日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

小学生名人

2008-05-11 10:29:22 | Weblog
 平成20年5月10日(土)の15:00過ぎから、NHK教育テレビで、「第33回小学生将棋名人戦」があり、準決勝と決勝の3つの戦いを全て見た。
 西日本での県別の代表者24人から2人が選ばれ、東日本での県別の代表者24人から2人が選ばれ、晴れて準決勝と決勝で4人が戦っていた。
 昨年の小学4年生の佐伯俊介君は、早々と敗退していた。連続小学生名人になった例は、まだ、ないとのこと。佐藤康光棋王(準決勝で敗れる)も、羽生善治2冠(優勝)も、小学生の時に、この4人に選ばれている。
 準決勝は、まず、青森県代表の山岸亮平君(小5)と奈良県代表の下西哲伸君(小5)が戦い、共に穴熊先方で、一時下西君が優勢に見えたが、205手で、かろうじて山岸君が勝った。
 次の準決勝では、東京都代表の増田康宏君(小5)と愛媛県代表の黒田尭之君(少)が戦い、共に互角の戦いであったが、175手で、黒田君が勝った。
 共に勝った山岸君と黒田君が戦ったが、早期に王を囲んでいなかった黒田君の戦法が災いして、104手で、山岸君が勝った。
 山岸君のお父さんは、将棋の息子の戦いを見るのは、今回で2回目とのことで、将棋を全く知らない父親。山岸君は、インターネットを利用して強くなっており、将来、プロ棋士になりたいと言う。負けた黒田君も、将来、やはりプロ棋士になりたいと言う。
 わずか10分の持ち時間で、それを使い上げると、1手30秒以内で打たないといけない。プロが30秒ぎりぎりで打つことがしばしばあるのに、小学生だと、20秒を超えて打つ場面が極めて少ない。スゴイスピードで、どんどん打って行く。
 プロ棋士が、持ち時間5時間も持って、2日間で打つのとは、全くタイプの違う戦いだ(プロでも、早打ちの戦いはあるが)。
 小学生は、進歩がメチャクチャ早い。6年生が名人になる訳でもなく、昨年は、4年生が、今年は5年生が名人になっている。女児も強くなっている。
 プロが勝っても相手を気遣って嬉しそうな顔をせず、負けても悔しそうな顔をしないのに、小学生の場合は、素直に顔に出ている。そこは、まだ、子どもだと思った。
 私の場合は、将棋も囲碁も父から教わった。自分は覚えていないのだが、負けず嫌いな自分は、ハチマキをして兄と将棋を指していたとのこと。兄が高校生の時に、強いと言われていた兄の友達を呼んで来て、自分の鼻を砕こうとしたのだが、3番勝負をして、3番とも自分が勝ってしまった。囲碁は、教養部の時に、隣の部屋に初段の社会人の人がいて、時々、指していた(2目置いても、殆ど負けていた)。
 高校の時からは、将棋よりも囲碁しか興味がなかったのだが、今は、何故か、将棋に興味を再び持つ様になった。楽しく詰め将棋をしている。前解けた問題を再びしても、解けないで考え込む。海馬が歳のせいで劣ったせいか、問題を覚えていないのだ。しかし、解けるまでの時間が前よりも少なくなっている感じだ。今は、「初段120題」をしている。解けない時、時間を置いて解くと、不思議なことにサッと解けることが多い。何手で解けて、必ず解けると決まっているからして、時間を掛ければ解けることが多いのだが、これが時間で攻められると、難しいなあ。
 まあ、誰にも迷惑掛けないし、自分なりに楽しいからいいかな。

**解答:2三銀不成→2一玉→1二銀不成→3二玉→2三馬までの5手詰。



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小児医療と親御さんの協力

2008-05-10 11:36:14 | Weblog
 一小児科医の意見として、参考程度に聞いて頂ければ幸いです。
 熱が急に上がって危ない状態になるのは、「脱水」と「けいれん」だと思います。
 けいれんは、熱が上がる時に、手足が冷たくて、顔色が青白くて、きつがっている時に起き易くなります。上がってしまって、手足が温まっると、それ以後にけいれんが起きることは少なくなります。たまに、上がってからけいれんが起きる子もいますが、マレです。
 熱性けいれん既往の子で、上がる時と上がってから又起きた例もありますが、マレです。日本人は、10人に1人近くあるとも言われています(けいれんの多い国民かな?)。
 座薬を上げたせいで、又、急に上がる時にけいれんが起きてしまった子どもさんを何人も診てきています。けいれんの大半は、長く感じますが、その殆どは5分以内で止まります。けいれん中は、刺激をしない方が賢明。心配な親御さんは、けいれん止めの座薬(ダイアップ、8Kgだと4mg、12Kgだと、6mg)を前もってもらっておいて、サッと使ってもらっている。
 熱性けいれんで後遺症が起きることはまずなく(100%ないと言い切る先生もいますが)、何度も起きれば、脳波の検査、出来れば、頭のCTの検査も必要かと思います。けいれんに左右差があったり、熱が余り高くないのにあったり、(軽い強直性けいれんがあったりなかったりした時間も含めて)20~30分以上あったり、お産の時に難産であったり、神経の障害を元々持っていれば、内服が必要なケースになる場合もあるかと思いますが、その時には、ちゃんと検査をする必要があるかと思います。
 私見ですが、いつも熱冷ましの座薬を使っていると、自分で治す力がなくなるのではと思っています。せっかく体が熱を上げてウイルスと闘っているにに、熱冷ましで無理に下げることで、ウイルスが元気になって、長引くことにもなり兼ねません。
 ウイルスでなく細菌が原因で頭にでも行ったら怖いと言われる親御さんが多いのですが、私自身は、前もって抗生剤を上げても、細菌性髄膜炎になる場合はなるのではと、思っています。不必要に抗生物質をあげることで、インフルエンザ桿菌や肺炎球菌(中耳炎や副鼻腔炎の原因菌としては、7割前後を占めていますが)の耐性菌につながらなければいいがと、そちらの方がより心配です。抗生物質で、腸にいるいい菌も死んでしまって、かえって免疫力が落ちることも充分に考えられるからです。(強い抗生剤の大量投与後に、細菌感染に掛かりやすくなる場合もあるかと思います)

