任理事国が、ずっとアメリカ・ロシア・中国・イギリス・フランスとなって、変化せず、その5カ国が、全て、核を持っていること自体が不自然と思います。
 アメリカの軍事費の半分を世界の貧困問題に使えば、この世から、深刻な貧困問題はなくなると思うのですが・・・。
 シリアの「戦場のピアニスト」エイハム・アハマドさんが、もう、シリアを、兵器の実験場にしないで欲しいと訴えています。https://www.youtube.com/watch?v=kD2B1WXhpew
 ところで、トランプ大統領の6月12日の米朝首脳会談のドタキャン、何か、していることが、金正恩とあまり変わらない感じになっているかな?
 被爆国の日本こそ、独自の見解を出して、もっと平和活動に積極的になってもらいたいです。

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69歳になりました。

2018-05-28 13:15:30 | Weblog
 平成30年5月28日(月)で、満69歳になりました。もう、後60歳台は、365日しかないのかと思うと、少し寂しい気持ちにもなります。
 来年は、70歳にもなります。嬉しいのか、どうなのか、複雑な気持ちですが・・・これまで、いろいろあった中で、この69年間、しっかりと生きて来て、新しい職場にも、まる1年間経過して、慣れて来て、独り常勤医で仕事が出来ていること、大変有り難いことだと思っています。
 70歳になると、1年1年、体がきつくなるのが分かるとのことですが・・・?!
 海外旅行も、元気に出来るのは、70歳台前半までで、それ以上は、きつくなるとのことらしいのですが・・・?!
 ある看護師さんに、私の誕生日のことを言うと、「先生、玄関に、花束を置いときましょうか(←冗談)?」と言われたので、「家庭騒動になるから、いいです・・・」何て、直ぐに返して言いましたが・・・。
 そうですね、この歳になって思うことは、毎日、無理なく、楽しく、周りと仕事が出来ることが大切だと言うことです。もう、今からは、無理が出来ません。
 私の場合、郷里の佐伯の病院に勤務の時には、(患者さんがどんどん多くなって、後半の方は、仕方なく)朝の7:30から、外来を診ていました。それは、開業しても同じで、初めから(平日は)ずっと7:30開始でした。夜は、20:00~21:00まで、毎日(365日)、診ていました(佐伯の病院勤務の時も)。(←完全な仕事人間でした!)
 開業している時は、代診全くなく、19床の入院設備を持っていたので、休みは、1日もなく、ずっと拘束された状態でした。
 開業する時、お金がなかったので、個人の医院の継承の建物を探したのですが、その時無くて、仕方なく、7年間賃貸での絶対契約で、新しく設備作ってもらって開業したのですが・・・→小児科以外であれば、お金が億以上も貯まって、今頃は、悠々自適な生活になるはずでしたが、実際は、全く逆で、採算が次第に合わなくなってきて、赤字になる前に、8年半で、閉院してしまいました。多額の借金をしなくて、幸いでした。
 ただ、絶対拘束での忙しい中でも、趣味だけは、バッチリとキープして、それが今の自分の支えにもなっていますし、今も、楽しんでいます。自分は、典型的な「趣味人間」だと思っています。
 時々(1ヶ月に1回程度)、自分なりに、「(1時間の)独りボランティア演奏(篠笛・和太鼓・ハーモニカ・手品)」を、主として、老人施設でしていますし、多国語学習も、自分なりに続けています。(ユーチューブで、多国語講座と入れると、私の入れた内容が出るかと思います。)
 又、茶道は、佐伯市で、「子ども茶会」を作って、子どもを指導していました。「たはら小児科医院」の開院式も閉院式も、お茶会をしました。福岡県の大川市の職場では、院内で、お茶会を数回させて頂き、次の職場の大分市戸次でも、院内で、お茶会をさせて頂きました。又、上天草市では、文化祭でのお茶会で、何度もお茶を点てていました。 (←御園棚などのお茶道具も、医学書の本以上に沢山、大川や戸次に持って行っていましたが!)
 佐伯では、太極剣やヨガも、積極的にしていましたが、今は、機会が取れなくて、積極的には、していません。
 海外旅行も、機会を見つけてしています(←海外演奏も、7カ国で)。
 ブログは、しばらく、あまり書いていなかったのですが、近頃、又、書く気になっています。
 まだ、好きな趣味と専門の小児科の仕事が出来ること、多くの人に、感謝感謝です。

*写真は、開業していた頃に使用していた私の名刺です。 


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コンピューターおばあちゃん・・・ 

2018-05-27 08:09:15 | Weblog
 昔、NHKで「コンピューターおばあちゃん」の曲が流れて、聴き入っていましたが・・・。
 ところが、正にそんな感じのおばあちゃんがいます。
 平成30年5月24日(木)の民放テレビで、施設に入居している84歳の女性が、スカイプを使って、タイの学生と、日本語で会話をしていました。1日3人ほどと相手をし、そんな高齢者が、この施設には、50人ほどいるとか・・・←凄いですね。
 この84歳の女性、着物姿で、若いタイ女性に、日本語でテキパキと会話をし、日本文化を丁寧に紹介していました。この女性、社会の役に立つことを、とても喜んでいました。
 この取り組みを多くの施設で取り入れれば、どんなにいいでしょうか!
 今や、ネットで、瞬時に、世界の彼方此方と繋がります。学校現場でも、地方でも、それが行われつつありますが、個人的にも、もっともっと、交流が気軽に広がれば、簡単に出来るだけに、セキュルティをしっかりとしていれば、世の中を変えるだけの力、ありそうですね。
 ネットを、年齢を問わず、場所を問わず、時間を問わず、海外の方まで、どんどん広げて行けば、いろんな情報が入り、生き方も、変化しそうにも思えますが・・・?!
 私の場合、フェイスブックで、韓国やバングラデシュやタイやインドネシアの人と、しばしば、交流しています。それも、気軽に。

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子どもは遊びの天才・・・!

2018-05-26 12:41:33 | Weblog
 平成〇〇年〇月23日(水)の午後、8ヶ月の男児を連れて、母親が来ました。まだ、小学校に入る前の元気な(健康な)男の子を二人一緒に連れて来ての受診でした。
 で、その二人が、我が者顔に、小児科の診察室、処置室、検査室の3つの部屋を走り回り、小児科に置いてあるおもちゃで大きく鳴らして、大きな声を上げながら、遊んでいました。とても楽しそうで。母親、困った顔して、「いいかげんにしなさい!」何て言って、小さな子の診察中、しばしば、叱っていましたが・・・。
 前の(天草での)職場では、小児科の看護師さん達が、診察前から緊張して構える親子連れもありました。小さな女の子を母親が連れて、元気に走り回る男の兄弟3人を連れて来ての診察で、その男の子達の動きが気になって、落ち着いて診察が出来ません。その内の一人は、ホワイトボードに書いている大切な内容を、勝手にラーフルで消したりして、看護師さん達を慌てさせていましたが・・・。
 で、思いましたが、子どもは、遊びの天才ですね。どんな空間でも、そこで、フルに楽しく遊べます。紙一枚あれば、おもちゃ一つあれば、友達がいれば、しっかりと、遊べます。その点、大人は、それがなかなか出来ませんね。
 子どもの発想も凄いですね。3歳の子どもが、祖母が、補聴器を取り出すと、「ばあちゃん、ロボットやったん・・・」と言ったり、入れ歯を外すと、「ばあちゃん、今度、目を取り出して・・・」と言ったり、近くの山に雪が積もったのを見て、「あっ、富士山だ!」などと言ったりして、周囲を笑わせている記事がありましたが。
 私の息子が小さい時、近くに行くのに、特急車でなく、ローカル線で行くと、「ママ、いつものよりもこの電車、速いね。直ぐ着く・・・」何て言っていましたが・・・。
 ホント、子どもの周りを見る目は、大人からは、とても想像できない世界ですね。