 熱をどうしても下げたい時は、頸動脈が通っている頸部や大きな動脈が傍を通っている脇や鼠径部を少し冷たくした濡れタオルで拭くといいと思います(これが一番いいのではないでしょうか。20~30分すると、下がりますが、あくまでも、これは、本人がきつくて我慢できそうでない時に限るかと思います)。
 熱の原因の9割近くはウイルスで、(インフルエンザやヘルペスには、早期に使用すれば、特効薬がありますが)西洋医学で安全に使える西洋医学の薬はないと私は思っています。多くの親御さんが、アセトアミノフェンが安全と思っている様ですが、それによる自殺がヨーロッパで多くて、問題になっていますし、薬物中毒(肝障害)で一番多いのは、アセトアミノフェンではないでしょうか。アセトアミノフェンは、痛み止めとしても、日本では、頻用されています。
 基本的には、座薬は、1日1回、飲み薬だけだと、1日2回、5日間までと言うのが、一般的ではないでしょうか。
 私の場合は、漢方薬をよく使っています。漢方薬は、薬店でも気軽に買えますが、その使い方には、やはり、注意が必要だと思います。アセトアミノフェンが、痛み止めにも熱冷ましにも使われ、体質も関係ない様な感じで使われているのに対して、漢方薬は、オーダーメイド的な使い方で、それなにに難しく、基本的には、証を合わせないといけません。ただ、もしも間違っても、長く使わなければ、それで命を落とすことは、ありません(短期に使用しての死亡例、日本ではないと思います)。
 東洋医学では、医食同源と言って、食事が薬との考えです。例えば、塩でも、ずっと沢山取っていると、その内に、血圧が上がってくるでしょう。純粋に取り出した西洋医学の薬といつも摂っている食べ物の中間に漢方薬があると思えば分かり易いかと思いますが。

 私の使い方は、以下の如くです。
(葛根湯)最も頻回に使っています。上気道炎やインフルエンザだけでなく、急性胃腸炎でも私の場合は、よく使用しています。初め服用する時に、2回分飲むと、より効く様です。アセトアミノフェンが、起き始めに飲むと却って長引き、治りかけに飲むと、より早く熱が下がるのとは反対に、葛根湯は、出来るだけ早く使わないと効きません。ゾクゾクっとして、熱の上がる前に使うのが一番効果的ですが(48時間以上経つと、もう、効果が半減してしまいます)、それなりの注意点があります。心臓の悪い人、虚弱なお子さん、元々熱が高くならない子どもさんには、勧められません。
(白虎加人参湯)小さな子どもさんで、突発性発疹症を疑った時には、私は、よく使っています。3日の熱が、2日になったりしています。熱が高い、喉が渇いて水をよく欲しがる時に、よく使います。
(桂枝湯)体の弱い子どもさん、脈の弱い子どもさん、汗をよくかく子どもさんにしばしば使用しています。平熱が元々低くて、熱が出ても37度5分ぐらいで、それでも、熱できつがる場合などです。
(柴胡桂枝湯)ちょっと経過が経っていると、柴胡桂枝湯が効きますが、これを前もって予防的に、2週間おきに3日連続投与をしていると、経験的に、水痘や流行性耳下腺炎やインフルエンザになっても、軽くなっています(かなりの例で、これを経験しています)。又、ロタウイスルなどのウイルス性の急性胃腸炎の予防にも、確かに、効いている様です。
 他に、解熱剤として、黄連解毒湯、小柴胡湯、麻黄湯、小柴胡湯加桔梗石膏、升麻葛根湯(麻疹などの発疹のあるウイルス疾患の場合)、チクジョウンタントウなどを使用しています。

*昨今の小児の時間外が多くなっているのは、患者さん側が余りにも医者に頼り過ぎているのではないでしょうか。熱が出ても、その多くは、朝まで待てるもの。どんな時に急ぐべきか、その啓蒙を医療側もしてこなかったツケが、今来ているとも考えられます。医者も、裁判を恐れて、過剰な検査をやむなくしたり、入院させたり、余分な(抗生物質などの)薬も投与したりしていることもあるかと思います。子どもの急患は(看護学校で教えている私なりの言い方ですが)、カキクケコ、仮死(新生児)、気管支喘息、クループ、けいれん、呼吸窮迫症候群(未熟児)、それに、熱がなければ腸重積、あれば髄膜炎などを考えます。お産やクループやけいれんや喘息は、何故か夜に起きることが多いので、医師の負担が大きいのですが、お産も、出来るだけ休みの日でないように、又、時間内に出来る様にしている時代です。小児の場合も、小児科医の負担を軽くする意味でも、時間を決めて、集めて夜診療をちょっとの間だけでもする感じにしたらいいと思います。私の場合は、30年以上、常に、そんな感じでして来ていますので、深夜起こされることは、少ないです(昼間来て、夜も来そうなた喘息やクループの場合は、深夜の吸入の指示を前もってカルテに記載して、その通りにナースにしてもらっています)。

*(外来で熱のある場合に渡している熱型表に書いている内容)
 子どもの見方は、次の4点に注意することが大切だと思います。つまり、「機嫌」、「顔付き」、「食欲」、「睡眠」です。熱、咳、下痢などがあっても、以上の4点であまり問題なければ、あわてる必要はないと思います。その大半は、翌日受診しても間に合うものと思われます。
 しかし、熱はないけど、何となく顔色悪く元気がない(腸重積やショック状態?)、熱はさほど高くないけど、力のない咳をして殆ど飲まなくなって息づかいが何となくおかしい(細気管支炎?)、3カ月未満の子どもの発熱(敗血症や尿路感染症など)、嘔吐が止まらない、顔色がどんどん青白くなっている、痛みがどんどん増している(急性虫垂炎?)、全く眠ることが出来ない、けいれんが止まりそうにない時、意識状態がだんだんおかしくなっている(急性脳症)、そんな状態は救急ですので、直ぐに電話して下さい。
 発熱は、熱を出して治そうとしている体の防衛反応ですし、熱の経過を見ることで、病状経過を知ることができます。熱を安易に座薬で下げても、再び上がることが多く、ウイルスがかえって強くなって熱が長引き、又急に熱を下げてもその反動で上がる時にけいれんが起きることもあります。当院では、その様な理由から、安易に解熱剤の座薬を使用していません。熱で苦しそうにしていれば、濡れタオルで、首や脇やソケイ部を拭いてみて下さい。それでもひどくきつそうにしていれば、病院にお電話下さい。急に熱が上がっても、その多くは、あわてる必要はないので、翌朝医療機関を受診して下さい。小児の場合は、熱の原因としてはウイルスのことが一番多いのですが、その多くは上下しながら熱があっても3日間です。

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週58時間以内何て・・・

2008-05-10 06:57:11 | Weblog
 労働時間は週58時間以内が基準(平成20年5月2日、Japan Medicine)

 日本小児科学会の代議員会・総会が4月26日行われ、2次医療圏の基幹施設となる病院小児科を、「地域小児科センター」として認定する制度を推進していくことを決めた。藤村正哲小児医療政策室長(大阪府立母子保健総合医療センター総長)は、「代議員からさまざまな意見が出されたが、最終的に小児科医の労働環境の改善と良質な小児医療の提供を目指して、認定制度を実現していこうという方向が了承された」と述べ、4年をかけた構想が一歩進むことに強い期待感を表明した。順調に進めば来年早々にも、暫定基準による地域小児科センターの認定施設が誕生する。

疲労度増すと離職への思い増す 労働時間短縮がカギ
 代議員会・総会に先駆けて行われた総合シンポでは、地域小児科センターは病院小児科の重点化・効率化の望ましいあり方を追求し、病院小児科医の勤務環境の抜本的改善のための方策として、この認定制度が位置付けられた。
 認定制度準備小委員会の舟本仁一氏(大阪市立住吉市民病院小児科)は、地域小児科センターの小児科医の労働条件に関する認定基準について「時間外を含め週労働時間を最大58時間以内」とした。
 これは最低限順守すべき基準で、可能な限り週40時間に近づけることが望ましいとしている。
 こうした労働時間の削減は、今の小児科医師のストレス・疲労を軽減させるのに必須としている。例えば、小児科医の疲労度調査によると、疲労度5以上は疲労度ゼロに比べて「真剣に離職を考えている」割合が6倍以上に増え、仕事の満足度が10以上になると、10未満に比べて「離職を真剣に考えている」割合は約4分の11減少するなど、労働時間の短縮化が喫緊の課題となっている。
 一方、フロアからは「2008年度診療報酬改定における小児科に付いては、小児科医20人の算定要件がつくなど、極めて残念な結果だった。地域小児科センター構想を推進していく上で、経済的担保がしっかりしていないと、施設内での合意形成が厳しい」とする意見も出るなど、次期診療報酬改定を見据えた対応が求められた。
 藤村氏は、今後の小児科医療の経営的安定化を考えた場合、社保委員会を中心に地域小児科センターの診療報酬の在り方などを軸に検討していくことになるとした。

認定基準 人員体制、労働環境などの基準を明記
 学術集会では、地域小児科センター認定制度の認定基準が報告された。
 認定する病院小児科の前提条件については、疲弊する小児医療の現状を改善するためには小児医療の重点化は不可欠であり、その実現のための地域の合意は最も重要な条件としている。
 特に、地域小児科センターは、圏域における小児医療の研修を実施していることや、病院の基本的機能として日本医療機能評価機構認定病院であることが必須としている。
 圏域の中心病院である地域小児科センターが提供する医療サービスは、救急型、NICU型、救急+NICU型の3つの型のいずれかの医療サービスを提供している。一般小児型の救急体制と、周産期型の救急体制は必要とされる人的・設備的体制は異なるため、どちらかの体制が整備されていることを、地域小児科センター申請の必要条件としている。ただ、救命救急医療の提供は、必要条件ではないとしている。
 提供する医療サービスは、<1>小児科各分野の臓器専門医療を提供。必要な検査・診断・治療などを実施<2>小児医療、保健、医療従事者の教育・研修を総合的に進めるために、それぞれのネットワークが構築されている<3>特定機能病院以外においては小児入院医療管理料2の施設基準を満たす<4>保育士配置、プレールームが加算できる施設基準を満たす-などが挙げられている。