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草 枕・・・

2018-05-25 18:05:17 | Weblog
 夏目漱石の草枕の初めに、「智(ち)に働(はたら)けば角(かど)が立(た)つ、情(じょう)に棹(さお)させば流(なが)される」との有名な文章があります。(←熊本にいる時、草枕のモデルとなった道を、実際に、歩いてみましたが・・・。)
 正に、人の世は、そんな感じで、難しいですね。
 杓子定規に生きると、ぶつかります。正義感を持って行動しても、周りの多くがそうでのない状況だと、四面楚歌って感じにもなります。スポーツの世界でも、芸能の世界でも、少なからず、そんな感じが見受けられますが・・・?!
 政治の世界にしても、義理と人情でのしがらみで、本当は、あの人に入れたいのだが、周りの雰囲気からして、それが難しいことも。普段からお世話になっているので・・・って感じで、政策無視して、票を入れるってこと、ありませんか?
 進学学校で、今の学校の受験体制に(昔の私の様に)不満を持っている生徒、少なからずいると思うのですが、(内申書にも響くし)大きな声で言えませんね。学校側が、世間で言う、いい学校に進学することを大きな目標にとしている限り。
 野菜を作る農家の人が言っていました。虫が食っているこれ、無農薬で、安全でいいんですが、売り物になりません・・・と。
 漁業に携わっている人が言っていました。細菌が付かない様にと、抗生物質を使うんですが、不安になります。天然の魚には、まず、奇形魚、いないんですが、養殖、いますから。
 今の医療にしても、こんなに経営が難しくなると、看護師や医師も、それを考えて医療行為を少なからずすることもあるのでは・・・特に、上からそれをしばしば言われると、何となく、検査や入院期間が長くなるってことも?!(医療や教育では、本来、金儲けは、不自然ではないでしょうか・・・)
 人間は、確かに、独りでは生きられません。多くの人の助けがどうしても必要です。食べ物一つとっても、そこには、数多くの人が関わっています。
 多くのことで、周りと上手くやりながら、自分のポリシーも生かせて行ければいいのですが・・・。

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医療再考(喘息薬編)

2018-05-24 12:40:08 | Weblog
 咳があると、咳止めが必要と思いがちですが・・・平成29年11月に発行された「小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2017」には、鎮咳剤に付いては、「中枢性鎮咳薬には呼吸抑制作用があるため、急性憎悪(発作)時には使用を控える。麻薬性中枢性鎮咳薬には、急性憎悪(発作)時には禁忌である。」とあります。
 中枢性鎮咳剤には、アスベリンやメジコンやアストミンやフスタゾールなどが、麻薬性中枢性鎮咳剤には、(効果の強い)リン酸コデインなどがあります。
 薬局で買える子どもの風邪薬の中に、リン酸コデインの入ったのもあります。アメリカでは、薬局で気軽に子どもの風邪薬が買えなくなっています。日本、大丈夫でしょうか?(←大丈夫でないと思います!)
 喘鳴があると、β刺激剤貼付薬のホクナリンテープを処方されることが多く見られますが、これが効き出すまでに、4時間(~6時間)も、掛かります。と言うことは、発作時には、このテープよりも内服薬の方が(内服だと、30分~1時間で、効き出すので)合理的と言うことになります。
 効果の強いステロイド剤も、効き出すまでに、4時間程掛かります。
 (蕁麻疹の時に使う)抗ヒスタミン剤は、口渇の副作用があり、第一世代のペリアクチンは、喘息発作時には、禁忌とまで、添付文書にしっかりと記載されています。(日本で発売されている子どもの風邪薬には、この抗ヒスタミン剤が含まれているものが多いですね。(←それで、何か事故が起きても、不思議でない気がしてしています。)
 難治性の疾患の研究も、もちろん大切ですが、多くの人が罹患する、よくありふれた風邪の治療や予防についても、もっと、研究されてもいいのでは、と常々思っていますが・・・。
http://yaku-men.com/antihistamine
https://hisasuke.com/post-9041-9041