深夜勤務明けは帰宅が原則に
 小児科医の人員体制・労働環境については、地域小児科センターが小児のための適切な医療体制と適切な医療従事者の労働環境を実現するため十分な人員配置がされている必要がある。
 さらに、この体制は入院機能、外来機能ともに整備されている必要があるとしている。
 小児患者に対する診療を行うための十分な看護師配置も求められている。
 労働時間については、<1>平均して週58時間以内とする場合には、労働基準法第32条の2または4に基づく変形労働時間制の協定を締結する<2>深夜勤務明けは帰宅を原則とする<3>週に1日以上の休日を確保する-などが認定基準として盛り込まれている。

時間外賃金の割増基準も明記
 小児科医師の給与については、時間外割増賃金の支払いが基準にそって進められるとしている。
  時間外の割増賃金の支払いは、<1>平日の時間外で2割5分増以上<2>平日の午後10時から午前5時までは5割増以上<3>休日は3割5分増以上<4>休日の午後10時から午前5時までは6割増以上-となっているほか、女性医師・妊産婦医師・パートタイム医師の処遇などの基準も明記された。
 小児科の経営収支については、小児科の経営収支が黒字の場合に病院が小児科に供与するメリットシステムが明示されていることや、小児医療を対象に受け取る補助金の小児科配分システムの明示が基準となっている。

*ムーッ、理想的ではあるが、実践となると・・・。20人の小児科医何て、そんなに沢山の数、どこから集められるのかなあ?患者教育が大切と思いますが(夕方から熱が出ただけでは、急患でない。朝まで待てない場合は、どんな時か、地道に教育して行く必要があると思う。どうしてもの時は、時間を区切ってその時だけ診る様にしたらいいと思う。小児科医の資源は限られているのだから、患者さん側の協力が必要だと啓蒙していくべきではないだろうか。遠回りだけれども、結局は、皆がこれで楽をする方法ではないだろうか・・・?!)、そんな内容は、議題にも上らないみたいだなあ。

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茶道と禅

2008-05-09 07:57:00 | Weblog
 Zen Buddhist priests would spend hours every day sitting and thinking. To keep awake, they would drink cups of a strange liquid. It was hot and bitter. This strange liquid was tea.
 Tea was first brought to Japan from China by a Zen priest.
Drinking tea became an important ceremony in Japan. The tea ceremony was supposed to free people from worries. In this way the ceremony was like Zen.
 One famous japanese tea master(Zen teacher) said :"In earthly life, easy living and good food are supposed to mean happiness.But if people have shelter to protect them from the rain and enough food to keep them from being hungry, that is all they need.
 This is the heart of the Way of Tea, as well as of Buddha's teaching."

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もったいない・・・

2008-05-09 07:33:59 | Weblog
 「船場吉兆」が全店で客の食べたモノの使い回しをしたとのことで、世間を騒がせている。ここだけの問題かなあ・・・。まあ、常識的には許されることではないが、100%、客が全く手を付けていないと把握できる状態であれば、それを又出すなんてことは、されているかも。「もったいない」の感覚は大切と思うが、お客さんに残り物を持ち帰りにすればいいと思うのだが。宴会では、男性が多いと、アルコール類が不足がちになり、女性が多いと、食べ物が不足がちになっている。男女の数を前もって詳細に把握して、それなりにきめ細かく前もって対処していれば、上手く無駄なく処理が出来るのではないだろうか。
 以前、よく、「お任せコース」って言うのを注文して食べていた。量が多くて、次に何が来るのかはっきりしない所が楽しかったのだが。で、いつもよりもいやに早く料理が出て来たりしたことあったけど。大丈夫だったのかなあ。
 バリ島の○ヌ一○で朝の食事を摂っていた時に、平べったい四角のマーガリンの入った袋を開けた時に、半分使った感じのが入っていた。きれいに包装されているので、使っていないと思って前の人のをそのまま出したのだろう。で、その後、そこで食事するのを辞めてしまったが。


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姫路城・・・

2008-05-08 08:15:32 | Weblog
 何故か、日本人の場合は、日本のお城には、惹きつけられる。名古屋城、大阪城と並んで、日本での3つの有名なお城の一つである熊本城も、その築城400年祭が無事に終わった。
 三重県のある男性は、19年間もの長きに渡って、岡山県にある「姫路城」のミニサイズを、手作りで、1.800万円も掛けて完成している。自宅の前に。それも、自宅はわずか20坪しかないのに、姫路城の面積は50坪もある。今では、観光客の立ち寄る名スポットになっているとか。
 いやー、男のロマンを感じますネ。これぞ、生きていることの証かも知れませんネ。私もこの話を聞いて、何か奥のそこからエネルギーをもらった感じです。
 
http://www.h7.dion.ne.jp/~miyajima/sub6.htm


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海上保安庁の巡視艇

2008-05-07 09:46:36 | Weblog
  平成20年5月6日(火)、ゴールデンウィークの最後の日、病院の窓越しから見ると、昼間ずっと海上保安庁の巡視艇が、海の上をじっと長いこと、居座っている。当然、いつもの魚釣りの船の姿はない。
 ある話によれば、巡視艇が来る日や時間も、ある程度、前もって、魚釣り師には、分かっているとのこと。道路での警察による取り締まりにしても、事前にドライバーが知っていることが多いとのこと。
 日本では、ワードやエクセルやパワーポイントなどのソフトを他の人のを借りて使用しているケースが多い様だが、欧米ではこれって非常識。賭け事は法律でダメとなっているのに、ゴルフや麻雀で掛けないとした気がしないと言って、掛けている人もいるかな。日本人の好きなパチンコだって、景品をお金に換えている人が大多数・・・。
 世の中には、どうも、建前のコトが多い様な気がする。
 で、病院内での医局の医者同士のある会話、
「あの巡視艇に乗っている人、じっとあそこにいて、中で何をしてるのかなあ。忙しいのかなあ?大砲も撃てるなんて、財政難の折、お金もかなり掛けているんじゃないかなあ・・・」(実際に、自分も巡視艇に乗り、ヘリコプターまで乗って訓練を受けた経験をもっているのだが)
「向こうは向こうで、あんな田舎にあんな立派な病院、かなりお金を掛けて建てたに違いない、採算合っているのかなあ、何て言ってるんじゃないかなあ・・・」
 お互いに、その立場にならないと、本当のことは分からないし、又、実際に比較してみないと、実態はよく分からないと思う。
 福田内閣、支持率20%を切っているのに、侘びるふうもなく、国民の理解を得られていると思います何て人ごとみたいな感じで言っている。霞ヶ関辺りで、頭でっかちな集団が、学歴と地位と人の金をいいことに、無責任にしたい放題しているって感じにも思えてならない(実際は、一生懸命にしているに違いないが、結果が、マズイ、つまり能力がないと言えそうだ)。いっそのこと、今の政治家も官僚のトップも、完全に一掃して頂いて、まともに常識を持った一般の人を頭に据え代えた方がいいのではと、ついつい思ってしまう。裁判でさえも、ど素人の一般の人も加えてしようとしている時代ですから。
 医療と教育に、お金をもっともっと掛けて欲しい。建物や道路や防衛よりも、まずそちらの方を優先すべきと思います。
 国会議員が自らを犠牲にする感じで、取り敢えず、国会議員の数を少なくしたり、2院制を1院制にしたり、議員の任期を2期で終わりにしたり、お金を掛けないで選挙が出来る様にしたりするだけでも、かなりの財源が節約できるかな。タバコの喫煙者も、病人として治療を積極的にする様に働きかければ、(タバコ1箱1000円案で税収を稼ぐ案にも、私は賛成で、それの方がむしろ急ぐべきかなとも思いますが)医療費もそれなりに浮くかな。今になって、道路財源に悩むなんて、与党も野党も、今まで何をしてきているのでしょうか。暫定暫定で、一体、いつになったら暫定でなくなるのでしょうか。

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動物の気持ちになって・・・

2008-05-06 10:06:19 | Weblog
東京の上野動物園に初めてパンダが来日した時に見に行って、あまりにも大きなパンダを見て、驚いた思い出があります。
 パンダにとっては、自然が一番いいはずで、大きな体の割にはとても仕草が可愛くて、見るの方にとってはスゴクなごむのですが、本人は、可哀相ですね。あるブログに、以下の内容がありました。