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知足の精神・・・

2018-05-23 18:57:40 | Weblog
 私の風邪は、今は、殆ど良くなっていますが、家内に、私の風邪が移った感じで、咳が出て来て、一向に良くなる気配がなくて、その内、湿性の咳になり、気管支炎を疑って、止む無く、21日から、抗生剤(ジスロマック←1日1回を3日間飲むと、1週間ほど、効いている)を飲みました。すると、明らかに、翌日から、軽快しました。23日には、咳がほんのちょっとになっています。
 21日遅く、飲んでそんなに経っていないのに、少し良くなる感じがして、このまま、良くなってくれると思っていました。それまでは、どんどん悪くなって、家内から、「呼吸器内科に行った方がいい?普通じゃないごとある・・・」何て言われていましたが・・・。家内、65歳にもなっていて、何があっても不思議でない年齢なので、心配性の私は、それなりに心配していましたが。
 人って、落ち込み出すと、どんどんこのまま落ち込んでしまうと思い込みがちですね。ある薬品会社のMR関係の人が言っていましたが、「どんどん売り上げが上がると、このまま、もっともっとずっと上がって行くように思う。下がり始めると、このままどんどん落ち込んで、もっともっと悪くなりそうな気になる。何故ですかね?」と。
 株の上下にしても、為替の上下にしても、スポーツマンの活躍にしても、良くなったり悪くなったり、もちろん、そのまま落ち込んでしまうこともありますが・・・、それと同じで、人生も、浮き沈み、あるのが当然ですね。
 花火が、暗い中で、瞬間的にパッと咲いて、奇麗だなと思うのは、暗い中で、瞬間的に、そうなるからで、そう思うと、食事にしても、時々、美味しいのを食べると、とても美味しく感じられます。いつも美食だと、そう思わないのでは?!
 トルストイの小説にも、王様が乞食の美味しそうに食べる姿を見て、羨ましく思う場面が。アフリカでは、食べられる物は、全て美味しくて、美味しくないものはないとのことですが?!
 日本にずっといると、日本の素晴らしさに、気が付きません。日本から一歩外に出ると、よく分かります。
 今からの時代は、足るを知る「知足」の精神が大切ではないでしょうか。

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医療再考(風邪編)

2018-05-22 17:39:12 | Weblog
 風邪を引くと、特に、小児の場合は、医療機関に掛かることが多いかと思います。
 で、風邪薬として、熱冷まし、咳止め、鼻水止め、念の為に抗生物質をって感じのこともありますが・・・もしも、それらの薬がなかったら、どうなったのかと考えることが少なくなっている感じがしています。
 熱冷ましを上げると、却って治りが遅くなるっていると思うことが、又、元の状態になって比べることが出来ないだけに、実感として、なかなか経験しづらいこと、あると思います。時に、一度だけの解熱剤で、下がることもある訳で・・・。
 「アデノウイルス感染症」や「突発性発疹症」、確かに、西洋医学的に、カロナールやアルピニー座薬などのアセトアミノフェンを上げると、熱が長引くこと、小児科医として、私なりに、しばしば経験しています。
 掛かり付けの医療機関からは、38.5度以上になると、解熱剤をと指導されているケースが多いかと思いますが、同じく、38.5度以上になると、ウイルスも元気がなくなります(ガンも、熱に弱いですが・・・)。
 熱が主訴の小児の多くの疾患では、ウイルス感染が9割近くにもなるのですが、ウイルスには、インフルエンザとヘルペス以外、特効薬はありません。しかし、幸いなことに、熱があっても、ウイルス疾患では、その多くは、2~3日までです。そう思えば、夜に熱があっても、その多くの場合は、慌てる必要は無いのですが、少子化の時代、なかなか分かっていても、急病センターに駆け込む人、絶えません・・・。
 咳や鼻水も、それによって、治癒しようとしている訳で、それを止めるのは、却って良くないケースが多いのではと、私なりに思っています。
 鎮咳剤、喘息発作(気管支喘息の急性憎悪)では、控える様にと、2017年出版の小児の気管支喘息のガイドラインにも、書かれています。小さい子で、抗ヒスタミン剤で、鼻閉で苦しんでいるケースを、私なりに、しばしば経験してます。
 昔は、下痢に下痢止めを処方するケースが多かったようですが、今は、使わない、特に、細菌性腸炎では、下痢止めを使うと、却って悪くなると言うことが、周知の事になっています。
 抗生物質も(日本の場合は、耐性菌が世界で最も多い感じになっていますが・・・)、ウイルスには、無効ですし、細菌の2次感染での使用は、控えるケースが多いかと思います。
 子どもの病気では、親御さんの病気に対する姿勢も、大切です。今までの経過がよく分かる様に、医療側に教えて欲しいですね。

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