 希少動物であるパンダは大切にされるべき存在です。何せなかなか子供ができないので数が減る一方です。なのにパンダに朝から晩まで休む暇も無くショーをさせ、一生懸命芸をしても、結果的にお客さんが満足しなければひどい拷問を加えるとんでもない国がありました。当然のことながら、その国のパンダは次々と衰弱し、疲れ果てて死んでいき、各地の動物園で、パンダが居なくなってパンダショーができなくなりました。でも、不思議なことに、その国では、少なくなったパンダを大切にしようとか、これ以上死なないように保護しよう、という声は全く上がらず、生き残ったパンダをもっと働かせ ようとか、パンダショーが好きなだけ見れる事を要求して署名しよう、とか頓珍漢なことばかりしているのです。そんなおかしな国での出来事です。
 とある小さな動物園で、毎日毎日必死にショーをこなしていたパンダがいました。ある日、ショーの間にお客さんがその動物園に飛び込んで来ました。受付のおじさんがパンダに耳打ちします。「お客さんが来てます。どうやら、今すぐに火の輪くぐりが見たくてならないそうですよ。」ただでさえ、疲労困憊のパンダはちょっと悩みました。「でも、火の輪くぐりならやったことがあるし、折角来てくれたんだからやってみましょう。」そう答えて、パンダショーの順番を待っているお客さんに事情を説明し、急遽できるだけの準備をして火の輪くぐりにチャレンジしました。飛び込みのお客さんは母子二人連れです。何とか無事に芸を披露できた、と一安心した時、事件はおきました。子供のお客さんは手を叩いて喜んでくれたのですが、お母さんが怒り出しました。「私が見たかったのはこんな火の輪くぐりではない。もっと大きくてごうごうを燃え盛る火の輪でないと駄目だ。」一生懸命芸をしたパンダは悲しくなりました。でも仕方がありません。その場では火の輪はそれだけしかなかったのです。でも、とにかくお客さんが怒ってる。急いで納得してもらうように手配しよう。パンダはこれ以上の芸は不可能であることを説明し、急いで他の動物園のパンダに連絡をとります。「予定外の火の輪くぐりをリクエストされて、急いで準備して精一杯やってみたけどお客さんが納得してくれません。迫力満点の火の輪くぐりをやってくれませんか?」あちこちに連絡しても「こっちだって予定のショーだけで必死だよ。急に言われたってそんなの無理」とにべもなく断られてしまいます。お客さんはますます怒り出します。待たされているお客さんからも怒声が飛んできます。あせってあせって電話する手が震えてきました。でも、なかなか受けてもらえません。ようやく、ちょっと離れた動物園が「やってみましょう。」と言ってくれました。お怒りのお客さんを丁寧に誘導し、どうにかひと段落したと思いましたが、結局はよその動物園 に行ってもお客さんは満足してくれませんでした。
 この不思議な国では突然高度な芸を要求されて、必死に応じたとしても、お客さんが不満足ならば結果責任を取らされるのです。パンダの首に縄が掛けられ、動物園から引きずりだされました。「どうしてお前は満足してもらえないような芸をしたのだ!!」容赦なくパンダにムチが振るわれます。パンダは泣きながら反論しました。「火の輪くぐりなら何とかなると思って必死にやったのです。十分な準備期間もなく、突然だったらあれ以上の対応は無理です。」「初めから豪華な火の輪くぐりを見せてくれるところにお客さんを誘導すれば、あんなに機嫌を損ねることもなかったろう。生意気なパンダめ、こうしてくれるわ。」今度は棒でフルボッコです。気を失いそうになるパンダに「いいか、お客さんが満足しなけりゃお前らは叩きのめされるんだよ。思い知れ。」と裁判官から罵声が浴びせられました。「それは結果論だよ、満足してくれるかどうかなんてやってみなきゃわからないよ。だから、特に緊急のパンダショーができなくなって問題化してるんじゃないの?無理を承知で とりあえずショーをやってみろ、と皆言うけど、一生懸命やっても拷問じゃあ、誰もやらなくなるのは当たり前じゃないの?」本当はパンダはこう言いたかったのです。でも、あまりにも打ちのめされて、声を出すことができませんでした。その日はクリスマス、パンダは叩きのめされた後に、冷たい水をぶっ掛けられて外に転がされました。待ち行く人々は楽しそうに食事をしたり、恋人同士で愛を語り合ったりしています。ああ、今日はクリスマスか・・・薄れ行く記憶の中でパンダは昔を思い出していました。そういえば無理やりショーをさせられることがなかった頃は幸せだったなあ。優しいお母さんにプレゼント買ってもらったっけ。でも、お母さんもムチで打たれた傷が悪化して去年死んじゃったよ。僕どうしてパンダに産まれたんだろ。昔はもっと仲間も多かったし、お客さんだって罵声を浴びせたり物を投げたりしなかった。ムチで打たれることも多くなかったのに・・・どんどん仲間は死んじゃうし、それでもお客さんは大勢やってくるし、芸は高度になるし、僕これ以上頑張れないや。ああ、もう立ち上がれない、僕、もう死ぬのかな。生まれ変わるなら、パンダじゃなくて、仲間が多くて高度な芸もしなくていい動物がいいなあ。この国じゃ、パンダが足りない足りないって騒ぐくせに、全然大切にしてもらえな いんだから・・・ああ、もう考えることもできない。もう駄目だ。みんなさようなら・・・・パンダの体温はどんどん下がり、ついに死んでしまいました。
 パンダが足りないと騒ぐくせに、虐げられて衰弱死したパンダに対しては同情すらありません。それどころか、「これぐらいで死んでしまうパンダはいらない。もっと打たれ強く て丈夫なのをもらってこい。」と住民は動物園の園長さんに要求するだけです。いつになったらこの国の人たちは分かるのでしょうか?少なくなったパンダをいじめてはならない、ということに・・・

*何か、今、救急医療で頑張っておられる医療従事者がパンダに思えてなりません。
*ある市では、財政難を理由に、ある動物園が市の命令で、人員も動物もリストラになりました。そこで再生する方法が新たに取られました。今までの生き物の数を半分にしたのです。生き物にとっては、敷地が倍になりました。それを利用して、動物を伸び伸びと動かせることが出来ました。
 見に来る人と生き物が身近に触れ合うことが出来る場所も新たに作りました。キリンさんは高いので、高い所からキリンに餌を上げてもらいました。広い敷地になった為に、多くの動物が嬉しそうに動き回っています。
 見に来る人の立場に立ち、又、動物の気持ちになって飼育するのは、難しいことなんですね。

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医者の気持ちになって・・・

2008-05-06 10:02:12 | Weblog
(朝日新聞4月7日)
 日曜も絶えない電話
 東京都大田区の東邦大学医療センター大森病院。同様に朝から勤務する藤本愛医師(31)と研修医(25)も当直についた。午後7時半すぎ、夕食の出前を注文したとたん、重篤患者の受け入れを要請する電話(ホットライン)が消防から入った。脳動脈瘤(りゅう)のある80代の女性が意識障害という。動脈瘤破裂かもしれない。医師9人が1階の初療室に走った。10分後、顔が紅潮し目を見開いた女性が救急車で到着。「血圧は?」との声に、「190/110」。「わかりますか」と藤本医師が声をかける。「ニカルピン、ニカルピン」 。浜田医師が降圧剤投与を指示した。すぐCT室へ。コンピューター断層画像が映し出された。最悪の動脈瘤破裂ではない。視床出血だった。ほっとした空気が流れた。
 看護師の携帯が鳴る。「先生、ホットラインです」。午後8時45分、20代の男性が運び込まれた。オートバイで乗用車と衝突した。顔は腫れ上がり、腕も折れている。男性が痛みで叫び声を上げる。再び看護師の携帯が鳴った。またホットラインだ。「(受け入れは)無理!」。浜田医師の声が響いた。午後11時前にやっと夕食にありつけた。その後も午前0時すぎに吐血した70代の女性が、早朝には交通外傷の患者が来た。眠る時間はほとんどなかった。
 救命救急センターの医師は全部で14人。研修医を入れて3人が当直につく。2交代制の看護師は約100人。午後4時半から午前9時までは30床を15人前後でみる。当直明けも医師の勤務は通常通り。医師たちはそのまま仕事を続け、夜まで働いた。午後8時15分、藤本医師が控室で栄養飲料リアルゴールドを飲み干した。この日5本目だ。「バタンキューで寝て、また明日ですね」。病院を出たのは午後11時前。勤務は前日から39時間に及んだ。
 若手医師(27)は「処置しても延命行為でしかないこともある」と漏らす。かつてなら「大往生」だった末期がんや施設入所の高齢者が心肺停止で次々と運び込まれる。「蘇生が患者や家族にとって幸せかどうかわからない」自傷も少なくない。ある日の明け方、100錠以上の鎮痛剤を酒と飲んだという30代の女性が搬送されてきた。意識はあり、命に別条はない。医師(35)は「この人は(救命 救急センターの前の)2次救急で十分。こういう人を処置していて、本当に重篤な人を受け入れられないことがある」。
 9年目の医師に給料明細を見せてもらった。本給は15万円、当直は5回で5万6500円。総支給額は26万7020円だった。アルバイトで週に1日半、外の病院で診療し、泊まりもする。1日約9万円、泊まりは1回約4万5千円。
 救命救急センターの吉原克則准教授(54)は「勤務医が足りない。その影響が一番出るのが救急だ」と話した。

 「とりあえず診て」軽症の人搬送次々
 東邦大学医療センター大森病院が受け入れる救急車は年間7千台を超える。ある夜、39度の熱が出たと2歳の娘を救急車で連れてきた母親がいた。連絡を受けた看護師は「熱だけで救急車?」と声を上げた。診察した小児科医は「熱はあるが、しっかりしている。解熱剤を持っているということなので、何もせずにこのまま帰します」。「高熱にびっくりしたんでしょう?」と質問する と、母親は「そんなに心配していたわけではないけど、とりあえず診てもらおうと思って」と話した。また、ある日の午後、「気分が悪い」と自分で119番した一人暮らしの70代の男性が運ばれてきた。蒸れたような酸っぱいにおいが初療室に充満した。迎えた看護師が「まずはシャワーしましょうか」と服を脱がし始めた。男性は「寒いよ」と文句をいう。「大丈夫よ。ごめんね、寒い思いをさせて」と謝りながら裸にし、シャワーをかけた。姿を見せた医師は「乾いたら呼んで。このままじゃ診られないから」と立ち去った。「ズボン下」「ベルト」と男性はいちいち注文をつけた。看護師は「あれはうんちがついている。これ着ようね」と院内から探してきたシャツとズボンをはかせた。到着から約1時間後、医師が心電図をとった。男性は「点滴してよ」。「水飲めるの?」「飲める」。医師は「じゃあ、いらないな」。医師はたしなめた。「それとね、救急車をタクシー代わりに呼ばないでね」。男性は「金ないもん」。30分後、おしっこのついた靴下をはき、病院を後にした。

 「24時間医師」気概と誇りと
 別の日の午後、70代の女性が「体全体の脱力」を訴えていると救急隊から電話が入った。一人暮らしで自ら119番したという。血圧や脈拍、意識に問題はなさそうだ。電話を受けた当直師長は「ひとりですか? 親類の人に迎えに来てもらえるようにしてほしい。それを約束してくれるなら、受け入れます。親類の電話番号ありますね」。大したことがないのに入院されると、重症患者を受 け入れるベッドがなくなってしまうからだ。約30分後、女性が運び込まれた。目を半分開け、上を向いている。女性は来るなり「おしっこ」。看護師がトイレに連れて行った。ベッドに戻ると、今度は「お水」。「苦しい、苦しい」とつぶやく。医師がすぐに診察したが、意識障害になるような不整脈はない。胸の音もきれいだ。念のため、CT検査とX線撮影、血液も調べた。「手が震えてしかたない」と訴える女性に、「大丈夫のようですよ」と医師。「問題ないんですか」と女性は消え入るような声で言った。看護師が親族に迎えに来るよう電話した。親族は「死んでもらっていい」と言ったという。「一晩泊めて」。女性は看護師に懇願した。親族に引き取られて女性は病院を去った。
 救命救急センターの吉原克則准教授は朝のミーティングで研修医に向けて言った。「医師はどこにいても24時間医師。飯を食って酒を飲んでいる時も。患者への愛情、倫理観、強い職業意識があって初めて医師たり得る。熱意がないとできない」。皮膚科や眼科、耳鼻科志望が増え、大学に残る医師が少なくなる今、あえて厳しい救命救急の現場で働く医 師の気概と誇りを感じた。◇

〈救急医療〉1次から3次まで3種に大別される。平日夜間や休日に自分で病院に来る軽症患者用が1次、手術や入院などが必要とされ救急車を呼んで来るのが2次、2次以上で重篤な患者が3次。救命救急センターは3次で、東京都の場合は、消防庁から21の施設に直接受け入れ要請の電話が入る。2次救急病院は全国的に減っており、98年の3344が07年は3153に。東邦大学医療センター大森病院は1次から3次までを備える。それらを合わせた救急外来の患者は平日夜間が約100人、日曜日は約200人にのぼる。


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新たなる考え方の出発

2008-05-06 09:56:04 | Weblog
 全国アチコチ、病院から産科と小児科が消えつつある。熊本県でも、天草の中央病院の小児科、八代の八代総合病院の小児科、それに、荒尾市民病院や山鹿市立病院も、常勤の小児科医がいなくなってしまった。
 理由は、小児科医の集約化が行われているからだ。小児科だけでなく、小児科と直接に結びついている産科の場合は、もっと深刻そうだ。
 新しく小児科医になる医師の半分は女性、新しく産婦人科医になる医師の7割は、女性だ。女性の場合は、出産と育児がある。どんなに女性医師の旦那さんが頑張っても、乳児期初期の育児の授乳などの代用は物理的に不可能。
 いろんな方法が試みられている。そんな女性医師の育児施設とか、パート勤務とか、当直免除とか、・・・しかし、子どもが病気をしたり、学校の行事のことなどでどうしても休まないとけいないケースも実際に多い。
 ところで、この場合、男性医師に対しての思いやりも配慮してもらいたいものだ。男性だって、父兄参観日には行きたいし、娘のピアノの発表会にも行きたいのだ。親だから、当たり前のことを言っているだけで、間違ったことを言っているとは思いたくない。
 しかし、日本の場合は、そんな家庭の事情を言うと、上司から、「お前は、少しはやる気があるのか・・・」何て言われて、白い目で見られてきた。有給休暇だって、20日間あっても、完全に消化し切れてない、法律上堂々と取れるはずなのに。患者さんのことで時間外にしばしば呼び出されていても、それは、管理職だからと言うことで時間外手当はもらえない。患者さんの状態が悪くて、1晩泊まり込んでも、もらえない。それを請求する方が不自然と医師自身が思ってきたし、お金の請求何て、考えてみたこともなかった。
 しかし、しかしである。管理職でも、1日に5時間以上も時間外に働いていれば、裁判所から、その分払うべきだとの判例が下される時代になっているのだ。時代も変わって来ているのだ。今までが異常な考え方だったのだ。
 忙しくて責任も重い女性の医師が、育児を考慮してちゃんと働ける職場にすることなんて、基本的な権利なのだ。それが不等にないがしろにされて来たのだ。
 大きな責任を背負わされている男性医師も、今からは、バッチリ有給休暇を正当に取って、管理職でも、時間外に法外に沢山働いていれば、それなりに請求しよう。そうでなければ、仕事を拒否するか、別の職場を探そう。医師も、そんなちゃんとした(医師らしい)意志を持っていることを示そう。
 「小児科は忙しいそうですね」とよく言われてきた。しかし、それは必ずしも当たっていない。自分の場合を考えても、1人常勤医で新生児・未熟児(年間500)を抱えていた時でも、初めの3年間は、全く1人で大変だったが、それからは、応援があって、家族旅行も何度も出来た。
 19床の入院ベッドを持っての開業の時でも、援助全くなくて、平日は朝7時半から、夜も日・祝日にも小児救急をしていたが、(昼寝をよくしていて)趣味の方でも忙しかった。
 冬季は確かに、月曜など、開業の時は1日200人以上とか来て殺人的だったが、8月~10月は、入院0が1週間も続く時もあり、暇をもてあましていた。(しかし、入院患者さんを持っていたので、家族旅行が全く出来ず、佐伯を出ることも出来なかったが・・・)
 どうしても他人に頼まないといけない時は、忙しい人に頼めとの言葉がある。人は、忙しくて苦しい時のことをよく話すが、暇な時も確かにあるのだ。
 まあ、それも程度ものもあるであろうが、土台、この時代に、一見暇そうで楽そうに見える仕事であっても、実際にしてみると、暇で楽な仕事何て、本当はないに等しいはず。
 人間は、生きていること自体が苦との考え方もあり、考古学者の吉村先生の様に、人生は大いなる暇つぶしだと言う人もいるぐらいだ。
 仕事が忙しい人は、それだけ社会に要求されている有能な人間になっていると思って自負心を持つことが出来るし、暇を持てあましている感じの人は、皆忙しく働いているのに、自分だけこんなに暇をもらって申し訳ない、今は充電期で、何かの時は、人の何倍も働こうと思えばいいかな。


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